考えてみると、お子さまランチって贅沢だよね

にこにこポテトとタコさんウインナー。
にこにこポテトとタコさんウインナー。

なぜお子さまランチは大人には提供してくれないのだろう。みんなの大好きがいっぱい詰まった最高のメニューなのに……。実はこの「いっぱい」というのがお店には大問題。品目が多いと手間がかかる。一度にたくさんのオーダーが入ってしまったら厨房は大わらわになってしまう。というわけで、店としては「お子さま限定」にすることで提供できる、贅沢かつリーズナブルなサービスメニューなのだ。

それでは大人もOKのお子さまランチ、いただきま〜す!

お子様ランチ1500円。
お子様ランチ1500円。

運ばれてきたのは想像していたとおりのお子さまランチ。目玉焼きののったハンバーグ、エビフライ、ウインナー、付け合せはスパゲティ、にこにこポテトにサラダ。デザートには小さなプリンが付き、型抜きされた丸いチキンライスの上にはもちろん旗が立つ。完璧なビジュアルだ。

チキンライスは食べごたえたっぷり。
チキンライスは食べごたえたっぷり。

ケチャップ色のチキンライスが食欲をそそる。鶏肉の旨味とタマネギの甘みがやさしい味わいで、固めのご飯がパラリとしているのがいいバランスだ。こんもり丸く盛られ、ボリュームもたっぷり。お次はエビフライをパクリ。カリカリサクッとした歯ごたえがクリスピーで、ちょっとしたおやつ感覚だ。タコさんウインナーの下にあるタルタルソースを付けながら食べるのがオススメ。

目玉焼きは半熟でとろ〜り。付け合せのスパゲティにも黄身がかかっていい感じ。
目玉焼きは半熟でとろ〜り。付け合せのスパゲティにも黄身がかかっていい感じ。

やっぱり主役はハンバーグ。目玉焼きを割り、中からあふれ出した黄身とソースのかかったハンバーグをまとめて口の中へ。牛肉100%でしっかりと重厚な味わいのハンバーグをコクのあるソースとマイルドな黄身が包み込む。懐かしくてどこかほっとするおいしさだ。

デザートのプリン。さくらんぼの赤がかわいい。
デザートのプリン。さくらんぼの赤がかわいい。

シメのデザートまで付くのがお子さまランチならでは。少し柔らかめでふんわりしたプリンは、なめらかな食感で甘さは控えめ。全体的にボリューム満点なので、一皿でお腹いっぱい!チキンライスに刺した旗は持って帰ろうかな……。

どうせだから、あま〜いドリンクもご一緒に

イチゴミルク850円。たっぷりのホイップクリームが圧巻。
イチゴミルク850円。たっぷりのホイップクリームが圧巻。

いつもだったら「食後にコーヒー」という人も、ここではオレンジジュースやメロンソーダなど甘いドリンクを選ぶことが多いそう。お子さまランチに甘い飲み物なんていつが最後だっけ?どれにしようかなと悩んだ末に選んだのはイチゴミルク。イチゴシロップと牛乳を混ぜた上にホイップクリームをたっぷりのせたデザート感のドリンクで、白と薄いピンク、そしてさくらんぼの赤という色合いがなんともかわいらしい。

ホイップクリームの厚みがすごい。
ホイップクリームの厚みがすごい。

まずはスプーンで掘るようにしてホイップクリームをひと口。ふんわり甘〜く口の中で溶けていく食感を十分に楽しもう。その次はいよいよ分厚いホイップクリームの下のイチゴミルクだ。思ったよりもやさしい甘さで、牛乳とフレッシュなイチゴの風味が混じり合う、なんとも幸せな味だ。

フォトスポット満載!映える写真を撮影しちゃおう

ブランコに乗りながらクマのぬいぐるみと撮影しよう。
ブランコに乗りながらクマのぬいぐるみと撮影しよう。

インテリア雑誌から抜け出してきたようなシンプルでナチュラルな店内には、あちこちにフォトスポットがあり、小物も自由に使用できる。そういえばこの店のフードやドリンクもビジュアル効果抜群のメニューばかり。映える写真を狙ってみよう。

大きな窓から光がたっぷり入るのできれいな写真が撮影できる。
大きな窓から光がたっぷり入るのできれいな写真が撮影できる。

「好き」から生まれたたくさんの人気メニュー

お子さまランチ以外のメニューもかなり多い。
お子さまランチ以外のメニューもかなり多い。

「自分の食べたいものを自信を持って提供したい」という店長の進藤さん。新しいアイデアは即実行、思い切りのいいタイプだ。チーズのオムレツを作りたいとなれば、各種のチーズを使って次々と試作を重ねる。中には失敗作もあるというが、レギュラーとなった人気メニューも数多く生み出している。たらことチーズのホイップクリームオムライスもその一つ。店内でマスカルポーネチーズと生クリームをブレンドし、客の前でオムライスの上にホイップする。もちろん味も文句なしで、その上映える!と大好評だ。

店長の進藤さん。新メニューは3日〜1週間で完成させる。
店長の進藤さん。新メニューは3日〜1週間で完成させる。

味にもこだわりがあり、お子さまランチのハンバーグはもちろん、エビフライ、プリン、イチゴミルクのシロップやソースなどほとんどを店内で自家製する。「ありそうだけどどこにもない、この店らしいメニュー作りをしていきたい」と話す。新たなメニューやフォトジェニックなインテリアがますます楽しみなカフェだ。

プリン好きな進藤さんこだわりの「ちょっと固めのプリン」も人気。
プリン好きな進藤さんこだわりの「ちょっと固めのプリン」も人気。
住所:東京都杉並区高円寺北3-2-15 珍来ビル 2F/営業時間:11:30~21:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線高円寺駅から徒歩3分

取材・⽂・撮影=ミヤウチマサコ