◆散歩コース◆
体力度:★☆☆
難易度:★☆☆
- 登山シーズン 1月~6月、10月~12月
- 最高地点 414m(要害山)
- 歩行開始地点 217m(宮ノ平駅)
- 歩行時間 3時間55分
- 歩行距離 約12km
宮ノ平駅
駅から青梅街道を右へ。坂を下って行くと右手に明白院。多摩川に架かる和田橋へ下りて吉野街道を右へ。
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稲荷神社
神社の先の信号で左折し、すぐ左手の分岐から上がる。道標あり。先で登山道に入り、上がって行けば尾根上の梅ヶ谷峠分岐に出る。
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梅ヶ谷峠分岐
右は愛宕山。分岐で左折。要害山を過ぎて多少のアップダウン、天狗岩の分岐から往復15分で戻る。
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赤ぼっこ
天狗岩分岐からすぐ赤ぼっこの分岐。展望を楽しんだら、分岐へ戻って進むと右手に処分場のフェンス。
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馬引沢峠
フェンスから左に折れて行くと馬引沢峠へ、左は馬引沢林道になる。先の旧二ツ塚峠から左折する。
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天祖神社
車道にいったん出て、また登山道に。道標は「長淵山ハイキングコース」となる。神社の裏手に出て石段を下りる。
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釜の淵公園
天祖神社から秋川街道に出て青梅駅へまっすぐ向かってもいいが、吉野街道を左折して釜の淵公園に寄ってから青梅駅へ。
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ゴール
青梅駅
アクセス:
[行き]JR中央・青梅線新宿駅から青梅駅へ。青梅駅からJR青梅線で宮ノ平駅へ、約1時間30分。
[帰り]青梅駅からJR中央・青梅線で新宿駅へ、約1時間15分。
青梅駅の北側には青梅丘陵ハイキングコースがある。けっこう人気のあるコースで、筆者も2、3回歩いたことがあるが、青梅駅の反対側、つまり南側の山は一度も歩いたことがない。反対側から眺めた印象は、ま、どこにでもある藪山、裏山というところ。この天狗岩と赤ぼっこに行く前の話だ。しかし、これはうかつだった。裏山は裏山だったけれど。
スタートは青梅駅のひとつ先、宮ノ平駅。早朝、無人の駅に着くと、おじさんが駅前を丁寧に掃除していた。無人駅になってほぼ50年の宮ノ平駅を後にし、国道を歩いて行くと、右手に茅葺きの山門、明白院だ。桃山時代の作風を取り入れた門のようで、なかなかの風情。
国道からそれて多摩川に架かる和田橋を渡る。目の前に裏山が迫ってきた。長淵丘陵ともいう。
稲荷神社脇の道を入ると道標が立っている。文字は少しかすれているが「天狗岩・馬引沢(まびきざわ)峠」と、しっかりと記されている。少し上がって行くと視界が開け、青梅丘陵が見えてきた。さらに進むと、今度は大きな看板。「この先行き止り」、とある。ちょっと不安になったが、車道が終わり、登山道というか藪道になった。先にまた道標。ここから登山道のようで、天狗岩方面へと向かう。小さな尾根道を上がり、ロープのある坂を登っていくと尾根道に合流。
右手は「梅ヶ谷峠(行き止まり)」とある。愛宕山方面へ行くルートらしいが、今回は素直に道標に従い断念する。左手の尾根道に入る。
ときおり左側の展望が開け、青梅丘陵側が見える。でもほぼ展望はない。途中にコース上で一番標高の高いという要害山があるが、発見できず。道標もなかったような気もする。
と、天狗岩へ行く分岐へ到着。ここから天狗岩ピストンで、往復15分。天狗岩の手前はちょっと急坂で、天狗岩からは日向和田方面の眺望がいい。
赤ぼっこから広がる、見事な眺望に惚れ惚れ
分岐に戻ってから先の赤ぼっこの道標に従っていくと、不思議な景観。木々がなく、むき出しの土の山。その土山の山頂に立った。
素晴らしい展望だ。都心部や日向和田の町並み。御岳山や大岳山などなど。筑波山もうっすらと。驚きの展望である。1923年の関東大震災で表土が崩れ落ちて、むき出しの赤土の山になったとか。
赤ぼっこからは日の出町の廃棄物処分場のフェンス伝いに歩き、馬引沢峠へ。天祖神社から青梅の街へと下りて、釜の淵公園を通って青梅駅へと向かった。
山歩きメモ
紹介した稲荷神社の脇の道から梅ヶ谷峠分岐に上がるルートではなく、稲荷神社から約200mの先の取り付きを探して山に入り、藪道を行けば直接愛宕山へ上がり、梅ヶ谷峠分岐に出られる。ただし、道標はないので難度が少々高い。
アドバイス
特に危険箇所はないが、天狗岩に上がるところが岩場で少々急坂。尾根道はおおむね平坦で歩きやすい。旧二ツ塚峠から天祖神社までの道が少々長く、展望もない。
銀嶺
夏でもいつでもおでんが名物の駅近酒場
青梅に午後3時頃に着くと、なかなか開いている店がない。ここは何より早くから開けているのがいい。午後4時からといっても、それより早く入れることが多いのでドアをトントン叩いてみよう。1年を通して、おでん反省会ができる。
●16:00~22:00、火休。JR青梅線青梅駅から徒歩5分。☎0428-22-4719
取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 日帰り山さんぽ』より