名ネゴシエーター・秀長の素顔に迫る
「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とも言われている豊臣秀長。本展ではドラマと連動し、これまであまり光の当たることがなかった秀長の人となりや、兄・秀吉の天下一統を支えた数々の功績を貴重な歴史資料から読み解いていく。
兄弟が仕えた織田信長、臣従させた大名・徳川家康、家臣として重用した黒田官兵衛、藤堂高虎など名だたる武将たち。さらに文化面のブレーンとなった千利休、豊臣家の最期を見届けた高台院らのゆかりの貴重な品々が揃い、戦国時代の人間模様が立ち上るかのような展示内容となっている。
『東京都江戸東京博物館』学芸員の杉山哲司さんは、「合戦図屏風や古文書など多彩なジャンルの文化財を通して、豊臣秀吉・秀長の活躍に迫ります。秀長の肖像画は、前後期あわせて計4幅を展示予定。さらに、秀吉が伊達政宗に与えた甲冑や聚楽第行幸を描いた屏風、豊臣家ゆかりの刀剣は必見です。歴史好きの方はもちろん、大河ドラマをご覧いただいていない方でもお楽しみいただけます」と見どころを語る。
卓越した内政・外交手腕と誰からも愛されるキャラクターで群雄割拠の時代を乗り切る秀長。その姿が、現代を生きる我々にも示唆を与えてくれそうだ。
多彩な文化財を通して兄弟の活躍を紹介
尾張国中々村(現・愛知県名古屋市中村区)に生まれ、3歳年上の兄・秀吉とともに百姓から武士となり、数々の戦を勝ち抜いて、兄弟で天下一統を成し遂げた豊臣秀長。冷静で穏やかな性格から、秀吉とライバル武将たちとのよき調整役を担ったという。
本展では主人公である秀長の肖像画をはじめ、温厚で実務に長けた人柄がにじみ出る書状、秀長所用と唯一特定できる茶入など、希少な関連文化財で秀長の人となりにも迫る。
また、中国攻めから小田原攻め、天下取りの象徴・聚楽第、城主としての国づくり、そして病床の日まで数々の合戦図屏風や貴重な歴史文書を通し、戦国の世を変えた豊臣兄弟の足跡をたどる展示に注目。天下一統のサクセスストーリーへと導いた兄弟の絆がさまざまな資料から浮かび上がり、大河ドラマ「豊臣兄弟!」がいっそう楽しめること請け合いだ。
音声ガイドでは主人公・豊臣秀長を演じる仲野太賀氏がナビゲーターを担当。歴史好きにも大河ドラマファンにとっても、見ごたえある展示となっている。
開催概要
NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」東京展
開催期間:2026年9月15日(火)~11月8日(日)
開催時間:9:30~17:30(土は~19:30、入館は閉館の30分前まで)※11月6日(金)は20:00まで開館
休館日:月(ただし9月21日・10月12日・11月2日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)、11月4日(水)
会場:東京都江戸東京博物館 1F特別展示室(東京都墨田区横網1-4-1)
アクセス:JR総武線両国駅から徒歩3分、地下鉄大江戸線両国駅から徒歩1分
入場料:一般2100円、65歳以上1600円、大学生・専門学生1300円
※高校生以下は無料。
※障害者手帳を持参で本人と付き添い2名まで無料。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル☏050-5541-8600
公式HP:https://toyotomi2026.jp/
取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供






