通り全体を活用したイベントを!

飯田橋駅西口から歩いて数分の神楽坂下交差点から、大久保通りと交差する神楽坂上交差点まで続く石畳の通り沿いに、おしゃれなレストランや居酒屋などが立ち並ぶ神楽坂。普段は落ち着いた大人の街というイメージだが、毎年7月下旬に行われる「神楽坂まつり」では雰囲気が一変、街がお祭りモード全開になる。

「神楽坂まつり」が始まったのは1972年。それまで商店会のイベントとして、夏には毘沙門天で盆踊りが行われていたが、1カ所に人が集中してしまうため、神楽坂通り全体を使ってなにかイベントができないかという意見が出た。ちょうど飯田橋駅前に残る江戸城の牛込門の石垣の一部を建造したのが阿波(現在の徳島県)の大名だったというご縁もあり、神楽坂で阿波踊りを開催することになった。当初は徳島県から踊り手を招いていたが、3年目の1974年に地元の「かぐら連」が誕生。それ以降、祭りとともに50年以上の歴史を紡いできた。

ほおずき市と阿波踊り大会、どっちに行く?

全4日間行われる神楽坂まつりだが、2部制になっていて前半と後半で内容が異なる。22日(水)・23日(木)には第一部「ほおずき市」として、毘沙門天の境内でほおずき鉢の販売が行われる(1鉢2000円)。また、門前には約50軒の近隣飲食店が出店する門前屋台コーナーも。「フランス人が経営する専門店のクレープを楽しめるなど、専門性のある屋台がズラリと並びます。この出店は最初の2日間だけ」と教えてくれたのは、神楽坂まつり実行委員会の岡崎さん。ほおずき市とともに、美食の街・神楽坂のグルメを満喫しよう。

夏の風物詩であるほおずき鉢を見て回るもよし、神楽坂グルメを食べ歩くもよし。
夏の風物詩であるほおずき鉢を見て回るもよし、神楽坂グルメを食べ歩くもよし。

24日(金)・25日(土)には、第二部の「阿波踊り大会」が盛大に行われる。地元の「神楽坂かぐら連」をはじめ、周辺企業や団体の連、さらに高円寺の連も招いて、両日20連以上が出場予定。会場は神楽坂下から神楽坂上までと、赤城神社前から神楽坂上までの2カ所で阿波踊りを披露する。「神楽坂通りは都内でも有数の急坂。坂下から坂上に向かって上ってくるコースでは、平らな場所で踊るのに対して踊り手たちが立体的に、後ろまで見渡すことができます」(岡崎さん)。赤城神社前から神楽坂上までのコースでは、逆に緩やかな坂を下りていき、さまざまな角度から踊りを楽しむことができる。

ほおずき市と阿波踊り大会、どちらに行こうか悩むところだが、それぞれに異なる楽しみがあるので両方行くのがおすすめだ。「祭りは21時に終わりますが、周辺の飲食店も頑張って営業していますので、ゆっくり飲んだり食べたりして祭りの余韻に浸っていただければ」と岡崎さん。情緒あふれる夜の神楽坂の街もついでに楽しもう!

沿道で観客が見守るなか、間近で迫力ある踊りを見学できるのも神楽坂ならでは。
沿道で観客が見守るなか、間近で迫力ある踊りを見学できるのも神楽坂ならでは。

開催概要

「第52回神楽坂まつり」

開催期間:2026年7月22日(水)~25日(土)
開催時間: 第一部のほおずき市は7月22日(水)・23日(木)の17:00~21:00、第二部の阿波踊り大会は24日(金)・25日(土)の19:00~21:00
会場:神楽坂通り周辺(東京都新宿区神楽坂)
アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩2分、地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅から徒歩1分

【問い合わせ先】
ハローダイヤル☎050-5541-8600(2026年7月26日まで)
公式HP:https://www.kagurazaka.in

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供