主役はかわいいお稚児さん

都心から約1時間でアクセスでき、豊かな自然を気軽に満喫できる高尾山。2007年にミシュランガイドで最高ランクの三ツ星を獲得したことからその名を一気にとどろかせ、今では国内外から多くの観光客が訪れる。その数は年間約300万人にものぼり、「世界一登山者数の多い山」といわれている。

中腹にある髙尾山薬王院では、毎年4月第3日曜に主要行事のひとつである「高尾山春季大祭」が行われる。メインはケーブルカー高尾山駅近くの十一丁目茶屋を出発し、薬王院大本堂まで練り歩く盛大なパレードだ(十一丁目茶屋を11時に出発、大本堂に12時15分に到着予定)。なかでもきれいな衣装で着飾った100人ほどの稚児パレードがひときわ目を引く。これは子供たちの健やかな成長を願って行われるもので、親御さんに手を引かれながら一生懸命歩く姿がなんともかわいらしい。

華やかな一大絵巻が繰り広げられる

「春季大祭のパレードは参加団体が多いので、規模が大きく圧巻です」と教えてくれたのは髙尾山薬王院の佐藤さん。お稚児さんだけでなく、獅子舞やブラスバンド、ボーイスカウトやガールスカウト、消防記念会、山伏や僧侶なども加わり、約450人からなる大行列が鮮やかな緑に彩られた山中を練り歩く。華やかなパレードの後ろをついていきながら高尾山に登ってみるのも一興だ。

当日、薬王院本堂では特別開帳大護摩供(おおごまく)法要が、仏舎利塔がある有喜苑では柴燈(さいとう)大護摩供が執り行われるほか、八王子消防記念会によるはしご乗りの披露や絹太鼓による和太鼓演奏なども境内で行われる。「高尾山はこれからの時期新緑が見ごろです。気候もよく森林浴にもぴったりなので、ぜひお越しください」と佐藤さん。春本番の高尾山で華やかなパレードを見学しながら山さんぽを楽しもう。

春の陽光に照らされた、きらびやかな稚児衣装も見どころ。
春の陽光に照らされた、きらびやかな稚児衣装も見どころ。

開催概要

「高尾山春季大祭」

開催期間:2026年4月19日(日)
開催時間:パレードは11:00に十一丁目茶屋を出発
会場:髙尾山薬王院(東京都八王子市高尾町2177)ほか
アクセス:京王電鉄高尾線高尾山口駅から徒歩3分の高尾登山電鉄ケーブルカー清滝駅から6分の高尾山駅下車、徒歩20分

【問い合わせ先】
髙尾山薬王院☎042-661-1115
URL:https://www.takaosan.or.jp/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供