夏への扉

山歩きの後に癒やされすぎる休息地

「夏への扉って好きなSF小説のタイトルから付けたんです。」山田さんは元、レストランの料理人。新しい料理やスイーツの研究に余念がない。

「峠の茶屋を作ろう」と、店主の山田勝一さんが開業したのは1986年。線路沿いの、永山公園へ向かう道沿いに居を構え、山の麓の喫茶店でもある。窓際の席に腰掛ければ、駅に滑り込む青梅線を眼下に望み、思わず見惚とれる。コーヒーは、国立市の自家焙煎珈琲店『カイルアコーヒー』から仕入れた深煎りの豆をネルドリップ。山田さんお手製のケーキやクッキーをお供に、しばし時間を忘れたい。

コーヒー 400円。自家製クッキー1枚50円(前)。自家製ケーキ350円(奥)。
野菜カレー 850円。長時間火にかけたタマネギで甘み深し。秋田県産の無農薬玄米と相性バッチリ。

『夏への扉』店舗詳細

住所:東京都青梅市住江町16/営業時間:10:00~18:00/定休日:火/アクセス:JR青梅線青梅駅から徒歩4分

とうふ工房ゆう

甘くてずっしりの本格派豆腐

店主の大久保裕史さんは豆腐店を営む祖父のもとで修業を積み、2016年前に青梅で開業。寄せ豆腐430円をはじめ、国産大豆とにがりを使った豆腐はみやげにぴったり。豆乳ソフト360円やおからドーナツ360円の食べ歩きもアリだ。
●10:00~16:00、日休。☎0428-84-2472

柳丸(りゅうまる)

歴史深き青梅せんべいの工場直販店

創業70年を超える老舗和菓子店の看板は、小麦粉と卵、砂糖で焼き上げた青梅せんべいだ。バリっと噛み応え抜群だが、「試食もどうぞ」と差し出された焼きたては、ふわふわやわらかで驚き。ちょっとお得なアウトレット品もうれしい。
●9:00~16:00、日休。☎0428-22-5349

お食事処・酒処ぜん

ちょいと一杯もがっつりメシもOK!

虹鱒塩焼き580円ともつ煮500円。澤乃井1合700円〜で。

名物は、店主の永野聡さんが釣ってきた季節折々の川魚だ。この日はニジマスをシンプルに塩焼きで。ホクホクの身とパリパリの皮、塩と脂の後引く味に日本酒をクイっと合わせれば、自然と頬が緩む。ほかにも馬刺しや赤鶏のたたきなど魅力的なつまみが並ぶが、奥多摩名物のずりだしは外せない。釜茹でうどんを生醤油と卵、薬味につけて一気にすすれば、山帰りの体に元気が湧いてくる。

ずりだし480円。
囲炉裏付きのテーブルは1卓のみ。 永野さんの母 ・ 立美ママ(左)は 「特等席よ」 と笑う。「山に行って釣ってきた魚は店で焼くから声かけて!」

『お食事処・酒処ぜん』店舗詳細

住所:東京都青梅市本町131-23/営業時間:17:00~22:00/定休日:月/アクセス:JR青梅線青梅駅から徒歩1分

cafeころん

ゆったりとワクワクが同居する異空間

てつさん特製のシフォンケーキは毎日共通。持ち帰りは300円〜。卵の風味がふんわり甘く、ほほが緩む。

リヤカーで手作りシフォンケーキの行商をしている店主・てつさん。「廃屋と化した古民家を、飲食店をやりたい人のトライアルに」と、作業場兼シェアカフェに。有機野菜カフェや麹を使ったメニューの店、手相カフェなど、7店舗が日替わりで入っている。落ち着いた雰囲気の店内でゆったり過ごすのもいいが、裏庭のツリーハウスは必見。上に登って彼方を眺めれば、山の稜線が胸を打つ。

古民家を改装した店内ではゆっくりと時が流れる。

『cafeころん』店舗詳細

住所:東京都青梅市本町117-12/営業時間:11:00~18:00/定休日:木/アクセス:JR青梅線青梅駅から徒歩13分

青梅麦酒

ふらりと立ち寄り、ビールを一杯

奥多摩のブルワリー『ビアカフェ バテレ』を中心としたクラフトビール専門店で、3月から瓶ビールの販売も開始する。「角打ちみたいに使ってほしい」と、店主の二ノ宮傑さん。山から下りたら、グイッと喉を潤したい!
●9:00~22:00、月~木休。☎050-3503-7727

『青梅麦酒』の外観。

チョコレート工房 ZEN

香り高くて甘〜いチョコはいかが?

チョコレートは、カカオ豆の調達からすべて一貫して行うビーントゥバー製法。皮むきなどは、一粒ずつ手作業だ。品揃えは、ガーナやベトナム、ハイチなど8種類。ひとかけらずつ試食できる「利きカカオ」もうれしい。
●10:00~16:00、月~金休。☎090-5568-2379

「縁側に腰かけてゆっくり自分好みのチョコレートを選んでね。」

取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=高野尚人
『散歩の達人』2021年3月号より