【移転】高尾ビールタップルーム
山が大好きで高尾に移住した店主の池田周平さん。「山登りの後にクラフトビールを飲める店をたくさん作りたい!」と、2017年にブルワリーを開業し、自社オリジナルの「高尾ビール」を生産開始した。主にボトルで酒販店に卸していたが、直送の造りたてを味わえるようにとタップルームも開店。定番や日替わりを合わせてタップは5種。キリっと冷えた一杯を流し込み、体と心を労(ねぎら)いたい。
『高尾ビールタップルーム』店舗詳細
カエルに見守られ、無事にカエル『大光寺』
境内に50体以上鎮座するカエルの置物は、先代の住職が参拝者を「六かえる(迎える)」意味を込めて集めたもの。境内を巡りながらカエルの数を数えたり、ベンチに腰掛けて桜を眺めたりして、ほっとひと息。
●24時間開門(事務所と本堂は9:00~17:00)。☎042-661-0054
具だくさんのごちそうコッペパン『惣菜ベーカリー&カフェ いなこっぺ』
「唯一無二のコッペパンを作りたくて」と、オーナーの落合俊哉さん。パン職人の石川純也さんと手を組み、北海道産の小麦粉を使った香ばしくもじんわり甘いコッペパンを作り上げた。店内を見渡せば、50種以上の総菜パンと菓子パンがずらり。焼きそばやドライカレー、塩あんバター、チョコレートといった多彩なバリエーションはどれも魅力的で、心躍る。淹(い)れたてのコーヒーとともに味わって、ひと心地つきたい。
『惣菜ベーカリー&カフェ いなこっぺ』店舗詳細
がっつりカツを食し、活力注入!『煉瓦屋』
1980年創業の老舗とんかつ店の看板は、希少な霧島産熟成豚肉のロースかつ。御膳に所狭しと並ぶ小鉢の数に驚愕(きょうがく)だ。「肉だけじゃなくて、野菜や魚もたっぷり食べてほしいから」と、店主の上島佐知子さんはにっこり笑う。もちろん、メインのトンカツも抜かりなし。衣サクサクの分厚いロースに自家製ソースをつけて頬張れば、やわらかな肉の甘みとしっとりした脂身が混ざり合い、旨味が口いっぱいに広がる。
『煉瓦屋』店舗詳細
もしや、異世界への入り口か?『レンガトンネル』
高尾駅北口を高架沿いに西へ向かってしばらく歩くと遭遇。高尾駅が浅川駅という名で開業した、明治34年(1901)ごろに造られたと言われ、今でも近隣住民の生活道として使われている。トンネル内で耳をすませば、すぐ近くの南浅川の水の音が聞こえる。
どこか懐かしきミニ四駆専門店へ『えのもとサーキット』
ミニ四駆や部品が敷き詰められた店内には、無料で使えるコースもあり。老いも若きも真剣な眼差しで愛車を走らせる。時には店主の榎本昭二さん設計のオリジナル四駆が店頭に並ぶことも。一風変わった山帰りのおみやげになるかも。
●11:00~19:00、無休。☎042-664-3249
取材・文=高橋健太(team まめ) 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2021年3月号より