もはやラーメンの域を超えた作品!『黒須』

見た目も味も芸術的。塩蕎麦900 円。

黒須太一さんが、醤油と煮干の2種で店を始めたのは2016年。すぐに人気店となり1年後、満を持して始めたのが「塩蕎麦」。3種の中で一番値が張るのはもちろん素材にこだわるから。出汁は比内地鶏と東京しゃものガラを使用、塩ダレは、厳選した乾物と6種類の塩を独自にブレンド。「塩が一番難しいですね。基本しょっぱいだけですから」。芸術的な「塩」をぜひ!

煮干し感濃厚なのにエグみはない、煮干蕎麦850円。

『黒須』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町3-1-19/営業時間:11:00~15:00、18:00~20:00(水・土は昼営業のみ)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩2分

フレンチ出身のシェフが手がけた行列が絶えないつけ麺の名店『神田勝本』

店舗外観が放つ清潔な印象と、通りにただようスープのふくよかな香りに、吸い込まれる人も多いはず。

『神田勝本』は、神保町の目抜き通りを一本逸れた場所にありながら、行列が絶えない人気店。京都府の「現代の名工」にも選ばれた経歴を持つフレンチ出身のシェフが、「一杯の丼の中にフルコースを」との思いのもとにオープンした『中華そば 勝本』の2号店にあたる。看板メニューは、食感や喉越し、香味が異なる2種類の麺を味わい深い淡麗スープでいただく清湯(しょうゆ)つけそば。麺の個性を堪能したあとは、つけ汁に昆布と鰹節でとった出汁を加え、お好みでスダチを絞ったスープ割りをたのしもう。

看板メニューは、平打ち麺と細麺の2種盛りが特徴のつけ麺、清湯つけそば830円。

『神田勝本』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田猿楽町1-2-4/営業時間:11:00〜17:00(スープがなくなり次第終了)/定休日:日/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩5分

神保町で50年以上愛され続ける行列店。『伊峡』

ラーメンは、一杯450円と超破格!「ラーメンは小銭で食べられるもの」

赤いのれんと看板が目印だ。

神田すずらん通りから一本小道に入ったところにある『伊峡』は、1966年創業の老舗ラーメン店。「ラーメンは小銭で食べられるもの」という揺るぎないこだわりのもと、リーズナブルな価格設定と昔から変わらない味わいで、ファンの胃袋をつかんできた。定番のラーメン450円は、さっぱりとした醤油味。人気は、半チャーハン250円とセットになった半チャンラーメン650円だ。平日11:00〜14:00はさらにお得なランチメニューが選べるうえ、大盛りのオプションが無料に。麺がなくなり次第閉店となる。

半チャンラーメン650円は、毎日食べても飽きないと評判の味。

『伊峡』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-17/営業時間:11:00~麺がなくなり次第終了/定休日:日/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩3分

ご当地インスパイア系の絶品ラーメン。『神保町 可以』

ご当地インスパイア系のラーメン店で山形、新潟の味をたのしむ

煮干し中華そば850円。

日本を代表するラーメンコンサルタント渡辺樹庵氏がプロデュースを手がけた、こだわりのラーメン店。2010年に濃厚味噌ラーメンからスタートしたが、近年は、山形や新潟で出会ったご当地ラーメンの味を再現し、独自の感性で磨き上げたメニューを中心に展開している。おすすめは、山形のご当地ラーメンからインスパイアされた煮干し中華そば850円と、新潟の人気店の味を再現した生姜醤油ラーメン830円。この店の個性を味わい尽くすなら、コアなファンが愛してやまない正月限定メニューの復刻濃厚味噌ラーメンも見逃せない。

麺もスープも具材もすべて手作り。自慢の中太ちぢれ麺は、仕込み場で製麺後、店内に持ち込み手揉みでちぢれさせる。

『神保町 可以』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町 2-2-12 サンエスビル 1F/営業時間:11:00〜20:00/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩1分

フレンチとラーメンが融合!『海老丸らーめん』

オマール海老のビスクスープで食べる個性派ラーメン

名物の元祖海老丸らーめん880円。

フランス料理店のオーナーシェフが、フレンチとラーメンの融合をテーマに放つ個性派ラーメン。その魅力は、野菜やブランデー、ハーブ、スパイスと一緒にフランス料理の技法でじっくり煮込んだオマール海老のビスクスープにある。合わせる麺は、海老の旨味が溶け込む濃厚スープがよく絡む国産小麦100%のがっしり太麺。味玉や真空調理のレアチャーシュー、ミニトマトの酸味と一緒にたのしんだ後は、サワークリームや海老ラー油などで変味して味わうもよし。自慢のスープは最後まで飲み干したくなるおいしさだが、〆のリゾットにかけていただくのが定番だ。

残ったスープをかけていただく〆のリゾット300円もはずせない。

『海老丸らーめん』店舗詳細

住所:東京都千代田区西神田2-1-13 十勝ビル1F/営業時間:11:30〜15:00・18:00〜22:00(土・日・祝は11:00〜20:00)/定休日:月/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩3分

飲み干したくなるの魚介鶏とんこつスープ『俺の創作らぁめん 極や 神田神保町店』

旨味濃縮のスープがとにかく凄い!

濃厚な味わいが人気のらぁめん 醤油750円。さっぱり派には、らぁめん 塩750円もおすすめだ。

神保町の書泉グランデ向かいに位置する、替え玉&麺大盛り無料で話題のラーメン店。豚や鶏、牛、海産物、野菜などの自然素材を22時間煮込んだスープに、カツオやサバ、海老、カニ、イカ、貝柱を贅沢に使用した特製オイルを加えて作った魚介鶏とんこつらぁめんは、濃厚さとコク深さの中にやさしい味が感じられる逸品だ。都内で3店舗展開する人気店だが、替え玉が何回でもおかわりできるのは、神田神保町店のみ。11:00〜14:00のランチタイムには、ゆで玉子と小ライスのサービスも。

吹き抜けの天井が開放的な店内。

『俺の創作らぁめん 極や 神田神保町店』店舗詳細

無添加ヘルシーラーメン。『麺ダイニング ととこ』

具だくさんで大満足! 無添加ヘルシーラーメンの滋味豊かな味にハマる

山形名物つったい(冷たい)ラーメン870円は、炭火炙り鶏、食用菊、きゅうり、わかめ、ネギ、水菜、柚子皮、メンマ、ナルト、海苔がのった具だくさんの人気メニュー。

山形産の食材をふんだんに使ったヘルシーラーメンが話題の店。自然循環型農業で飼育した抗生物質不使用の鶏肉や、山形産りんご100%の本醸造りんご酢をはじめ、無添加食材のおいしさ突き詰めた創作料理が人気を呼んでいる。看板メニューのつったい(冷たい)ラーメンは、2〜3日間煮込んだ旨味たっぷりのまろやかスープともちもち食感の全粒粉熟成麺が抜群のハーモニーを奏でる逸品。ほかにも、しょうゆラーメンや黒ゴマ坦々麺、トマト酸ラーメン、医師監修の期間限定鯖ラーメン、体調や体質に合わせて選べるトッピングなど、からだが喜ぶメニューがズラリと並ぶ。

料理のメニューはもちろん、アルコールも山形のものが中心。「十四代秘蔵 純米焼酎」をはじめ、入手困難な銘柄も扱っている。

『麺ダイニング ととこ』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田小川町3-10-9 斉藤ビル 1F/営業時間:11:00〜22:30LO/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩5分、JR御茶ノ水駅水から徒歩7分、地下鉄新御茶ノ水駅から徒歩8分

安い!旨い!これぞ町中華の真髄『光華飯店』

具が盛りだくさんの肉ソバ680円にミニ中華丼をプラス。

静かな路地で異彩を放つオレンジのファサードと、食品サンプルに誘われ店内に入ると、客席の四方八方に張り巡らされたメニューにぐるりと取り囲まれる。「お客さんの要望があればある材料でなんでも作るから、ナポリタンを作ったこともありましたよ」と永田マスターは笑う。ラーメン450円という破格の値段設定、すべての麺類にプラス170円でミニサイズの中華丼、カレー、マーボー丼が付くというシステムなど、食いしん坊にうれしい設定ばかりだ。

ガツとネギの和え300円(手前)など中華の枠を超えたつまみで昼から飲める。
メニューはなんと約100種! 来るたびに発見がある。

『光華飯店』店舗詳細

住所:千代田区神田神保町1-40 宮嵜ビル1F/営業時間:11:00~15:00・16:30~22:00/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩5分

神保町のラスボス的存在『北京亭』

ラーチャンめん750円。豆板醤と赤味噌で炒めた豚肉やタケノコがゴロッと入る。

チェーン店含め多くの中華料理店が並ぶ水道橋〜神保町間で、60年の歴史を誇る中華料理の老舗。ずらりと並ぶ政治家のサインや、レトロな水色のタイルが、店の歴史を感じさせる。甘辛い具をのせたラーチャンめんや、ザクッとした食感のニンニク砂肝唐揚げなど、初代マスター考案のメニューに加え、2008年の代替わりを経て日替わり定食が仲間入りし、昼飯時の充実度も急上昇。スタッフの北京語が飛び交う店内は、今日も活気にあふれている。

料理長の銭宏(センホウ)さん。
水餃子600円とニンニク砂肝唐揚げ1200円、紹興酒五年陳1号450円。
マスターの吾さんをはじめスタッフは全員中国出身。

『北京亭』店舗詳細

住所:東京都千代田区西神田2-1-11/営業時間:11:00~15:00・17:00~23:00/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩5分

取材・文=増山かおり、半澤則吉、武田憲人、村岡真理子 撮影=井上洋平、高野尚人、山出高士、丸毛 透、村岡真理子 構成=フリート

東京23区のど真ん中に位置し、靖国通りと白山通りが交わる神保町交差点を中心に広がる街、千代田区神田神保町。  この街の特徴をひと言でいうと、なんといっても「本の街」ということになる。  古書店や新刊書店が多くあつまり、その規模は世界一とも言われている。だがそれだけではない。純喫茶、カレー、学生街、スポーツ用品街、中華街などなど、歩くほどに様々な顔が垣間見えるのが面白い。ある意味、東京で一番散歩が楽しい街ではないかと思うほどだ。