長居したくなる優しい空気と香り。『お酒と料理 えいよう』[武蔵境]

幅広のカウンターのみで全9席ほど。角は3人客でも利用しやすい。
幅広のカウンターのみで全9席ほど。角は3人客でも利用しやすい。

古材を再利用した木製カウンターや温もりある大正ガラスなど、店内はゆっくりくつろげる雰囲気。「農家の弟や知人が育ててくれた野菜や米を使うことが多いので、食材を大切に扱いたい」と店主の清水峰夫さん。やわらかなこんにゃくは一から作る自家製で、出汁は昆布とかつおで毎日引く。注文後にじっくりと炊きあげる土鍋ごはんを待ちつつ、地酒をちびちびやるのが最高に心地よいのだ。

れんこんと豆腐のあげだし825円、自家製こんにゃくの刺身715円など。日本酒は宝剣純米超辛口ほか全7種で1合935円。
れんこんと豆腐のあげだし825円、自家製こんにゃくの刺身715円など。日本酒は宝剣純米超辛口ほか全7種で1合935円。
店主は西荻窪の名店・『のらぼう』で修業。
店主は西荻窪の名店・『のらぼう』で修業。
窓から漏れる暖色の明かりに、つい「ただいま」。
窓から漏れる暖色の明かりに、つい「ただいま」。

『お酒と料理 えいよう』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市境1-12-4/営業時間:17:00~22:30LO/定休日:月・第2・4日/アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅から徒歩4分

和牛ステーキと天ぷらを彩りある器で。『旬料理 一心』[小金井]

古伊万里などアンティークの器が美しい。黒毛和牛のみすじのステーキは1g18円で注文は100gから。天然海老・野菜天の3種盛り590円。自家製イクラしょうゆ漬けなど八寸プレート1000円。日本酒飲み比べセット3杯で880円~。
古伊万里などアンティークの器が美しい。黒毛和牛のみすじのステーキは1g18円で注文は100gから。天然海老・野菜天の3種盛り590円。自家製イクラしょうゆ漬けなど八寸プレート1000円。日本酒飲み比べセット3杯で880円~。

店の二大看板は黒毛和牛のみすじのステーキと天ぷら。「自分が大好物なものこそ、一番おいしく作れると思ったから(笑)」と店主の及川一登(かずと)さん。身がやわらかく脂が甘いミディアムレアのみすじは、旨口の地酒と好相性。胃もたれしにくい貴重な手搾りゴマ油と菜種油をブレンドして揚げる天ぷらは、ハートランド600円や角ハイ490円を誘引!「冬はカキや春菊の天ぷらもおすすめです」。

全11席。
全11席。
店主の及川さん。
店主の及川さん。

『旬料理 一心』店舗詳細

住所:東京都小金井市東町4-38-24/営業時間:11:30~14:15LO・17:00~21:00LO/定休日:木/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩3分

その日の気候でレシピを考える?『玄関食堂』

多くが常連さん。彼らはお気に入りの料理を着席時に即注文。
多くが常連さん。彼らはお気に入りの料理を着席時に即注文。

手抜き料理研究家の肩書を持つ葉月しのママ。例えばマグロとホタテの柚子胡椒オリーブオイル和えは柚子の香りとホタテの甘み、海苔の磯の風味が混然一体となり、手抜きとは思えないほど旨い。「例えば1万円のコースで食べておいしかったものを、安く提供するには何を省略するかのアイデア料理なんです」。絶品料理に加え、おちゃめなママと常連陣のおもしろトークも絶妙な酒肴に!

自宅の元玄関で営業。
自宅の元玄関で営業。
オリーブオイル和えやしゅうまいなど料理は基本400円。焼酎のトマトジュースと緑茶割りの魔界などお酒も全400円。
オリーブオイル和えやしゅうまいなど料理は基本400円。焼酎のトマトジュースと緑茶割りの魔界などお酒も全400円。
その日の気候でレシピを考えるママ。
その日の気候でレシピを考えるママ。

『玄関食堂』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市中町2-28-9/営業時間:18:00~22:00/定休日:土 ・日・ 祝/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩8分

日本酒好きの店主が迎える。『吟之介』[三鷹]

客層は40~60代が中心。カウンターとテーブル席を用意。
客層は40~60代が中心。カウンターとテーブル席を用意。

店主の前田誠司さんは埼玉の花陽浴(はなあ)びが有名になる前から店で扱うなど、大の日本酒好き。「自然と日本酒に合うものが増えた」という肴は、カキの昆布焼なら鮮烈な磯の旨味のハーモニーが、燗映えするお酒と抜群に合う。水分の少ない特別なジャガイモを使うポテサラ550円は甘み濃厚で、フレッシュな日本酒が進みそう。お酒のチョイスに悩んだら、一見寡黙だが 実は話好きの店主に尋ねるべし!

カキの昆布焼748円、豆腐と エビとナスの揚げ出し858円な ど。後味がすっきり奇麗な冩樂純 吟935円。
カキの昆布焼748円、豆腐と エビとナスの揚げ出し858円な ど。後味がすっきり奇麗な冩樂純 吟935円。
鶴齢や而今など日本酒は30種、焼酎は25種ほど。
鶴齢や而今など日本酒は30種、焼酎は25種ほど。

『吟之介』店舗詳細

住所:東京都三鷹市下連雀3-37-41ルグラン・イトーB1/営業時間:18:00~24:00ごろ/定休日:不定/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩3分

名物は串煮込み、店の魂は味噌スープ。『ささよし 』[三鷹]

炭火で焼く豚串は13種で各230円、牛串は4種で330円~。
炭火で焼く豚串は13種で各230円、牛串は4種で330円~。

名物串煮込みは、信州味噌と水とモツしか使っていないのに、スープに深みが。「新鮮なシロモツを 弱火で1日煮込むから、この味が出るんです」と店主の渡邊崇(たかし)さん。注文後に煮込むキャベツはスープの旨味をしっかり吸い、鍋にチャポンと浸してから焼く豚カルビやトマト巻きは味噌スープ効果でほんのりまろやかに。この味噌風味が、キンミヤを赤ワインで割った濃い葡萄(ぶどう)割りを加速させるのだ。

店主は銀座の名酒場『ささもと』 で10年修業。その味を継ぐ。
店主は銀座の名酒場『ささもと』 で10年修業。その味を継ぐ。
名物串煮込み460円、キャベツ230 円、葡萄割りや梅割りは各550円。+50円でシャリキンに。
名物串煮込み460円、キャベツ230 円、葡萄割りや梅割りは各550円。+50円でシャリキンに。

『ささよし』店舗詳細

住所:東京都三鷹市下連雀3-33-17グラシアス三鷹1F/営業時間:18:00~23:00/定休日:日・月/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩5分

コスパよしの刺し身や濃厚煮魚で地酒をぐびり。『肴処 岳志』[小金井]

ネタケースの鮮魚をさばく刺し盛り1408円。当日は天然ヒラメの昆布〆など7種。金 目鯛かぶと968円、古漬けと茗荷和え638円。
ネタケースの鮮魚をさばく刺し盛り1408円。当日は天然ヒラメの昆布〆など7種。金 目鯛かぶと968円、古漬けと茗荷和え638円。

磯自慢や菊姫など旨そうな日本酒の品書きを見ると、酒肴は魚が一番か。刺し盛りは、本マグロの中トロや太刀魚の炙りなどが彩り、プリプリとした身に鮮度の良さを実感。看板の煮魚のひとつ、金目鯛かぶとは甘み濃厚な煮汁が燗酒と相思相愛だ。店主は「うちはあくまで居酒屋。こってりナポリタンなんかもやってますから」と謙遜するが隣席の常連いわく「ここは何を食べても東小金井で一番!」。

気さくな店主の老田岳志さん。
気さくな店主の老田岳志さん。
奥能登の白菊純米吟醸1合1012円など日本酒は15種ほど。ぶり大根858円。
奥能登の白菊純米吟醸1合1012円など日本酒は15種ほど。ぶり大根858円。
東小金井で21年。
東小金井で21年。

『肴処 岳志』店舗詳細

住所:東京都小金井市東町4-31-18/営業時間:17:00~23:00/定休日:木/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩3分

酔えば心地よい沖縄の風が吹く。『海風』[東小金井]

八重山そばを使った菜の花クリーム炒めそば626円、ラフテー702円、ゴーヤーチャンプルー594円。
八重山そばを使った菜の花クリーム炒めそば626円、ラフテー702円、ゴーヤーチャンプルー594円。

半分吹き抜けの開放的な空間に、ほどよいにぎやかさ。何だろうこの心地よさは? 「この辺は住宅地で空気ものんびりしてますから」と調理担当の伊藤真由美さん。定番の沖縄料理や黒板の日替わりメニューを肴に、与那国や石垣など幅広く揃う泡盛で酔えば、さらにいい気分に。聞くと、酔っぱらって来た人には味をやや濃い目に調理してあげることもあるそう。その気遣いも、オーナー手作りの味あるテーブルも、すべてが心地よさにつながってるのだ。

2階席へは滑車で料理を上げることも。
2階席へは滑車で料理を上げることも。
山本さんが黒板に日替わりメニューを毎日手書き。
山本さんが黒板に日替わりメニューを毎日手書き。
朗らかキャラの伊藤さん(左)と接客担当の山本美希さん。
朗らかキャラの伊藤さん(左)と接客担当の山本美希さん。

『海風』店舗詳細

住所:東京都小金井市梶野町5-1-5/営業時間:18:00~24:00/定休日:日/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩2分

界隈随一の魚の鮮度で早くも千客万来。『かず家』[東小金井]

北海タコや天然ヒラメなどが彩るお造り特上盛1200円(写真は2人前)と白子ぽん酢780円~。
北海タコや天然ヒラメなどが彩るお造り特上盛1200円(写真は2人前)と白子ぽん酢780円~。

地元魚屋の3代目が2016年6月に開店。若き魚王子・鈴木一史さんは毎朝5時に起き、築地へ向かう。「鮮度には自信あります。だからひねったことはせず、刺し身、塩焼きなどシンプルにお出ししてます」。当日のお造り特上盛は、船上でシメたプリプリの釣りアジなどが艶やかに光る。最高級の白子ぽん酢はトゥルトゥルの食感が素晴らしく、地酒で流し込めば幸せの至り。「都心で飲むのもいいですが、地元に帰ってきてうまい魚で一杯やってほしいんです」。

釣りキンキの塩焼きは時価で1480円~。都心と比べ格安。
釣りキンキの塩焼きは時価で1480円~。都心と比べ格安。
店主は東小金井育ち。
店主は東小金井育ち。
奥に掘りこたつ席も。週末は予約が無難。
奥に掘りこたつ席も。週末は予約が無難。

『かず家』店舗詳細

住所:東京都小金井市東町4-38-17 B1/営業時間:17:00~24:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩1分

取材・文=鈴木健太 撮影=丸毛 透、高野尚人