BIGBOX/駅前ロータリー
春。新年度になると、街は新歓コンパや歓迎会に向かうと思しき人たちでにぎわう。早稲田大学をはじめ、大学や専門学校が集まる学生街・高田馬場も例外ではない。新入生の多くが初めて降り立つ高田馬場駅周辺で、わかりやすい待ち合わせ場所はあるのだろうか。
かくいう私自身は、かつて中学・高校の6年間を高田馬場で過ごした。その頃から、早稲田大学のサークルが新歓コンパの待ち合わせ場所としていたのが、高田馬場のランドマークともいえる商業ビル・BIGBOXである。
窓のない大きな箱型の建物は特徴的で、誰にでもわかりやすい。たぶん私が今、友人たちと高田馬場で待ち合わせをするのであれば、迷わず「BIGBOX前で」と言うだろう。BIGBOXのある早稲田口には、高田馬場駅に乗り入れるJR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線の出口が全て揃っているため、どの電車で来てもわかりやすいという利点もある。
BIGBOX前のロータリーも広いスペースが取られており、大人数での待ち合わせには便利だ。
この駅前ロータリー広場の隅には、シンボルとしての平和の女神像、ライオンが載った時計などもあり、目印としても役立つ。
馬の彫像が載った時計/高架下壁画/甘栗太郎前【JR早稲田口】
早稲田口は、西武新宿線とJR山手線の線路が平行に走っており、改札も並んで設置されている。JR早稲田口改札を出るとすぐに、馬の彫像が載った時計がある。
この馬、見るたびに角度が変わっているようなのだが……? 噂によると、決まった時間に馬が回転するらしい。この時計下で待ち合わせをして、馬が回転するのを見られたらラッキーということか。
このJR早稲田口改札を出てまっすぐ進むと、早稲田通りに出る。早稲田通り沿いには双子の郵便ポストが設置されているので、これを目印にしてもよいが、
まず真っ先に目に入るのが、高架下にあしらわれている手塚治虫(※)作品の壁画であろう。手塚プロダクションが高田馬場にあり、『鉄腕アトム』も高田馬場で誕生した設定になっているなど、高田馬場は手塚治虫と関わりが深い。
このことから壁画設置が実現し、現在では西武線側高架下、JR側高架下にそれぞれテーマが設けられた壁画がある。これら壁画に描かれているモチーフを楽しみながら人を待つのも悪くない。
早稲田口にはもう一つ、昔から高田馬場を知る人には思い入れ深い待ち合わせ場所がある。駅前ロータリー広場に面したところに、ヤングマガジンのLEDヴィジョンが設置されているのだが、ここにはかつて「甘栗太郎」の店舗があった。その印象が根強く残っている昭和の人間は、いまだにここを「甘栗太郎前」と呼んで待ち合わせ場所に使う。
マルコメ直売所【戸山口】/東西線中央改札前/早稲田松竹
ところで、高田馬場駅の早稲田口以外の出口はどうかというと、目印になるような待ち合わせ場所が少ない。そのような中、JR・西武戸山口の近くにはマルコメ直売所があり、味噌汁のお徳用袋などを買うことができるので、待ち合わせの合間に買い物を楽しむのもおすすめである。
東京メトロ東西線を利用する人は、どこで待ち合わせをしたらよいだろう。東西線中央改札を出るとすぐに、生け花が設置された台がある。
定期的に生け変えられているようだが、どこのどなたが生けているのかがわからない。お花に興味のある人はぜひ、この生け花前での待ち合わせをおすすめする。
高田馬場駅で、最も早稲田に近い出口は東西線の7番出口である。この7番出口を出て早稲田方面に2分ほど歩くと、早稲田松竹がある。
現在では数少ない名画座として、過去の名作などを上映する映画館である。この早稲田松竹前で待ち合わせをして、映画鑑賞や早稲田の古書店巡りなどを楽しむのもいい。
高田馬場駅周辺には、こうした文化的なスポットのみならず、さまざまなジャンルの飲食店も密集している。高田馬場で待ち合わせ、散策しながらお気に入りの店を見つけてみるのはどうだろうか。
イラスト・文・撮影=オギリマサホ
※手塚治虫の塚は、正しくは旧漢字表記です。





