BIGBOX/駅前ロータリー

春。新年度になると、街は新歓コンパや歓迎会に向かうと思しき人たちでにぎわう。早稲田大学をはじめ、大学や専門学校が集まる学生街・高田馬場も例外ではない。新入生の多くが初めて降り立つ高田馬場駅周辺で、わかりやすい待ち合わせ場所はあるのだろうか。

かくいう私自身は、かつて中学・高校の6年間を高田馬場で過ごした。その頃から、早稲田大学のサークルが新歓コンパの待ち合わせ場所としていたのが、高田馬場のランドマークともいえる商業ビル・BIGBOXである。

ボウリングやプールなど、スポーツ施設を中心として1974年に開業したBIGBOX。以前は走る男の人が描かれた赤いデザインだったが、2007年に青くリニューアルされた。
ボウリングやプールなど、スポーツ施設を中心として1974年に開業したBIGBOX。以前は走る男の人が描かれた赤いデザインだったが、2007年に青くリニューアルされた。

窓のない大きな箱型の建物は特徴的で、誰にでもわかりやすい。たぶん私が今、友人たちと高田馬場で待ち合わせをするのであれば、迷わず「BIGBOX前で」と言うだろう。BIGBOXのある早稲田口には、高田馬場駅に乗り入れるJR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線の出口が全て揃っているため、どの電車で来てもわかりやすいという利点もある。

BIGBOX前のロータリーも広いスペースが取られており、大人数での待ち合わせには便利だ。

昔は噴水があり立ち入ることができないエリアであったが、現在は空間が広く取られ、周囲にベンチもあるので待ち合わせしやすい場所となった。
昔は噴水があり立ち入ることができないエリアであったが、現在は空間が広く取られ、周囲にベンチもあるので待ち合わせしやすい場所となった。

この駅前ロータリー広場の隅には、シンボルとしての平和の女神像、ライオンが載った時計などもあり、目印としても役立つ。

彫刻家・山本豊市作の平和の女神像。1974年の駅前再開発を記念して設置された。鳩を高く掲げるポーズが印象的な像。
彫刻家・山本豊市作の平和の女神像。1974年の駅前再開発を記念して設置された。鳩を高く掲げるポーズが印象的な像。
ロータリー広場隅に設置されたライオンズクラブ寄贈の時計。横には喫煙スペースもあるので、愛煙家には便利な場所でもある。
ロータリー広場隅に設置されたライオンズクラブ寄贈の時計。横には喫煙スペースもあるので、愛煙家には便利な場所でもある。

馬の彫像が載った時計/高架下壁画/甘栗太郎前【JR早稲田口】

早稲田口は、西武新宿線とJR山手線の線路が平行に走っており、改札も並んで設置されている。JR早稲田口改札を出るとすぐに、馬の彫像が載った時計がある。

JR早稲田口改札すぐの頭上に掲げられた馬時計。
JR早稲田口改札すぐの頭上に掲げられた馬時計。

この馬、見るたびに角度が変わっているようなのだが……? 噂によると、決まった時間に馬が回転するらしい。この時計下で待ち合わせをして、馬が回転するのを見られたらラッキーということか。

こちらは2022年に撮影したもの。馬の角度が異なっている気がする。
こちらは2022年に撮影したもの。馬の角度が異なっている気がする。

このJR早稲田口改札を出てまっすぐ進むと、早稲田通りに出る。早稲田通り沿いには双子の郵便ポストが設置されているので、これを目印にしてもよいが、

駅構内から外に出るので、若干すいているポスト周り。
駅構内から外に出るので、若干すいているポスト周り。

まず真っ先に目に入るのが、高架下にあしらわれている手塚治虫(※)作品の壁画であろう。手塚プロダクションが高田馬場にあり、『鉄腕アトム』も高田馬場で誕生した設定になっているなど、高田馬場は手塚治虫と関わりが深い。

横断歩道の向こう側からでもパッと目を引く壁画。
横断歩道の向こう側からでもパッと目を引く壁画。

このことから壁画設置が実現し、現在では西武線側高架下、JR側高架下にそれぞれテーマが設けられた壁画がある。これら壁画に描かれているモチーフを楽しみながら人を待つのも悪くない。

西武線側の壁画は高田馬場や西早稲田地域の「歴史と文化~過去から現在そして未来へ」がテーマとなり、さまざまな手塚キャラクターがあしらわれたデザイン。
西武線側の壁画は高田馬場や西早稲田地域の「歴史と文化~過去から現在そして未来へ」がテーマとなり、さまざまな手塚キャラクターがあしらわれたデザイン。
JR側壁画は朝・昼・夕・夜の1日の流れと、春夏秋冬がテーマとなったデザインだそう。
JR側壁画は朝・昼・夕・夜の1日の流れと、春夏秋冬がテーマとなったデザインだそう。

早稲田口にはもう一つ、昔から高田馬場を知る人には思い入れ深い待ち合わせ場所がある。駅前ロータリー広場に面したところに、ヤングマガジンのLEDヴィジョンが設置されているのだが、ここにはかつて「甘栗太郎」の店舗があった。その印象が根強く残っている昭和の人間は、いまだにここを「甘栗太郎前」と呼んで待ち合わせ場所に使う。

通称「甘栗太郎前」。以前LEDヴィジョン設置工事の際、甘栗太郎の遺構?が発見されたというニュースが報じられた。
通称「甘栗太郎前」。以前LEDヴィジョン設置工事の際、甘栗太郎の遺構?が発見されたというニュースが報じられた。

マルコメ直売所【戸山口】/東西線中央改札前/早稲田松竹

ところで、高田馬場駅の早稲田口以外の出口はどうかというと、目印になるような待ち合わせ場所が少ない。そのような中、JR・西武戸山口の近くにはマルコメ直売所があり、味噌汁のお徳用袋などを買うことができるので、待ち合わせの合間に買い物を楽しむのもおすすめである。

撮影時は定休日であったマルコメ直売所。いろいろな商品が買えて楽しい。
撮影時は定休日であったマルコメ直売所。いろいろな商品が買えて楽しい。

東京メトロ東西線を利用する人は、どこで待ち合わせをしたらよいだろう。東西線中央改札を出るとすぐに、生け花が設置された台がある。

東西線中央改札を出てすぐのところにある生け花。2025年11月撮影。
東西線中央改札を出てすぐのところにある生け花。2025年11月撮影。

定期的に生け変えられているようだが、どこのどなたが生けているのかがわからない。お花に興味のある人はぜひ、この生け花前での待ち合わせをおすすめする。

こちらは2025年12月末撮影。新年らしいお花になっている。
こちらは2025年12月末撮影。新年らしいお花になっている。

高田馬場駅で、最も早稲田に近い出口は東西線の7番出口である。この7番出口を出て早稲田方面に2分ほど歩くと、早稲田松竹がある。

早稲田松竹。見逃した映画や名画が見られるのはうれしい。
早稲田松竹。見逃した映画や名画が見られるのはうれしい。

現在では数少ない名画座として、過去の名作などを上映する映画館である。この早稲田松竹前で待ち合わせをして、映画鑑賞や早稲田の古書店巡りなどを楽しむのもいい。

高田馬場駅周辺には、こうした文化的なスポットのみならず、さまざまなジャンルの飲食店も密集している。高田馬場で待ち合わせ、散策しながらお気に入りの店を見つけてみるのはどうだろうか。

イラスト・文・撮影=オギリマサホ

※手塚治虫の塚は、正しくは旧漢字表記です。

「待ち合わせ」、それは情緒あふれる響きである。ところがスマホが浸透した現在、ひとは特に「待ち合わせ」をしなくても、なんとなく会えるようになってしまった。それでも駅に行けば、今日も多くの人たちが、誰かを待っている。皆はなぜ駅で待ち合わせるのだろう、そして駅のどこを目印にすれば相手に会えるのだろう。大型商業施設や飲食店などが密集する町田駅で、おすすめ待ち合わせスポットを探っていきたい。
「待ち合わせ」、それは情緒あふれる響きである。ところがスマホが浸透した現在、ひとは特に「待ち合わせ」をしなくても、なんとなく会えるようになってしまった。それでも駅に行けば、今日も多くの人たちが、誰かを待っている。皆はなぜ駅で待ち合わせるのだろう、そして駅のどこを目印にすれば相手に会えるのだろう。JRや私鉄など8路線が乗り入れる巨大駅・池袋駅で、おすすめ待ち合わせスポットを探っていきたい。
「待ち合わせ」、それは情緒あふれる響きである。ところがスマホが浸透した現在、ひとは特に「待ち合わせ」をしなくても、なんとなく会えるようになってしまった。それでも駅に行けば、今日も多くの人たちが、誰かを待っている。皆はなぜ駅で待ち合わせるのだろう、そして駅のどこを目印にすれば相手に会えるのだろう。商店街から緑豊かな公園まで有する吉祥寺駅で、おすすめ待ち合わせスポットを探っていきたい。
「待ち合わせ」、それは情緒あふれる響きである。ところがスマホが浸透した現在、ひとは特に「待ち合わせ」をしなくても、なんとなく会えるようになってしまった。それでも駅に行けば、今日も多くの人たちが、誰かを待っている。皆はなぜ駅で待ち合わせるのだろう、そして駅のどこを目印にすれば相手に会えるのだろう。東京都の東側で指折りのターミナル駅である北千住駅で、おすすめ待ち合わせスポットを探っていきたい。