店主のひらめきと太っ腹が抜きん出る『Caril』【浅草】
昼はカレー、夜はバーの二毛作営業で店主の大橋正幸さんが仕入れから接客まですべてを担う。週替わりの創作スパイスカレーは2種類。提供されるひと皿に「1人前!?」と圧倒される。口中を疾走する鮮烈な香辛料使いとバスマティライス&あきたこまちで炊き上げたライスの甘み、粘度の調和が絶妙で上品ながらもパンチのある味わい。一緒に添えられる豆カレー、副菜、パパドはそれだけで十分な一品だ。
『Caril』店舗詳細
知見を生かした和風出汁×スパイス『SPICE SPACE UGAYA 本店』【浅草】
「スパイス料理がウリで、カレー専門店ではないんですけどね」と笑う、オーナーの宇賀村敏久さん。スパイスコーディネーターマスターという上級資格に加えて、何事もとことん突き詰める性分から、ひと皿でいくとおりもの複雑味が口内を行き交う。店の顔は、全国各地の厳選素材から引いた和風出汁と30種類以上のスパイスが引き立て合う黒毛和牛の牛すじカレー。香味と旨味のグルーヴ感が凄まじい。
『SPICE SPACE UGAYA 本店』店舗詳細
記録をたどり追い求める日常の味『CURRY SHOP プチシャニ』【浅草】
カレー屋の店主になって6年目の羽田野晃一さん。毎食でもかまわないという生粋のカレーラバーがふるまうのがCurry Plate。レシピも技術も我流だが、根底の一つにあるのが開業前に訪れた南インドの大衆食堂の味。毎日でも朝からでも食べられる、食べ疲れもしないカレー定食を求め日々アップデート。できたてが自慢のビリヤニやカレーに合うクラフトビールなども名物になりそうな予感。
『CURRY SHOP プチシャニ』店舗詳細
母の手作りカレーに「ほっ」『西インドスパイス ガヤバジ』【田原町】
素朴なカレーは作り手の故郷が垣間見える。冨永さん夫妻が手掛けるのは、妻のガヤさんが幼い頃から食べ親しんできたインド中西部のマハーラーシュトラ州の味、つまりは母の味だ。野菜は時間をかけて炒めて、現地でしか手に入らないフレッシュなスパイスも加えて。食べるほどにじわじわと五味が染み、胃袋だけでなくほっと心が和らぐ。潔いひと皿に込められた優しさに引き寄せられ、またすぐに食べたくなる。
『西インドスパイス ガヤバジ』店舗詳細
土日限定!ごはんが進むひと皿『KaoKoi Curry 浅草』【田原町】
趣味で作り始めたスパイスカレーを生業にする志水勇二さん。事の始まりは、自身が出演するDJイベントで提供したカレーだった。思いがけない評判に火がつき週末は浅草、平日は渋谷で間借りのカレー屋をオープン。北と南のインドカレーをベースに、和食でおなじみの野菜を使ったり、バスマティライスと日本米のオリジナルブレンドを合わせたり。「ごはんに合う」を意識したひと皿を振るまう。
『KaoKoi Curry 浅草』店舗詳細
取材・文=新居鮎美 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2025年12月号より






