食庵 とんとん
こだわり多き揚げ物は必食!
昼も夜も揚げ物の香ばしい香りが漂う人気店。創業40年を超えるというだけあって、料理へのこだわりは相当なものだ。自家製ソースは、調味料と野菜を独自に配合。表面をやわらかく仕上げるためにパン粉は「生」。そういうとガンコ親父の店のように聞こえるが、「お客さんと話すのがとにかく好き」という店主・佐々木利正さんは驚くほど気さく! 店主の人柄に惹かれ集う常連の笑い声が、今日も店にこだまする。
『食庵 とんとん』店舗詳細
/定休日:日・祝/アクセス:京王電鉄井の頭線高井戸駅から徒歩5分。
菱田屋
並んでも入りたい! 5代続く超老舗
「開店5分後で満席になることもあります」。そう語るのは菱田優子さん。東大構内で弁当を売っていたこともあるというこの老舗を、女将として切り盛りする。婿に迎えた5代目享(あきら)さんは中華料理店出身の料理人で、肉料理や揚げ物を担当。魚料理を得意とする4代目憲昭さんとともに「家族で作る」定食の数々にはそれぞれファンがつく。米はおかずに合うよう少し硬めに炊く、そんな小さな工夫の積み重ねが100年以上続く名店を支えている。
『菱田屋』店舗詳細
相州屋
昔は甘味処だった!? 学生街の人気店
もともと甘味処だった『相州屋』だが、1975年に転機が訪れた。なんと目の前にクレープ店が。ライバル出現で店主小林正数さんは定食屋に転身、その優しい味付けで繁盛店を築きあげた。魚料理を気軽に食べられるから、学生や勤め人にファンが多い。「学生時代に通っていた人が、久々に来てくれるとうれしいね」と2代目正紀さんは目を細める。いろんな世代に愛される店は、これからも明大前の名物店として歴史を刻んでいく。
『相州屋』店舗詳細
構成=前田真紀 取材・文=半澤則吉 撮影=高野尚人