気取らず箸でいただくフレンチ『Bistro SUZUZEN』【亀有】

「真鯛と小海老のフリカッセ キャロットピュレと共に」2200円。
「真鯛と小海老のフリカッセ キャロットピュレと共に」2200円。

都内のホテルで腕を振るった鈴木義信さんが2022年に開いたのは、気取らず箸で食べられるフランス料理店。名物は真鯛と小海老のフリカッセ。活きのいいマダイは、皮はパリッ、中はフワッの絶妙な焼き加減。箸でほろりとほぐれ、エビと白ワインによるコクのあるソースがよく合う。メインはもちろん、スープ、ドレッシング、サラダにとふんだんに使われる青果の豊かさも目と舌を喜ばせてくれる。

メインを盛り付ける鈴木さん。
メインを盛り付ける鈴木さん。
+1100円でミニサラダ、ドリンク(写真は自家製ジンジャーエール)、デザートが付けられる。
+1100円でミニサラダ、ドリンク(写真は自家製ジンジャーエール)、デザートが付けられる。
ランチはパンと日替わりスープ付き。この日はグリーンピースのスープ。
ランチはパンと日替わりスープ付き。この日はグリーンピースのスープ。

『Bistro SUZUZEN』店舗詳細

多彩なオリエンタル料理を“鑑賞”『西亀有GALLERY』【亀有】

よだれ鶏も入る前菜三種盛り、7種類の点心、ラクサヌードルが味わえる香港飲茶セット2000円(麺か飯料理が選べる)。
よだれ鶏も入る前菜三種盛り、7種類の点心、ラクサヌードルが味わえる香港飲茶セット2000円(麺か飯料理が選べる)。

香港と東京の名立たるホテルを経験した店主・鄧徳勝(とうとくかつ)さんが手掛けるのは、広東・香港料理をはじめとするオリエンタル料理。「香港は野菜、果実、海鮮が魅力。強い味付けはせず、素材の味を大事にします」。辛さとうまみが後を引くよだれ鶏、上海ガニの小籠包やピロシキ、エビとココナツミルクの濃厚スープがたまらない米粉のラクサヌードルなど、多彩な味わいをアート鑑賞するようにじっくり堪能あれ。

セットに付くマンゴープリンはエバミルクがポイント。
セットに付くマンゴープリンはエバミルクがポイント。
店内には鄧さんがほれ込んだ松井純夫氏の絵画が並ぶ。
店内には鄧さんがほれ込んだ松井純夫氏の絵画が並ぶ。
店はモダンな一軒家だ。
店はモダンな一軒家だ。

『西亀有GALLERY』店舗詳細

あのホテルの味がさらに進化『Kitchen HISA』【金町】

ハンバーグステーキのランチセット1700円。スープは日替わりでこの日は聖護院カブのスープ。
ハンバーグステーキのランチセット1700円。スープは日替わりでこの日は聖護院カブのスープ。

休館中の「山の上ホテル」でかつて料理長を務めた比佐悦男さんが提供するのは、出身のイタリアンにこだわらず、“洋食×イタリアン”とテーマを広げた品々。メニューはランチだけで約20品もある。ファンの多いハンバーグステーキは、牛7:豚3の合い挽き肉を、注文を受けてから成形。10日かけてじっくり作る滋味深いデミソースもたっぷりだ。9種類ある凝ったデザートもぜひ。

2018年から夫婦で営む16席の店。
2018年から夫婦で営む16席の店。
特製りんごパイ・バニラアイス添え500円。
特製りんごパイ・バニラアイス添え500円。
看板の絵は妻・尚子さん作。支払いは現金のみ。
看板の絵は妻・尚子さん作。支払いは現金のみ。

『Kitchen HISA』店舗詳細

住所:東京都葛飾区金町1-20-4 1F/営業時間:11:00~14:15LO・17:30~21:00LO

取材・文=下里康子 撮影=泉田真人

『散歩の達人』2025年3月号より