『marunowa(マルノワ)』フレンチおばんざいと厳選ワイン

無農薬野菜を使ったお通しや、本日のカルパッチョ1480円、オマールエビこぼれ茶碗蒸し1380円。グラスワイン820円~。
無農薬野菜を使ったお通しや、本日のカルパッチョ1480円、オマールエビこぼれ茶碗蒸し1380円。グラスワイン820円~。

暖簾(のれん)をくぐるとカウンターと小上がりの座敷が配され、和風居酒屋のよう。「東京の三軒茶屋で営んでいましたが、出身地であるこの地に家族で移住するとともに、2021年に店も移転しました」と話すのは、フレンチ出身のオーナーシェフ・田中雄基さん。筆文字で描かれた和テイストのメニューには、フランス料理をベースにしたおばんざいが並ぶ。料理に合わせるグラスワインも辛口度や味の特徴が記され、チョイスの参考になる。

貴重な銘柄のワインを飲める店として人気。
貴重な銘柄のワインを飲める店として人気。
談笑が絶えない明るい店内。
談笑が絶えない明るい店内。
小料理屋だった店舗をリフォームして開店。
小料理屋だった店舗をリフォームして開店。

『marunowa』店舗詳細

住所:静岡県熱海市渚町15-1/営業時間:16:00~21:00LO/定休日:日/アクセス:JR熱海駅から徒歩17分

『ラポムドパン voyage(ボヤージュ) ATAMI』ナチュラルワインと小粋なおつまみ

地アジフライ ポムドパン風~カダイフ包み揚げ~1320円とナチュラルワイン(白)グラス1320円。
地アジフライ ポムドパン風~カダイフ包み揚げ~1320円とナチュラルワイン(白)グラス1320円。

東京で16年間ビストロを営業。2022年12月~2023年11月には、某ランキングサイトで12カ月連続「東京都で人気のビストロランキング」1位に選ばれている。「海がある街で店をやりたい」という思いで2024年2月に熱海に移住し、ナチュラルワインと地物の魚介や野菜を使ったおつまみを中心にしたワインバーをオープン。その日の入荷によって料理を決めるためメニューの多くは日替わり。

自家製やみつき いちじくバター1個220円。
自家製やみつき いちじくバター1個220円。
カウンター席とテーブル数席の店。窓の向こうは熱海銀座の夜景。
カウンター席とテーブル数席の店。窓の向こうは熱海銀座の夜景。
熱海銀座の角を曲がった2階の隠れ家的な店。
熱海銀座の角を曲がった2階の隠れ家的な店。

『ラポムドパン voyage ATAMI』店舗詳細

住所:静岡県熱海市銀座町10-16 2F/営業時間:15:00~21:00/定休日:月・火/アクセス:JR熱海駅から徒歩15分

『Ricobanale(リコバナーレ)』総菜をつまみにイタリアワインを

赤ワインたっぷりのボロネーゼ タリアテッレ1980円(手前)とお惣菜の盛り合わせ(5品)1600円。
赤ワインたっぷりのボロネーゼ タリアテッレ1980円(手前)とお惣菜の盛り合わせ(5品)1600円。

店主の杉本さんは、イタリア料理店で働きながら、料理の幅を広げたいとワインを学びソムリエの資格を取得。2023年12月に独立開業したこの店では、シェフ兼ソムリエの二刀流で客をもてなす。店名はスペイン語の「リコ=豊かな、おいしい」とイタリア語の「バナーレ=ありふれた、些細な」を合わせた造語。杉本さんの料理への思いが込められている。総菜は量り売りでテイクアウトもできる。

店頭に置かれたショーケースには日替わりの総菜10品ほどが並ぶ。
店頭に置かれたショーケースには日替わりの総菜10品ほどが並ぶ。
常時100種類ほどのワインを揃える。
常時100種類ほどのワインを揃える。
ワインは好みを伝えて杉本さんに候補を選んでもらおう。
ワインは好みを伝えて杉本さんに候補を選んでもらおう。

『Ricobanale』店舗詳細

住所:静岡県熱海市昭和町5-2/営業時間:11:30~14:00LO・18:00~21:00LO(テイクアウトは11:00~売り切れ次第終了)/定休日:火・水/アクセス:JR熱海駅から徒歩18分

取材・文=塙 広明・千葉香苗(アド・グリーン) 撮影=オカダタカオ(marunowa・ラポムドパン voyage ATAMI)、逢坂 聡(marunowa〈店内および外観写真〉・Ricobanale)
『散歩の達人』2024年7月号より

海と山の幸に恵まれた熱海は、食材の宝庫。ゆえに地産地消のグルメ店が当然多い。そのなかでも、本格窯焼きピッツァや干物アレンジ料理のレストラン、地元で評判の食事処と、新感覚の魚介グルメを楽しめる厳選3店舗をご紹介。