拉麺いさりび
魚介・動物・野菜など、まろやかで滋味深いスープ
ウッドデッキをはじめ、木の温もりを感じる店内。バランス系と称される、ネオ中華そば900円は、乾物出汁や魚介系や動物系、野菜系など、それぞれのよさが調和する。タレには鹿児島産と関東産の醤油を使い、淡麗系でありながら、深い味わいを出す。6時間かけて作る三元豚の肩ロースチャーシューや手間隙かけるメンマなども旨い。
『拉麺いさりび』店舗詳細
海老・特濃煮干しそば まるは
エビの旨さや香りを思う存分楽しめる
店内に入るとエビの芳醇な香りと巨大なエビの絵が迎えてくれる。一番人気は海老そば750円。大量の甘エビの頭と鶏を使ったスープに、特製のエビ油を加える。ひと口すすれば、エビの香ばしさが広がり、あっさりとしていてコクのある味わいを堪能できる。直前に炙ったチャーシューや三番瀬海苔などが風味を一層引き立ててくれる。
『海老・特濃煮干しそば まるは』店舗詳細
魚骨らーめん鈴木さん
生臭さがまったくなく、サンマの旨味だけが広がる
店主は和食の板前から転身。名物の秋刀魚まぜそば780円には、自家製のサンマフレーク秋刀魚醤(さんまじゃん)がたっぷりとのる。焼いたサンマをほぐしてから煮込み、旨味を凝縮する。チャーシューの煮汁や自家製めんつゆを加えたオリジナルダレと秋刀魚醤が、麺に絡んでやみつきに。卓上のワサビを加えれば清涼感も加わりさらに箸が進む。
『魚骨らーめん鈴木さん』店舗詳細
とものもと
船橋産の素材を使用。切れ味あるスープは絶品
船橋産の食材を最大限に使用し、スープの決め手になるホンビノス貝は毎朝漁師から届く新鮮なもの。旨味が出る温度が異なるという理由からホンビノス貝スープと名古屋コーチンスープは別の鍋で温められている。醤油らーめん800円は、スッキリとした味わいで、貝と鶏の風味が口に広がる。(写真は2018年7月の取材時点のもの)
『とものもと』店舗詳細
中華ひろや
小松菜の緑鮮やかな衝撃の一杯を
「2010年のクリスマスの一品に作ったのが好評で」と、店主の石井弘次さんが誕生秘話を語る。下総中山の『アイサダ・スーパーマーケット』で、「西船橋ひらの農園」の小松菜に出合い、「変わった料理を」と考えた。完成したのは、茹でてミキサーにかけた小松菜と、バターでじっくり炒めた香味野菜をこし、鶏の出汁と合わせる緑のスープ。エバミルクを使うので見た目よりあっさりで、「小松菜パウダー」入り麺と絡めば、喉越しが滑らかに。
『中華ひろや』店舗詳細
取材・文=速志 淳(アドグリーン)、松井一恵(teamまめ) 構成=前田真紀 撮影=加藤熊三、原 幹和