出茶屋 at 丸田ストアー

ここで焙煎はじめました

肉店、総菜店、八百屋、計6店が同居する丸田ストアー。

屋台の珈琲屋として小金井市内各所やイベントに出店し、人とのつながりを紡いできた鶴巻麻由子さんが、「いつかやりたかった」焙煎をスタートした。アナログ焙煎機が軽快な音を立てるその場所は、昭和から続く集合商店「丸田ストアー」。きっかけは、定期開催する「はけのおいしい朝市」の仲間『SPOONFUL』(スプンフル)の眞嶋麻衣さんからの相談だった。「お魚屋さんが閉店して、どうしよう」。こりゃ一大事、「私も大切にしたい場所」と、一緒にやってきた花店『PETAL』(ペタル)の森このみさんとチャレンジを決意した。屋台と小屋とストアーと。おもしろいコミュニティーがさらに広がる。

小型焙煎機で。
ここも屋台のよう。
『出茶屋』のコーヒー 400円~、カフェオレ500円をイートイン。
住所:東京都小金井市前原町5-8-3/営業時間:11:30~18:00/定休日:木・金のみ営業/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から京王バス「府中駅」行き約10分の「前原交番西」下車2分

青い月と猫

いざ、コーヒー豆の坩堝(るつぼ)へ!

マンデリンG1イタリアンロースト200g 1340円。レアなパナマゲイシャが並ぶことも。

訪れたら、ぜひ店主の野澤忠彦さんに声をかけて。ずらりと並んだ豆のひとつひとつについて、持ち味や来歴など、身振り手振りを交えて教えてくれる。「こいつ(マンデリン)はかなり化けるんです。製法や焙煎の仕方で、バリエーションが果てしなく増える!」という言葉どおり、現在マンデリンだけで8種類も。「同じ豆でも、深煎りと浅煎りでは香りが全然違います」と香りを嗅がせてくれたり、おすすめを試飲させてくれたり、まるで参加型。

野澤さんは、幼稚園の頃に親のコーヒーを一口もらい、ハマってしまったそう。
生豆がドサッと置かれた工房。
住所:東京都小金井市本町3-8-9/営業時間:10:30~19:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から徒歩7分

珈琲松井商店

名物は、かの文豪をイメージ

江戸時代に下連雀村を創設したのは、松井さんの祖先! 明暦の大火で焼けた神田連雀町から移住した。

店主の松井寛さんの家は代々三鷹在住。一時母の実家に太宰治が下宿していたそうで、喫茶店になる前の酒とたばこを扱っていた時代の『松井商店』によく買い物にきていた。それが名物である「Dazai coffee」の由来だ。深い苦味を出しつつ、全体的に穏やかな風味に仕上げているのはモテ男だった太宰と、その繊細さをイメージしたから。「おいしくなってね、と心で唱えながら淹れるんです」と微笑む松井さん。太宰作品を片手に訪れたい。

Dazai coffee 500円。クッキー付き。
自家焙煎の豆も販売。Dazai coffee 200g 1320円。
住所:東京都三鷹市下連雀2-16-10-2F/営業時間:11:30~18:00/定休日:水・木・日/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩17分

すずのすけの豆

マイペースに楽しめて、幸せ

コーヒー 420円は、お好きな豆を指定して。自家製チョコレートケーキ280円。

コーヒーを片手に読書する人、手紙を書く人、カウンター席に座り、店主の鈴木真悟さんとおしゃべりする人。ここでの過ごし方は人それぞれだが、みんな一様に居心地よさそうだ。つい長居したくなるのは、冷めても味わい深いコーヒーのせい。多めに豆を挽き、たっぷりの粉にサッとお湯を注ぐのがコツらしく、苦味とコクの間をかいくぐって華やかな香りが舞う。焙煎機が豆を煎るパチパチという音をBGMに、ゆっくり過ごしたい。

幸せそうにコーヒーを飲んでいる男の子のイラストが目印。
すずのすけブレンド100g 550円~。
店主の鈴木さん。
住所:東京都小金井市東町4-43-12/営業時間:10:00~20:00/定休日:月/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩2分

構成=フラップネクスト 取材・文=信藤舞子、松井一恵 撮影=高野尚人、千倉志野