『宗庵北千住店』あっさりなのに深みがある毎日食べても飽きないつけ麺
北千住駅から徒歩5分、『宗庵北千住店』は2005年の創業以来、長年地元民に愛され続けているラーメン店。
看板メニューの宗庵つけ麺850円は鶏ガラ醤油味のあっさり系で、毎日食べても飽きないおいしさ。全部のせ350円をトッピングすれば、炙りチャーシューの香ばしい風味や、ネギ、もやし、の食感も楽しめる。なんと、つけ麺は大盛(1.5倍)倍盛(2倍)が無料だ。
濃厚な味わいとSNS映えで人気の豚チーズつけ麺1030円は、たまごの黄身と麺を絡める、まさにカルボラーナ風。チーズを溶かした濃厚豚骨スープに、自分でチーズおろしを使ってチーズを削って追加。好みの濃さにしていただける。豚骨の濃厚なスープと溶けたチーズがまざりあい、さらに麺ともよくからみ、絶妙な味わいを楽しむことができる。
どちらもぜひとも味わってみたい絶品メニューだ。
『宗庵北千住店』店舗詳細
『麺屋てぃーち』万人に愛されるみそらーめんと本格的な沖縄の味が自慢
北千住駅東口から徒歩8分、ほんちょう通り商店街から信号を渡ってすぐのところにある『麺やてぃーち』。2018年にオープンしたこの店は、3種類の合わせ味噌が決め手のみそらーめんが人気だ。
食べ歩きが趣味で、ラーメン店での勤務経験も豊富な店主の鈴木隆太さんが仲間とメニューを考案した。ラードで炒めたもやしや中太のちぢれ麺を持ち上げると大量の湯気がもわんと立ち上がり、香ばしい味噌の香りが鼻をくすぐる。鶏ガラ、トンコツ、昆布を8時間煮込んだスープに、濃厚だがキレのいい味噌が合う。そんな親みやすい味わいだ。
また、店内には店長の第2の故郷ともいえる沖縄にまつわるメニューがいっぱい。麺メニューに沖縄そば、まぜそばタコサラめん、丼メニューにタコライス、じゅうしーに、夜限定のおつまみにはポークたまごやラフテーまで揃う。
実は、店主の鈴木さんの実家は居酒屋を経営。この店をオープンする前は実家の手伝いもしていたというから、酒のアテのラインナップもなかなかのもの! まずはお酒を楽しんで、麺でシメるという楽しみ方もできる。
『麺屋てぃーち』店舗詳細
『中華蕎麦 かし和や』地鶏と水で炊くこだわりのラーメン
北千住駅西口から日光街道と大正通りを越えて徒歩13分。千住大門商店街の一角にある『中華蕎麦 かし和や』は、2021年11月1日にオープンしたラーメン店。
店を営むのは、イタリアン出身のオーナーと元寿司職人の店長。若い頃に飲食店を経験した2人が出会い、お互いラーメン好きと知って意気投合。12年かけて独学で創り上げたのは、地鶏と水だけで炊いたスープが自慢のラーメン。
「かしわや蕎麦」は奥久慈シャモのガラと東京シャモの丸鶏で炊いたスープに、地鶏の鶏油、6種類の醤油を合わせたタレで仕上げた。2枚看板の「特製かし和や蕎麦」は、同じスープに和のテイストとして魚介の香味油を加えたバランスの良い鶏魚介スープ。
麺は、懇意にしている自家製麺のラーメン店に、かし和やオリジナルの麺を発注している。SPFポークや銘柄豚と、みずみずしい朝引きの鶏肉から作るチャーシューなど、どれも上質でおいしい。ラーメン好きオーナーと店長、2人でつくる店の雰囲気も心地よい。
『中華蕎麦 かし和や』店舗詳細
『つけめん さなだ』ラーメン激戦区で行列必至の人気店
ラーメン界に魚介豚骨つけめんという新ジャンルで衝撃を与えたつけめんの有名店『六厘舎』初代店長の独立店。2014年に埼玉県三郷市で開業し、2019年10月25日に北千住へ移転した。
北千住駅西口から北千住駅前通りをまっすぐ進み、日光街道の2つ手前の路地を右に曲がると行列ができているので、その店だとすぐわかる。コンセプトは“大正ロマン風”。旅館のような居心地のよい空間で、女性一人でも入りやすいおしゃれな店づくり。
自慢のつけめんは、移転を機にスープに使う大山鶏を始め、食材や調味料のグレードを上げ、日々ブラッシュアップを重ねている。タレに漬け込んで吊るし焼きしたチャーシューは、3種のチャーシューやチャーシュー握りなどサイドメニューとしても人気。
金土日限定のソイパンナコッタは、つけめんと一緒にデザートセットとしてカップルや女性に好評。若い世代だけでなく、子供や年配の方も食べやすいまぜそばなど、おいしい新作に常連が足繁く通う店だ。
『つけめんさなだ』店舗詳細
『東京屋台らーめん 翔竜』たまに食べたくなる懐かしのあの味
北千住駅西口の通称・飲み屋横丁で昼間からにぎわう『東京屋台らーめん 翔竜』のルーツは渋谷・宮益坂の屋台。看板メニューの翔竜麺は屋台の頃から変わらないラーメンだ。
いわゆる“背脂チャッチャ系”だが、スープは出汁と野菜の甘み、脂の甘みが融合してクリーミーでやさしい味わい。見た目はこってりなのに、実にあっさりしている。背脂をチャッチャする前に鶏脂を入れることで、さっぱり仕上がるそう。
しっかりした歯ごたえのチャーシューも懐かしい食感。麺は中細麺で、背脂がほどよく絡む。
こだわりは「普通においしいラーメン屋さん」。実際、お客さんの年齢層は幅広く、おじいちゃんおばあちゃんが孫を連れて来ることも。昔から変わらない味と思わせつつ、実はお客さんにわからないように、味を進化させているという。お店の味とお客さんの舌とが一緒に成長している。地元で長年愛される理由がここにある。
『東京屋台らーめん 翔竜』店舗詳細
『STAND BY ME』石鍋入りの濃厚スープがアツアツで美味!の旨辛つけ麵
2023年2月、北千住で長らく愛されてきた町中華「りんりん」の跡地にオープンした、旨辛つけ麵の店『STAND BY ME』。メインメニューは辛つけ980円と鶏つけ950円で、8割方の客が辛つけを注文するという。
アツアツの石鍋に鶏がらベースのドロッと濃厚なスープが注がれ、目の前に運ばれてきた時も鍋がグツグツと煮え立っている。その“うまそげ”な光景を動画撮影しSNSにアップする客も多い。
浅草開化楼の特製麺を使用しており、全粒粉の太麺はそのままいただいても十分に旨い。パンチが効いた辛つけのスープは、唐辛子の辛味の中に甘みや旨味もしっかりと感じられ、飽きのこない深い味わいに仕上がっている。割りスープ(ゆず入り)を入れると、また違ったいい味になる。旨いだけでなく、気さくな店主と親切なスタッフの行き届いたサービスもうれしい。
『STAND BY ME』店舗詳細
『北千住煮干中華蕎麦 かれん』旨味たっぷりの煮干ラーメンに行列必至
北千住駅西口から徒歩2分。『北千住煮干中華蕎麦 かれん』は、煮干ラーメンの人気店『亀戸煮干中華蕎麦 つきひ』の姉妹店だ。
店主は都内有名つけ麺店の出身。2018年1月に亀戸に本店をオープンするやいなや、連日大勢の人でにぎわう行列店となった。
多くの人を魅了するラーメンは、動物系に煮干を合わせたいわゆるセメント系と呼ばれる濃厚スープの濃厚煮干蕎麦と、淡麗スープに煮干の旨味が詰まった中華蕎麦の2枚看板。マニア受けする濃厚な『亀戸煮干中華蕎麦 つきひ』の味を、より洗練された誰にでも満足できる味に仕上げている。
おすすめは、特選煮干し中華そば1150円。少し濁りある清湯スープは煮干の風味が立ちのぼり、中細麺を啜るごとに煮干の旨味が広がる。あっさりだけど旨味たっぷり。鶏と豚の2種のレアチャーシューに味玉、海苔と具沢山で、隙のない一杯だ。
『北千住煮干中華蕎麦 かれん』店舗詳細
『麺屋 音』煮干しと鶏白湯のダブルスープが絶品の特製濃厚煮干しそば
北千住駅から徒歩5分ほど、旧日光街道沿いにある『麺屋 音』。
看板メニューの特製濃厚煮干しめん1100円は、九十九里産の大型で油の少ない最高級の片口鰯の煮干しをふんだんに使い、鶏白湯スープとのダブルスープにすることで苦味やえぐみをなくし、煮干しの旨味を強烈に感じることができる一杯。
麺は自家製の低加水麺。歯応えのある麺と濃厚スープとは相性抜群。やわらか食感のくずしチャーシューと巻きチャーシュー、自社工場で味つけているメンマなど、こだわりのトッピングも楽しめる。
おすすめのアレンジは和え玉250円。和え玉とは味のついた替え玉で、トッピングはコロチャーシュー、刻み玉ねぎ、ネギ。煮干しの魚粉がかかっているので、煮干しの旨味をダイレクトに味わえる。そのまま混ぜていただいても、替え玉としてスープに入れてもおいしくいただける。
『麺屋 音』店舗詳細
『CHAI YAI(チャイ ヤイ)』スパイスの旨味が詰まったイエローカレーラーメン
北千住駅から徒歩8分、スパイスとハーブとタイ料理をこよなく愛するオーナーシェフのこだわりのつまった本格タイ料理をいただくことができる名店。
タイのカレーラーメンであるカオソーイは、ターメリックやクミンなど身体にいいスパイスをふんだんに使ったイエローカレースープ。ココナッツミルクベースでまろやかな味わいだ。
麺はつけ麺用の太麺を使用。茹で麺の上に揚げ麺をのせる。揚げ麺のパリパリ食感ともっちりゆで麺の食感の違いを楽しみながらいただいているうちに、次のお楽しみがやってくる。パリパリ揚げ麺の衣にカレースープが染み込んでしんなりとなり、凝縮されたカレーの旨味をまとった最高においしい特製麺が登場する。贅沢にも茹で麺、揚げ麺、しんなり麺と3種類の食感を味わえるのだ。
〆はライス150円をスープに投入! タイカレー雑炊にしていただこう。
『CHAI YAI』店舗詳細
『ジャギ飯店』昼はラーメン、夜は居酒屋、目指すはネオ町中華!
北千住駅東口から徒歩3分のところにある『ジャギ飯店』は“ネオ町中華”を目指すという中華居酒屋だ。店名は北斗の拳の登場人物からとっているそう。店内は台湾屋台をイメージした装飾と麻雀牌や北の文字をモチーフとしたモザイクやテーブルなど、遊び心あふれる空間となっている。
ランチタイム限定の濃厚魚介豚骨拉麺900円は、魚介と豚骨の旨みが合わさった、ちょっと甘みを感じるつけ麺風のスープに、中太ストレート麺、トッピングのざくぎり玉ねぎや極太メンマの食感も楽しめるラーメンだ。
夜のメニューも充実。ラーメン好きにはジャギ拉麺930円がおすすめ。薬膳+清湯スープに麻辣醤と肉味噌にたっぷりのニラともやし炒めをのせた個性派ラーメンだ。食べていくうちに汗が出てくるほどの薬膳効果で、リピーターも多い人気の一杯。
『ジャギ飯店』店舗詳細
構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=丸山美紀、大熊美智代、小林博美、羽牟克郎、パンチ広沢