脂多めでもクドくない 独自の豚骨スープ『らーめん弁慶 堀切店』

チャーシューメン1100円。器の縁に沿って並ぶ5枚のチャーシューが美しい。トッピング券で増量するファンも。
チャーシューメン1100円。器の縁に沿って並ぶ5枚のチャーシューが美しい。トッピング券で増量するファンも。

30年以上前に屋台として開業。国産チャーシューをこれでもかとばかりに盛り付けたチャーシューメンは、当時から変わらない味を守る看板メニューだ。鶏、豚、香味野菜をベースにしたスープの最大の特徴が、日本国内でも屈指といわれる背脂の量。「独自の製法で、脂っぽさを感じさせないから、女性にも好評」と語る、店長の星野聡史さん。ギタギタ系がお好みなら、背脂多めで注文するべし。

「初めてなら脂の量は普通を」と星野さん。
「初めてなら脂の量は普通を」と星野さん。
座席はL字形になったカウンターのみ。
座席はL字形になったカウンターのみ。
深夜まで営業の心強い店。
深夜まで営業の心強い店。

『らーめん弁慶 堀切店』店舗詳細

住所:東京都葛飾区小菅2-21-13/営業時間:11:00~翌4:00/定休日:無/アクセス:京成本線堀切菖蒲園駅から徒歩7分

土・日や暑い季節限定も登場 組み合わせ自在がうれしい『タイ国料理 チャイタレー』

微笑みのランチ ハーフ&ハーフセット1000円。カオマンガイ、冷製トムヤムクンヌードル、春巻き、サラダ付き。
微笑みのランチ ハーフ&ハーフセット1000円。カオマンガイ、冷製トムヤムクンヌードル、春巻き、サラダ付き。

主菜を約10種から2つ選ぶランチは、土・日限定のカオマンガイが人気。金曜に届く大山鶏でスープを取り、そのスープでジャスミン米を炊く。しっとり締まった身、プルンとした皮が、「本場に近い」と、店主の賞雅大祐さん。もう一品は、暑くなると作る、やや辛でスッキリした冷製トムヤムクンヌードルを合わせたい。さらに、妻・カモンラットさん自慢のデザートは、タイ産マンゴーを使うプリン。「甘みが深まる雨季後、6月が最高!」。

濃厚マンゴープリン400円。
濃厚マンゴープリン400円。
賞雅さんとカモンラットさん。
賞雅さんとカモンラットさん。

『タイ国料理 チャイタレー』店舗詳細

住所:東京都葛飾区堀切3-7-17 2F/営業時間:11:30~14:30LO・18:00~22:00LO/定休日:火(不定休あり)/アクセス:京成本線堀切菖蒲園駅から徒歩1分

盛り付けまで細心の気配り あぁ、麗しき大人様ランチよ。『洋食工房ヒロ』

ハンバーグステーキと海老フライの盛合せ1375円はコーンポタージュ、ライス付き。
ハンバーグステーキと海老フライの盛合せ1375円はコーンポタージュ、ライス付き。

皿が運ばれると、誰もが歓声を上げる。自家製ドレッシングをサンドしたサラダは、キャロットラペと赤キャベツのマリネを冠し、富士山のごとし。その傍らには、フライパンで一人前ずつ焼き上げたハンバーグと、マッシュポテトを土台にしたエビフライが見事な反りを見せる。浅草『ヨシカミ』で腕を磨いたシェフの飯田裕史さんは「最後まで丁寧に仕事する」が信条。手みやげには2枚重ねにしたカツサンドを。株が上がること請け合いだ。

カツサンド756円。
カツサンド756円。
飯田さんはマヨネーズやドレッシングも手作りする。
飯田さんはマヨネーズやドレッシングも手作りする。

『洋食工房ヒロ』店舗詳細

住所:東京都葛飾区立石1-6-1/営業時間:11:00~14:00LO・18:00~19:45LO(材料切れ次第終了)/定休日:日・月/アクセス:京成押上線京成立石駅から徒歩6分

飽くなき探究心が生んだそばの新たな食べ方。『民芸そば処 玄庵』

サラダ蕎麦1000円。
サラダ蕎麦1000円。

代表の貝塚隆雄さんは西洋家具屋から転身。凄まじき研究により、製粉所を併設し、そば教室も始めて卒業生が全国で店を構える。店では「茨城の常陸秋そばが一番」と、太鼓判を押すそばの実を、しっとりキメ細かく挽き、手打ちした十割、二八を用意。本がつおを利かせたそばつゆにつければ、コシ、喉越し、香りよし。また、サラダ蕎麦は大根やニンジンなどの豊富な野菜が爽やかさとそばの旨味を引き立てる。玄庵オリジナルの汁とともにさっぱりといただこう。

せいろ840円と、別注で頼みたいそば屋の玉子焼660円、酒1合620円~も充実。
せいろ840円と、別注で頼みたいそば屋の玉子焼660円、酒1合620円~も充実。
 「石臼の質で粉が変わる」と、貝塚さん。
「石臼の質で粉が変わる」と、貝塚さん。

『民芸そば処 玄庵』店舗詳細

住所:東京都葛飾区東立石3-24-8 かいづかビル2F/営業時間:11:30~14:30LO・17:00~20:00LO/定休日:火(祝の場合は営業)・第4月/アクセス:京成本線立石駅から徒歩3分

普段の暮らしを豊かにする。『cafe・zakka・gallery aire ameno』

デザートプレート600円とハンドドリップ のコーヒー 480円。
デザートプレート600円とハンドドリップ のコーヒー 480円。

窓が大きくのびやかな空間で、仲睦まじい雨宮一浩さん・愛さん夫妻に迎えられると、瞬時に心が穏やかになっていく。「ここには、祖父が昭和5年(1930)に始めた金物屋があったんです」。釘から台所用品まで揃う便利なお店として親しまれたが、2007年に閉店。その後、倉庫だったフロアを改装し、雑貨も置くカフェを作った。メニューは2人が選んだ素材を使い、コーヒーは世田谷の『GLAUBELL(グラウベル) COFFEE』の豆を使う。オーガニックの中深煎りと深煎りを、ドリッパーを使い分けゆっくり抽出する。手渡すものは変われど、昔も今も街に大切な存在。

世代を超えた人が通う。
世代を超えた人が通う。
普段使いの雑貨から友人作家が作る品も並ぶ。
普段使いの雑貨から友人作家が作る品も並ぶ。

『cafe・zakka・gallery aire ameno』店舗詳細

住所:東京都葛飾区堀切4-9-7 3F /営業時間:11:30~17:00(土・日は~18:00)/定休日:月・火/アクセス:京成線堀切菖蒲園駅から徒歩3分

構成=株式会社エスティフ 取材・文=上原 純(Office Ti+)、佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ) 撮影=オカダタカオ、小野広幸、金井塚太郎