甘味処 みつばち

こしあんとあま~い黒蜜が濃密に絡み合う

小倉白玉あんみつ780円。求肥も自社製で、抹茶を混ぜた緑色はイートイン限定。

あんこが舌の上でほろっと崩れ、とろ~っとした黒蜜と絡む。北海道産小豆の旨味を引き出した素朴なこしあんと、ファンから「どこよりも甘い」「癖になる甘さ」と評判の黒蜜は、紛うことなき名コンビだ。あんこは初代の味を守り、黒蜜はそれに合うように考案されたとか。通常の約3倍の量の沖縄県産黒糖を寸胴鍋の中で砕きながら煮詰め、それをポットで提供。お好みの量をかけて。

明治42年(1909)の創業時は氷業を営ん でいた。看板の小倉アイスは大正生まれ。

『甘味処 みつばち』店舗詳細

住所:東京都文京区湯島3-38-10/営業時間:11:00~21:00(喫茶は~20:00。3~10月の平日は10:00~、喫茶は10:30~ 20:00。土 ・日 ・祝は通年10:00~、喫茶は10:30~20:00)/定休日:無/アクセス:地下鉄千代田線湯島駅から徒歩2分

甘味処 甘寛

絶妙にふっくらした個性派つぶあん

あんみつ880円の寒天は味付きで、宇治抹茶、 徳島県産の阿波和三盆、黒糖の3種。

日々、愛用の羽釜でこしあん、つぶあんを炊き、メニューによって使い分け。あんみつに合わせるつぶあんは北海道産とよみ大納言の豆の歯触りと、ほどよく水分を含みふっくらした食感を併せ持ち、独特の仕上がりになっている。さらりとした白蜜の透き通った甘みも白眉。別々の器で登場するので、あんこオンリーで味わったり、椀に移して白蜜をつけたりいろんな食べ方を楽しんで。

レトロなランプシェイドや窓にはめた色 ガラス、壁の絵が店内を彩る。

『甘味処 甘寛』店舗詳細

住所:東京都世田谷区北沢2-9-24 博雅ビル2/営業時間:12:00~19:30LO/定休日:月(祝の場合は翌火)/アクセス:小田急線 ・京王井の頭線下北沢駅から徒歩3分

あんみつ みはし 上野本店

究極のソフトこしあん&さっぱり黒蜜

専門店らしく、クリーム、杏(あんず)、小倉、抹茶など、あんみつは種類豊富。基本のあんみつ530円。

珍しい直方体のあんこは雑味のない穏やかな甘みが感じられ、舌触りもユニーク。北海道産の小豆を丁寧に炊いた後、昔ながらの製法によって晒らし、よく搾り、加糖。柔らかく、口溶けのいいこしあんにするには、最後にあまり練り上げすぎないのが秘訣だ。これとタッグを組むのは、那覇市より450kmほど南にある波照間島の黒糖を使った黒蜜で、さっぱりした甘みと鼻先を舞うきりっとした香りがたまらない。

店内ではおでん(冬季限定)800円 など軽食も。
店先にみやげコーナーも。持ち帰り用あんみつ420円。

『あんみつ みはし 上野本店』店舗詳細

住所:東京都台東区上野4-9-7/営業時間:10:30~21:00LO/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄上野駅から徒歩3分

成城あんや

素材を生かしたピュアな味わいが秀逸

あんやあんみつ847円。

北海道産小豆を使ったあんこは、空気を含ませながら火入れし、あんみつ用に柔らかく練ったもの。キメの細かい上品なこしあんで、えぐみのないまろやかな黒蜜がマッチする。黒蜜の材料は種子島から直送されてきた黒砂糖のみ。器の底には、一般的な賽の目状の寒天ではなく、南伊豆の天草を大鍋で煮出して作るところてんを崩して入れてあり、ちゅるんとした喉ごしのよさが全体をきれいに一つにまとめている。

茶房は店の奥。手前には売り場があり、持ち帰り用あんみつ584円も手に入る
和 ・洋どちらも手掛ける老舗菓子店『成城凮月堂』の姉妹店。和菓子をより追求すべく2004年にオープン。

『成城あんや』店舗詳細

住所:東京都世田谷区成城6-5-27/営業時間:9:00~20:00(喫茶は10:00~19:00LO)/定休日:無/アクセス:小田急線成城学園前駅から徒歩1分

あんみつの深緑堂

華のある見た目、味わいにときめく

あんみつ750円にはクルミと赤スグリ、ハ ーブの一種、チャービルをトッピング。

赤みを帯びた紫色のこしあんにうっとり。豆を煮る過程で渋切りを素早く行うのが、北海道産小豆の色をきれいに出すコツだ。口に入れるとなじみがよく、黒砂糖をはじめ数種類の砂糖をブレンドして作った黒蜜が、絶妙な対比効果であんこの滋味、澄んだ香りを煽る。後味をすっきりさせるのは寒天で、伊豆各地から異なる食感を生む天草を集め、配合によってベストな弾力を拵えている。

カウンター席があり、一人でも入りやすい。店を営む鈴木さん夫妻との会話も楽しい。
桜橋通り沿いの地元に愛される甘味処。

『あんみつの深緑堂』店舗詳細

住所:東京都墨田区向島5-27-17/営業時間:11:00~17:00LO(売り切れ次第終了)/定休日:月 ・木(祝の場合は翌日)/アクセス:私鉄 ・地下鉄押上(とうきょうスカイツリー)駅から徒歩10分

構成=フラップネクスト 取材・文=信藤舞子 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2019年12月号より

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