ランチなら港から直送の鮮魚グリル!『ROXTOC』[辻堂]
和・洋両店に勤務経験ありの店主・野澤直和さんが2021年3月に開店。評判のランチは、三浦半島や大船渡から直送される鮮魚のグリルをぜひ。毎朝、食材と向き合って作戦を練る。アジとイナダは洋風のたたきにして、三浦野菜のサラダや天ぷらとともに前菜で。ヒラメは木の芽味噌焼きに青山椒のソースをかけて。さわやかなピリッとしたアクセントで、ヒラメの繊細な旨味を引き出すワザに脱帽。
『ROXTOC』店舗詳細
味変の沼にハマりそうな遊び心『いろどり食堂』[茅ケ崎]
家庭でも食べられるものに、少々ひねりを利かせて。2020年のオープンから、店主・早川徹さんはその姿勢を貫いている。例えば鶏のからあげ。「NYのストリードフード、チキンオーバーライスからヒントを得て」、甘旨ピリ辛の特製ソースとケイジャンスパイス、レモンを添えて提供する。まずは何もつけずにガブッ。次にソースをちょっと、さらにスパイスも……。味変の沼にハマりそう!
『いろどり食堂』店舗詳細
旬の無農薬野菜の味の濃さを満喫『駅前直売所八〇八』[善行]
藤沢市内10軒の無農薬栽培農家と提携。「野菜の顔ぶれを見てから献立を考えます」と、店長の高野真奈可(まなか)さん。人気のサラダめしは、野菜の盛りの良さに誰もが息をのみ「名物って呼ばれてます」と、笑う。底からしっかりかき混ぜて頬張れば、クミンやタマネギの梅酢漬けの香り、大豆ペースト、ニンジンやタマネギドレッシングのコクが重層的。一緒にキクイモの青汁を。喉越しするり、抹茶風味が意外だ。
『駅前直売所八〇八』店舗詳細
地場産野菜のジェラートは香り濃厚『あさつゆ広場・あさつゆ工房』[平塚]
あさつゆ広場の一角に立つのが、ジェラート工房の『あさつゆ工房』。旬のうちに冷凍ピューレにするため、種類は増える一方だが、地場産は日替わり3種ほど。湘南ゴールドなどの果実に加え、珍しいのが野菜フレーバーだ。甘みとなめらかな口どけは平塚産生乳のなせる技。アスパラはアスパラの、小松菜は小松菜の、コクや香りが際立ち、ひんやり舌の上に広がる。ネギなどの変わり種に出くわすのも楽しみ。
『あさつゆ広場・あさつゆ工房』店舗詳細
映画にも登場したキューバサンド『THE RAD BY THE NYC BOX』[茅ケ崎]
2022年4月にリニューアル。イチオシは映画『シェフ』にも登場するキューバサンド800円。店主いわく「ようやく探し当てた」という天然酵母パンに具材を挟んでカリッと焼き上げる。ラム酒に漬け込んで仕上げたスパイシーなローストポークは旨味がギュッと凝縮。イエローマスタードと粒状のゴールデンマスタードを混ぜて使うのもこだわりのひとつ。ランチはバージョンアップしたキューバサンドやホットドッグ、ディナーはTAVERN(居酒屋)スタイルでお食事やお酒を楽しめる。海老名SA(下り)ではフードトラックでの出店も。
『THE RAD BY THE NYC BOX』店舗詳細
取材・文=林加奈子、佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=井原淳一、丸毛透、加藤熊三