緑と海、空を一望できる“パワースポット”
新橋や銀座へ徒歩圏内に位置する汐留。その一画に、2005年にオープンした『コンラッド東京』は、世界クラスの格式と和のモダンデザインを融合させたホテルだ。1階のエントランス・ロビーからエレベーターで28階へ上がると、そこには天井高7.4メートルを誇る開放的な空間が広がる。フロント・ロビーとして構成されるこのフロアは、左手にフロントデスク、右手に『バー&ラウンジ トゥエンティエイト』、奥には各種レストランが続く。バー&ラウンジの入り口周辺には高く遮るものがないため、中に入る前からすでに東京ウォーターフロントの眺めが一望できる。
ラウンジ内に入ると、その景観はさらにはっきりと目に飛び込んでくる。東京湾に面した大きな窓ガラスからは、眼下に緑あふれる浜離宮恩賜庭園、その奥に東京湾に浮かぶ勝どきや有明、そしてレインボーブリッジまでが臨める。『バー&ラウンジ トゥエンティエイト』のマネージャーを務める北原さんによると、ビジネスマンの間でこの場所は密かにパワースポットとして重宝されているという。「浜離宮の緑と東京湾の海、そして空と、いろんな気が集まっている場所ということで、大切な商談の際にこのラウンジを利用されるお客様がいらっしゃると聞きます」。そのほかにも、シーズンごとに趣向を凝らした目にも鮮やかな品々が並ぶアフタヌーンティーを楽しみに訪れるお客さんも多いようだ。また日が暮れ、窓の外が夜景へと変わっていくと、日中とは一味違う雰囲気を味わうことができる。
和と洋を融合させた新感覚のオリジナルティー
ラウンジの利用客は、8割ほどが宿泊客ではない外来のお客さんで、中にはドリンク片手にひと息ついている様子の一人客も見受けられるようだ。「窓に面したカウンターも用意しているので、そこに座ってエネルギーをチャージされていくお客様もたくさんいらっしゃいます」と、北原さん。
そんな贅沢なひと時のお供におすすめしたいドリンクがトゥエンティエイト オリジナルティー。セイロンティーと鹿児島県産の緑茶をブレンドし、甘みと苦み、酸味がバランス良く調和した味わいとなっている。また、梅とベルガモットの、和と洋の融合を感じさせるような香りも印象的だ。バータイムには、カクテルやワインなど充実したアルコールメニューからオーダーするのもいいだろう。
『バー&ラウンジ トゥエンティエイト』は、新橋や銀座などからの散歩がてら、あるいは浜離宮をめぐった後などの休憩にもぴったりの場所だ。エレガントな空間の中で、高層階ならではの美しい景観とともに、ゆっくりと贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろう。
『バー&ラウンジ トゥエンティエイト』店舗詳細
取材・文・撮影=柿崎真英