神田のサラリーマンに愛されるアットホームな焼き鳥屋
神田のガード下に店を構える焼き鳥の老舗。仕事帰りのサラリーマンが足繁く通い、中には20年も訪れる強者もいるという。1階は立ち飲み、2階にはテーブル席もあるので、さまざまなスタイルに対応してくれる。常連客が多いが、アットホームな雰囲気があるので、すぐに溶け込むことができる。
朝引きの伊達鶏を使った旨み満載の焼き鳥
焼き鳥には、朝引きの福島の伊達鶏を使用。専用飼料で放し飼いでのびのびと育った生後4~5ヶ月のメスの若鶏を自家でさばき、丁寧に串打ちをしている。生でも食べられるほどの新鮮さで、軽く火を通して提供してくれるので、伊達鶏本来の旨味や甘み、適度な弾力を楽しめる。
店長の秋山智紀さんは「創業以来継ぎ足しの秘伝のタレもいいですが、お店で煎った粗塩で食べれば伊達鶏との絶妙なハーモニーを楽しめます」と教えてくれた。
おすすめは5本セットの鶏焼セット。あっさりとした「ささみ」、脂ののった「もも」、濃厚な旨みの「レバハツ」、ネギの甘味も感じる「ねぎま」、コリッとした食感の「砂肝」が食べられるお得なセットだ。厳選した日本酒やビールなどとともに楽しもう。
大人気の「たたき」や「皮焼」も忘れずに
売り切れ必至の「たたき」は、つくね風に仕上げたもので、つなぎを一切使わずに皮や首肉など伊達鶏100%で作っている。肉本来の甘味と旨みが堪能できると人気になっている。
ほかにも、噛めば噛むほど味が出る「皮焼」や、皮がパリッと中がジューシーな「手羽先」なども人気だ。
創業以来愛される極上の親子丼
焼き鳥専門店ならではの親子丼(ランチ800円、夜1200円)も人気だ。プリプリとした伊達鶏のもも肉をとろとろの玉子との相性がたまらない。だしには鶏ガラスープが入っているので、味の奥行きを感じられる。
一押しの食べ方は、蓋を開けて七味唐辛子を少々入れてから蓋を閉めて5秒ほど蒸らし、醤油とみりんの香りを楽しみながらいただく。その際は玉子とご飯をかき混ぜずに食べるのがコツだ。伊達鶏と玉子、出汁の旨さを存分に実感できて、幸せな気分になれる。やみつきになること間違いなしだ。
取材・文・撮影=速志 淳