海軍のまち・土浦

著名パイロットや飛行船を 胸いっぱいの愛で歓迎

『喫茶 蔵』隣の土蔵には「土浦 ツェッペリン伯号展示館」がある。

昭和の頃、土浦といえば多くの人が即座に予科練を連想した。その予科練(土浦航空隊)と飛行船やリンドバーグが立ち寄った霞ケ浦航空隊が隣の阿見町、航空廠など関連施設が市内にあったことで、土浦は「海軍のまち」だった。料亭や食堂に海軍御用達が多いのはそのためだ。遺構は市町境に多いが、市街を望む台地にも海軍病院の痕跡がある。ちなみに1929年に飛来したツェッペリン伯号に続いて建造されたのがヒンデンブルグ号。某ロックバンドのジャケットになった飛行船だ。

海軍病院(現霞ケ浦医療センター) の正門が旧水戸街道沿いに残る。

吾妻庵 総本店

趣ある老舗で楽しむ 明治からの伝統の味

天ざる1600円。ざる850円。 本枯節だけでとるつゆもいい。

土浦で『ほたて』の次に古い明治6年創業のそば処。ここも予科練指定食堂で、建物はもちろん古い什器(じゅうき)や木札の品書きなど、調度にも往時の雰囲気が色濃く残る。生徒らが好んだざるをはじめ、長年愛されてきたメニューはそばとうどんのみ。小エビたっぷりのサクサクなかき揚げと、細めの二八そばを濃いめのつゆで頂く。

うだつ型行灯の看板が目を引く店構え。5代目が伝統の味を守る。
住所:茨城県土浦市中央1-6-11/営業時間:11:00~14:30LO・17:00~19:30LO

上高津貝塚ふるさと歴史の広場

意外に快適だった? 縄文時代の暮らし

竪穴住居とともに縄文時代の植生も復元。後ろは里山の宍塚大池。

約1万年続いた縄文時代、どう食べ物を手に入れどんな暮らしをしていたのか。貝塚や古墳が点在する土浦にあって関東有数の規模を誇る上高津貝塚で、出土品や複製した道具などから想像を膨らませよう。考古資料館と広場をセットで見学して理解を深めたい。

海水を煮詰めた製塩土器。肉厚が薄くよい状態で残るのは貴重とか。
住所:茨城県土浦市上高津1843/営業時間:9:00~16:30/定休日:月(祝の場合は開館)

照井の井戸

お茶やコーヒー用に汲みにくる人も多い

水量豊富で日照りでも湧き出ている。便利な生活用水でもあった。

照井山(しょうせいざん)という山号をもつ寺の境内で、数百年前から枯れることなく湧き続ける清水。江戸初期に土浦の殿様が策で囲んで石臼の桶を入れ、住民や水戸街道の旅人に喜ばれたという。まもなく城まで約1㎞の木樋(もくひ)を埋めて通水させた。土浦の上水道の始まりである。夏冷たく冬温かい水は散歩の途中にありがたい。

佐野子かっぱ堂

ミイラの手とともに集落を守護するカッパ

手は思いのほか小さい。甲に細かな毛が生え水かきが付いている。

約700年前、いたずらするカッパを村人が捕らえ、僧が諭し右手首を切り落として放した。以来悪さをせず川で溺れる者もなくなったという。持ち出すと雨が降るといわれるカッパの手は厳重に保管され、毎年6月第1土曜の祭りで開帳される。佐野子は古い集落でカッパを捕らえた人々の子孫が今も公民館周辺に多く住む。

地域おこしで始まった、佐野子かっぱ祭りの実行委員会の皆さん。
住所:茨城県土浦市佐野子685

ニコニコ珈琲

煎りたてをネル抽出して生まれる芳醇な味わい

深いコクで土浦の歴史を表現した 「つちうらブレンド」は市の公認。

まろやかで奥行きを出せるネルドリップ式にこだわる自家焙煎の店。つちうらブレンド100g594円、店内500円。運動で失われるアミノ酸3種を補うBCAA COFFEE270円〜はサイクリストを応援する新商品。地域活性化で始めた朝市のニコマルシェ(第3日曜8〜11時)も好評。

水出し用とドリップバッグが選べるBCAA COFFEE。
ネルドリップで丁寧に淹れる店主の松本正さん。後ろは焙煎機。
住所:茨城県土浦市下高津1-21-50/営業時間:10:00~19:00(日・祝は~18:00)/定休日:土

中華の福来軒

地元で人気の老舗が創作したアイデアカレー

ツェッペリンカレー(メンチカツ)780円。メンチは飛行船を象る。

高安関が子供の頃、家族とよく来た老舗。レンコンカレーラーメンはレンコン粉入りの特製麺に、リンゴやバナナなどフルーツの甘みを活かした特製キーマカレーが盛られたもの。このキーマカレーとホクホクのジャガイモを合わせたツェッペリンカレーコロッケは散歩のお供。

レンコンカレーラーメン700円。地元ならではの髙安ラーメン650円。
街をぶらつきながら食べたいツェッペリンカレーコロッケ150円。
住所:茨城県土浦市中央1-12-23/営業時間:11:00~20:00/定休日:日