第1問
ヒント
正解は…… 春日通り@春日(ハナミズキ)
初っ端から“並木道”としての印象はあまりなさそうな道だが、遠くに案内標識も見えているなどヒントが多いので、場所を当てられた人は多いはず。
写真は春日交差点の西側、富坂の途中から交差点を見下ろしたところ。春日交差点から茗荷谷方面の春日通りにはハナミズキが多く、撮影した4月下旬ごろはちょうど白い花があちこちで咲いていた。
ハナミズキは、東京都内で最も本数が多い街路樹(2025年4月時点、東京都建設局のデータより)。樹高はそこまで大きくないこともあって存在感は控えめだけれど、花が咲く時期は通りがぱっと華やかになる。花びらのように見える白いものは正しくは苞(ほう)という花を保護する葉なんだそう。同じミズキ科のヤマボウシとよく似ているのだが、ハナミズキは苞の先端がきゅっと窪んでいるのが特徴だ。
樹高は5〜15m。満開になると、雪が積もったような見た目になる。
まだ苞が開き切っていない花。
第2問
ヒント
正解は…… 行幸通り@大手町(イチョウ)
イチョウ並木といえば明治神宮外苑、靖国神社、東大、国会議事堂前……と有名な場所が多くて挙げればキリがないけれど、ここを忘れちゃいけない!
東京駅の丸の内中央口と皇居を結ぶ行幸通りは、関東大震災後の復興事業で整備された道路のひとつ。2008年ごろから東京駅舎の復元や駅前広場の改修とあわせて整備がおこなわれ、一部なくなっていたイチョウ並木も蘇った。
イチョウは、ジュラ紀(約1億5千万年前)から地球に存在していた「生きた化石」とも呼ばれる木。丈夫で、幹や葉に水分を多く含み燃えにくいことから街路樹に重宝されている。都内の街路樹の数でいえば、ハナミズキに次いで2番目に多いのだとか(2025年4月時点、東京都建設局のデータより)。剪定されているものも多いせいかひょろりとノッポな姿のイメージも強いのだが、自然樹形は意外と丸っこい。幅員約73mある広々とした行幸通りのイチョウも、ゆったりと枝を広げた姿が印象的だ。
皇居側から東京駅方面を見たところ。
樹高は20〜30m。
第3問
ヒント
正解は…… かむろ坂通り@不動前(サクラ)
桜並木で有名な道をサクラが開花する時期ではない写真で出題するという、ちょっぴりいじわる問題。このエリアにゆかりのある人でなければ当てるのが難しかったかもしれない。
かむろ坂通りは、不動前駅そばの山手通り(環状6号線)から西へ0.5kmほど、東急目黒線と並行して通る長い坂道。春には見事な桜色のトンネルになる通りだ。
サクラは種類が多く、ヤマザクラ・オオシマザクラ・エドヒガンなどの数種をもとにした雑種や交配種など300種以上! 一般に栽培されるものだけでも100種近くあるのだとか。おなじみのソメイヨシノは江戸時代末期につくられた品種で、染井村(現在の豊島区駒込)の植木屋が発祥といわれている。かむろ坂ではソメイヨシノのほかにヨウコウが植えられている場所もあり、種類によって花の色や形、咲き方や樹形などまったく違うのが楽しい。
山手通りとの交差点のそば。
古木の幹はごつごつとして黒っぽいが、若木や枝は艶があるのも特徴。
第4問
ヒント
正解は…… 中杉通り@阿佐ケ谷 (ケヤキ)
写真は阿佐ケ谷駅北口、阿佐ヶ谷神明宮付近の歩道橋から北方面を見たところ。中杉通りは環七通りと環八通りのちょうど中間を南北に走り、目白通りから青梅街道までをつなぐ通り。そのうち阿佐ケ谷駅付近がケヤキ並木になっている。名前についている「杉」は「杉並区」の「杉」だそうで、スギは植わってはいない。戦後、地元の人々が資金を集めて苗木を植えたのがこのケヤキ並木の始まりなんだとか。
ケヤキの魅力は、なんといってもその枝ぶり。幹がまっすぐに伸びて細かな枝が扇のように広がる樹形は、大木になると特に堂々とした雰囲気になる。ケヤキ並木といえば表参道が有名だけれど、この中杉通りのケヤキたちも負けず劣らず見事。阿佐ケ谷エリアの魅力の一つだ。
枝が横に広がりにくいよう改良された街路樹用の種類もあるんだとか。
第5問
ヒント
正解は…… 外苑東通り@乃木坂(プラタナス/スズカケノキ)
早稲田から麻布台までをつなぐ外苑東通りのうち、乃木坂付近の街路樹がプラタナス。写真は、乃木坂陸橋から北を見たところだ。乃木坂のランドマークの一つ「桂由美ブライダルハウス」の白いお城のような建物が決め手で場所がわかった人が多いかもしれない。
プラタナスは和名をスズカケノキといい、秋にはコロンとした鈴のような実がなる。なによりこの白っぽい色の幹が特徴で、どことなくヨーロッパの街角のような雰囲気も感じられる。世界中で街路樹としてよく利用される木で、ニレ、ボダイジュ、マロニエ(セイヨウトチノキ)に並ぶ世界四大街路樹の一つとされているんだとか。
大きな葉っぱも特徴。
幹はグレーやベージュと混じった迷彩柄のようになっている。
第6問
ヒント
正解は…… マロニエ通り@銀座 (マロニエ/トチノキ)
木の名前が通りの名前になっていて、特徴的な花も見頃という、並木道クイズのラストにふさわしいマロニエ通り! 写真は中央通りから築地方面を見たところだ。あえて周囲の建物はあまり写り込まないようにしたが、人の多さや歩行者天国になっていることもヒントになったかもしれない。
マロニエは和名をセイヨウトチノキといい、世界四大街路樹の一つ。パリはシャンゼリゼ通りの並木道が有名で、マロニエという名前もフランス語。4~5月ごろにはピラミッド状の花が咲く。マロニエ(セイヨウトチノキ)の花は白だが、この通りの木はピンク色の花が咲いているので、おそらくはベニバナトチノキ。両者は厳密には違うようなのだけれど、ひっくるめてマロニエと呼んでいるようだ。
銀座・京橋エリアは愛称のついている道路が多く、柳通り、鈴らん通り、花椿通りなど、木や花の名前がついた通りもある。
大きな葉と独特な花がなんともゴージャス!
トチノキの樹高は20〜30mだが、マロニエ通りのものはそこまで大きくない。
全6問、これにて終了! おつかれさまでした。
街の景観を形作る重要な要素の一つである街路樹。花や紅葉の季節以外は注目されることが少ないけれど、道路の歴史が見えることも多くておもしろい。特に日差し厳しい灼熱の日は、木陰がなんとありがたいことか! 今年の夏は街の木々に感謝しつつ、その姿や種類にも関心を向けてみませんか?
文・撮影=中村こより
参考=『散歩で見かける街路樹・公園樹・庭木図鑑』葛西 愛/創英社・三省堂書店
たとえば「原宿」、そう言われて最初に思い浮かべるのは? 竹下通りの人混みや、神宮橋の交差点、表参道のケヤキ並木が浮かんだ人も多いはず。街の名前から連想することは人それぞれだ。でも、最初に思い浮べる風景といえばやはり駅前、駅を出てすぐの街の風景ではなかろうか。つまり、駅前の景色は街の顔。ならば、顔だけを見てどこの駅なのかを当てられるよね? というわけで、腕試しのご提案。その名も「この写真、どこの駅前でしょう?」クイズ!「どこだそりゃ」「降りたことねーよ!」となるとつまらないので、出題するのはすべて東京都にあるJRの駅、なかでも乗降者数ランキングが上位の大きな駅ばかりだ。辺鄙な地域ではないぶん、ロータリーや商業ビルなどぱっと見の雰囲気が似ている駅も多い。とはいえ、必ず各駅の特徴があるから、それを見落とさずに全問正解を目指してくれたまえ。なお、各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい!
東京は“水の都”だった、とはよくいわれる話。埋め立てや暗渠化によってその面影は減ってしまっているものの、水辺ならではの景色はそこかしこにある。そのひとつが「橋」。重要なインフラであることはもちろん、ランドマークでもあり、物語の舞台にもなりうる。そんな「橋から見た景色」の写真が一体どこなのかを当てるクイズでございます。同シリーズの「この写真、どこの駅前でしょう」クイズは、赤点ギリギリ!という挑戦者が多かった模様。今回は駅前に比べて特徴があることに加え、出題範囲は東京23区内のかなりメジャーな場所。難易度は低いが、駅前のように万人が歩く場所ではないという落とし穴もある。「知っているかどうか」ではなく、写り込んでいるすべての要素から考察する過程を楽しむべし。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい!
問題。1996年に刊行された雑誌『散歩の達人』の創刊号は、何の特集だったでしょう?正解は「路地裏の誘惑」と「極上お花見散歩術」。はい、話の全貌がわかりましたね。今回のクイズのテーマは路地裏です。もはや説明不要、散歩の醍醐味が詰まった場所。広々とした道やきれいに整備された土地にはない、一歩入り込んだ先にある魅惑の空間。渋くていい店がひしめきあっていたり、曲がりくねった形に複雑な歴史や地理が垣間見えたりする。「路地」「路地裏」の定義は諸説あるが、今回は東京23区内の「表通りではない」「いい感じの道」すべてを出題範囲にさせてもらったため、車も通行する通りや「横丁」と呼ばれる場所も含まれる。散歩の達人を目指す者が最初に履修するであろう(?)テーマとあって難易度は易しめ。ぜひとも全問正解を目指していただきたい。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい。
道と道が交わる交差点は、街の重要な顔のひとつ。大きな交差点はその地域の象徴的な場所になることも多く、見知った景色が多いはず。そんな交差点の風景を、あなたは普段どこまできちんと記憶しているか腕試し! 「東京の交差点」クイズです。出題範囲は東京23区(のなかでも都心寄り)、よく知られた道が交わる大きめの交差点ばかりなので、ぜひ全問正解を目指してもらいたい。出題写真の交差点名にはボカしを入れたが道路名は見えるものもあるので、ヒントが足りない場合は拡大してみるのもアリ。また、解答には正式な交差点の名前と交わる道の通称道路名も記載している。街の名前や地名・エリア名だけでなく、「⚪︎⚪︎通りと△△通りの××交差点!」と回答できれば完璧だ。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。いざ、チャレンジ!
鉄道網が張り巡らされた東京の街には、線路を渡すための構造物である鉄道橋があちこちにある。この橋梁に注目して歩いてみると、周辺の地形をひもとく起点になったり、鉄道敷設の歴史が垣間見えたりするのだ。今回は、その鉄道橋がどこにあるものかというクイズ。高架橋や川や谷を越える橋ではなく、道路を渡る架道橋(ガード)に絞ってピックアップした。解答には、エリア名と併せて現地に記載されている橋やガードの名前も記載しているので、「手ぬるいぜ!」という達人にはぜひとも橋の名前までバッチリ当てることを目指してほしい。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。それでは、チャレンジスタート!
海外に比べ日本では設置数が多いといわれている歩道橋。個性あるデザインのものや、複雑な道路や交差点に試行錯誤して設置されたと思しきものなど、注目できるポイントも多い。方々の歩道橋を愛でて歩くマニアもいて、街の構造物のなかでも魅力的なもののひとつだ。こりゃ、クイズにしないわけにはいかない!範囲は東京23区内(のなかでも都心寄り)で、地名などがバッチリ映り込んでいてバレバレな場合はモザイクあり。解答には、歩道橋の名前がある場合はその名前と住所を記載している。また、歩道橋が架かっている道路名が各問題の共通のヒントだ。周囲の景色からも推測できるが、ぜひとも橋そのものの形やデザインで言い当てることを目指してみよう。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。それでは、チャレンジスタート!