地元名物を使った和風サンド
「チーム南としては、平和島のミハラ南商店街なんてどうでしょう?」佐藤の提案を受け、近くに住む小野が「あのあたりなら大森の海苔だよ、海苔! 僕、海苔屋の友達がいる」とノリノリ。事実、ノリ養殖の発祥地だけあって界隈には今も海苔問屋が多い。自宅でほぼ毎日、海苔を使う信藤も迷わずその案に乗った。
「あと、総菜屋が始めた食パン専門店があるらしい」と佐藤。それで信藤がひらめいた。「私、普段からひじきなど和の総菜をサンドイッチにするんですが、海苔は?」。そこにすかさず「『玉幸』の玉子焼きも入れてよ」と小野。最後に佐藤が「のりたまサンド、いいかも! 副菜も和で統一しましょう」と意見をまとめ、いざ開始!
スライスしたパンの1枚に佃煮のりを塗り、もう1枚には御膳のりを敷く。そして、カットした玉子焼きをサンド。ランチボックスには栄養も考えた彩りの総菜を詰め、完成! 見事な和風テイストで、「お味噌汁を合わせたい」と信藤がつぶやいたのも無理はない。一方で小野は「パンも玉子焼きも甘めだから、デザートいらず」との感想も。海苔をイメージして選んだBOXもキャラが立ち、全員大満足だ。
これが完成品!
【A】御膳のり 青まぜ
秋にしか採れない芳し~い青ノリを混ぜた焼き海苔。10枚入り756円。
【B】玉子焼き(大)
濃厚な味わい。2009年には「おおたの逸品」にも選ばれた。560g 550円。
【C】佃煮のり
ノリの風味を伝えるべく調味料を極力セーブ。無添加。85g 318円。
【D】無の極み“味噌”
食パンから江戸甘味噌の甘みがふわり。和総菜と相性良し!2斤907円。
【E】茄子と鶏団子の詰め合わせ
パン屋の総菜コーナーでチョイス。当然パンにも合う。1パック540円。
【F】筍のおかか煮
食べ進めるごとにかつお節の出汁がにじみ出てうっとり。100g 280円。
【G】とうもろこしと枝豆のつまみ揚げ
とうもろこしと枝豆の食感が癖になり、手が止まらない。100g 200円。
その後、「チーム北はリモート飲み会にぴったり」「東は町中華探検隊の山出さんがいて説得力がある」「西は土地柄オシャレ」と盛り上がる三者。チーム南の強みはどの商店街でも真似できそうな品で構成したこと。試してみて!
ここで買いました
【A】【C】海苔の松尾
【B】玉幸
【D】【E】題名のないパン屋
【F】【G】味菜
取材・文=信藤舞子 撮影=小野広幸
『散歩の達人』2020年6月号より