選び抜かれた、こだわりのコーヒー豆
店内に入ると、コーヒーのいい香りと共に、こだわりのコーヒー豆がお出迎え。『Coffee Wrights 蔵前 ロースタリー &カフェ』の豆は全て品質が高く、味見をして本当においしいと納得したもののみ買い付けている。常に7〜8種類程揃えており、定期的に入れ替わるコーヒー豆は、個性が際立つシングルオリジンのコーヒー豆が多く、店ではその個性を活かすように浅めの焙煎をしており、フ ルーティーな味や香りを楽しめる。
コーヒー豆へのこだわりだけでなく、パッケージにもこだわりがあると森田さんは語る。その豆の味や香りそしてイメージに合わせて、デザイナーと相談をして1つ1つパッケージを決めているようだ。
例えば、フローラルな香りがするコロンビア産のラス・フローレスというコーヒー豆のパッケージには、ピンク色をベースに花びらのようなデザインが施されている。パッケージ内容からコーヒーの味を想像するのも素敵だ。
コーヒー初心者にもおすすめな理由
浅煎りコーヒーはフルーティーで飲みやすいものも多いとのこと。実際、筆者もあまりコーヒーに ついては詳しくないので店員さんにおすすめを伺うと、とてもわかりやすく教えてくれた。
その日に飲めるコーヒー豆の種類は日によって変わる時もあるものの、全てに酸味・甘み・重み・ボディ・苦みのゲージを見ることができるので、迷ったときには参考にしてみてほしい。
今回は店員さんにおすすめのエチオピア産ベンチ・ネンカナチュラル600円と、ベイクドチーズケーキ750円を注文した。
注文が完了すると、目の前の店員さんがてきぱきとコーヒーの準備をはじめる。丁寧にハンドドリップされるコーヒーには、ずっと眺めていたくなるような魅力がある。
自分が選んだコーヒーには、コーヒーカードがついてくるので、自分だけの“コーヒーの履歴書”を作るのも楽しい。
木のぬくもりを感じる2階スペースで
平日に、運が良ければ稼働している場面を見ることができるという焙煎機の横を通り抜け、階段を上っていくと、木のぬくもりを感じるイートインスペースが広がっている。
14席程度のカフェスペースで、淹れ立てのコーヒーをいただく。今回注文したコーヒーはとても飲みやすく、コーヒー初心者が苦手とするクセの強い苦みもなく、心地よい酸味が効いていて口当たりもすっきりだ。
次にチーズケーキをいただく。ケーキ類はキャロットケーキ720円とチーズケーキ750円の2種が あり、同じく蔵前にカフェを構える『Marked本所』の特注スイーツだ。底面に敷き詰められているビスケット生地はほろほろ、濃厚なクリームチーズの味が甘すぎず、けれどあっさり過ぎずでコーヒーとぴったり。
コーヒーが好きな人はもちろん、あまりコーヒーについて詳しくない人にこそ、ぜひ足を運んでもらいたい。
蔵前でカフェ巡りをする際には立ち寄りたい、素敵な魅力を持つ『Coffee Wrights 蔵前 ロースタリー& カフェ』であった。
取材・文・撮影=丸山 亜海