京都府産の厳選抹茶を使ったスイーツの数々

漆黒の壁と朱塗りの柵など趣ある外観も印象的。
漆黒の壁と朱塗りの柵など趣ある外観も印象的。

浅草寺の五重塔近く、奥山おまいりまちの奥山門入口に店はある。メインストリートからは少し外れたところにあるため人通りは少ないが、店頭ではおいしそうにスイーツを頬張る観光客の姿が目立つ。

『お濃茶スイーツ専門店 雷一茶 お抹茶体験店』の自慢は、京都府産石臼挽き一番茶のみを使用していること。「良質な抹茶は苦くない」をコンセプトとするだけに、その味わいは格別だ。

店内にはイスも設けられ、イートインも可能。
店内にはイスも設けられ、イートインも可能。

間口が広く開放的な店内を見渡すと、茶葉はもちろん、雷おこしや豆菓子、羊羹、ロールケーキなど、オリジナリティある自家製造の抹茶スイーツがずらりと並ぶ。どの商品も香料、着色料は不使用の抹茶本来の風味を楽しめるものばかりだ。

店内の専用機で焙じ、作り立てをパッケージするほうじ茶。
店内の専用機で焙じ、作り立てをパッケージするほうじ茶。
浅草の新しい手みやげとして要チェック!
浅草の新しい手みやげとして要チェック!

かわいい最中に注目の濃厚抹茶ジェラート!

カップの底面にたっぷりのわらび餅が入る。
カップの底面にたっぷりのわらび餅が入る。
その上へニュ~ッと絞り出された抹茶アイスクリームがカップ上部まで盛られる。
その上へニュ~ッと絞り出された抹茶アイスクリームがカップ上部まで盛られる。

お土産は後でじっくり選ぶとして、何を食べようかとメニューを見る。今回はお抹茶わらびジェラート850円をオーダーした。レジ越しでは、店員さんが連携プレーで、手際よく注文品のスイーツを作っていく。

この日は外国人旅行客のツアー団体も入り、レジ前は大混雑。日本の抹茶スイーツは大人気のようで、ドリンクやアイスをおいそうに味わっている。

ジャイアントパンダ親子の最中がかわいい。
ジャイアントパンダ親子の最中がかわいい。

注文したお抹茶わらびジェラートが手渡された。まぁ、なんてかわいいパンダちゃん! とまずはジャイアントパンダ最中に目がいく。

広報の担当者によると上野動物園が同じ台東区にあり、ジャイアントパンダが注目されていることから、それにあやかって最中にあしらったのだとか。パンダファンならずともかわいい最中にはテンションがあがる。

本当に苦くない!
本当に苦くない!
抹茶アイスクリームを最中につけて一緒に味わうのもおすすめ。
抹茶アイスクリームを最中につけて一緒に味わうのもおすすめ。

最初に抹茶アイスをひと口味わってみる。真っ先に広がるのはコクのある旨味。食べるほど抹茶本来のおいしさが伝わってきて、トッピングのサクサクなおこしが別の食感を与え、おいしい!

アイスには、石臼挽き一番茶葉を2.5~3.5%と贅沢に使っているが、本当に苦くない!香り高く、深い味わいを感じる。

抹茶風味に染まったわらび餅は、さわやかな甘さだ。
抹茶風味に染まったわらび餅は、さわやかな甘さだ。

食べ進めていくとカップの底のほうからプルンプルンなわらび餅が登場する。こちらもほんのりとした甘さがあって、アッという間に食べ終えてしまった。

カップの最後まで抹茶を贅沢に味わえるスイーツ。後味もすっきりで、暑い日は特に味わってほしい一品だ。

旨濃抹茶クリームのシュークリームにも注目!

ガラス窓から製造の様子が見られる「お濃茶スイーツ工房」。
ガラス窓から製造の様子が見られる「お濃茶スイーツ工房」。
惜しみなく、京都府産石臼挽き一番茶の抹茶粉を振りかけて仕上げる。
惜しみなく、京都府産石臼挽き一番茶の抹茶粉を振りかけて仕上げる。

もう一つ紹介したいスイーツがある。お濃茶シュークリーム510円だ。この商品は、併設の「お濃茶スイーツ工房」で毎日手作りしている、 2022年に発売された注目の冷たいスイーツだ。

生地からあふれんばかりの抹茶クリーム。
生地からあふれんばかりの抹茶クリーム。

割ってみると濃厚な抹茶クリームがたっぷり詰まっており、一口食べてみればクリームがひんやり。

濃厚でクリーミーな抹茶クリームが口の中に広がり、抹茶の旨味としっとりとしたシュー生地との調和もよい。手の平サイズなので、1個でも満足感を得られる。こちらはおみやげにもおすすめ。

抹茶わらびジェラートやお濃茶シュークリームを味わって「良質な抹茶は苦くない」を実感することができた。今回紹介できなかった、まだまだ挑戦してみたいメニューもあるので、次回の来訪が楽しみだ。浅草で“京都を感じる”すてきな店を見つけた。

住所:東京都台東区浅草2-7-3/営業時間:10:00~18:00(月は~17:00)/定休日:不定/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩7分

取材・文・撮影=千葉香苗 構成=アド・グリーン