ロールアイスクリーム店からの転身
『ice Tokyo』は2021年に現在地へ移転したスイーツ店。姉妹店である『菊水堂』の冨永さんは「以前はオレンジ通りの近くのビルで、マイナス20度以下のコールドプレートの上でアイスクリームをくるくる巻いて作るロールアイスクリーム店として開業していました。現在地へ移転するとともに、ロールアイスクリームをやめて、時代の流行に合わせ、目を引く見栄えがよく、それでいておいしいスイーツ店に替えました」と話す。
原料だけでなく、機械もこだわるソフトクリーム
看板メニューのチュロパフェ920円は全8種類。クッキークリームやクリームブュリュレ、黒蜜きなこなどどれも映える形状で迷ってしまう。今回はクッキークリームをオーダーした。
メニューを見てみるとそれ以外にも、濃厚バターを練り込んだクロワッサンをワッフルプレートで焼いたクロッフル620円といったユニークなスイーツをラインナップしている。
チュロパフェに使われるソフトクリームは、バターを贅沢に使用したものと、北海道産ミルクを原料としたものを時期に合わせて使い分けている。
このソフトクリームを作る機械は、イタリアのジェラートやソフトクリームなどのマシーンメーカー・カルピジャーニ社のものを使っている。
この機械で作り出されるフラワー型のソフトクリームは、都内でも珍しいとのこと。フラワー型は濃厚ミルクや特選抹茶各500円などのソフトクリームメニューで楽しむことができる。
厳選した原料と一流メーカーのマシーンで作るこだわりソフトクリームを使うということで、オーダーしたチュロパフェの出来上がりも楽しみだ。
揚げパンの甘さと濃厚ソフトクリームのマッチング
目の前に差し出されたチュロパフェは普段はバニラソフトクリームで販売しているが、すでに売り切れということで、今回は特別に抹茶ソフトクリームで提供してもらった。
店舗脇には、小さなカウンターが設けられいるので、ここでさっそくいただいた。
一口目は、カップを持ったままガブリと揚げパンを頬張る。チョコレートや粉砂糖でコーティングされ、濃厚な甘さがたまらない。しっかりと生地の密度もあるので、歯ごたえも感じられる。
続いてソフトクリームを味わってみると、甘さでいっぱいだった口の中がまろやかに。
ソフトクリームの冷たさは、揚げパンやトッピングのクッキーの甘さも緩和させてくれて、食感の違いもあるからアッという間に食べてしまった。
スイーツではあるもののしっかりとお腹も満たされるので、散策後の疲れた身体へのカロリー補給にも十分だ。エネルギーを補給したら、再び浅草散策へ出かけよう!
取材・文・撮影=千葉香苗 構成=アド・グリーン