船橋産の食材で、ビールも料理も地産地消

おいしいビールと、ビールに合う食事。
おいしいビールと、ビールに合う食事。

『船橋ビール醸造所』では、ビールにぴったりの肉料理を中心に、船橋産の野菜や海産物を使ったメニューなども充実している。

今回はスペアリブのビール煮込み988円、殻つき牡蠣のトマトチーズ焼き3ピース1408円、骨つき鶏のスパイシーフライドチキン2本1408円、そしてビールは船橋ブラック330ml770円を注文した。

スペアリブのビール煮込み988円。
スペアリブのビール煮込み988円。

スペアリブのビール煮込み988円はホロホロと柔らかく、骨からするっと抜ける。味がしっかり染み込んでいて、肉も脂身もトロトロで口の中でとろけていく。

殻つき牡蠣のトマトチーズ焼き3ピース1408円。
殻つき牡蠣のトマトチーズ焼き3ピース1408円。

殻つき牡蠣のトマトチーズ焼き3ピース1408円はクリーミーな牡蠣にアツアツのチーズが絡み合って濃厚な味わい。それでいてトマトの酸味がアクセントとなってさっぱりとした後味だ。船橋産の小松菜の葉も使われていて、味に深みが増している。

骨つき鶏のスパイシーフライドチキン2本1408円。
骨つき鶏のスパイシーフライドチキン2本1408円。

骨つき鶏のスパイシーフライドチキン2本1408円は、スパイスのたっぷりかかったカリカリの皮とジューシーで柔らかい肉のハーモニーが絶妙。スパイスと脂にまみれた後はついついビールに手が伸びてしまう。

船橋ブラック330ml 770円。
船橋ブラック330ml 770円。

船橋ブラック330ml 770円は、ローストした大麦を使った濃厚な味わいが特徴のスタウトという種類のビールで、副原料には船橋名産のホンビノス貝が使われている。ホンビノス貝の出汁を使うことにより貝のコクが深みを与えて、芳醇な香りが力強く喉を通り抜ける。後味は意外とさっぱりとしていて飲みやすい。濃厚な料理に負けない味わいで、飲んだ後は口の中をさっぱりとリフレッシュさせてくれる。

少量生産の強みを活かしてアイデアを形にするビール造り

通常のビール醸造所では一度に1000リットル単位で生産していて、マイクロブルワリーと呼ばれる小規模な醸造所でも300リットル程度は醸造すると言われているが、『船橋ビール醸造所』では一度に75リットルしか作らない。およそ200杯分だ。少量で生産している分、さまざまなアイデアを存分に試すことができるという。

「副原料には海苔やチョコレート、スパイスも山椒を使ったりと、いろいろ試している。アイデアはお客さんとの会話の中で決まることも多い」と醸造を担当する青木保那美氏は言う。少量生産だからこそ、突飛なアイデアも恐れず軽いフットワークで作ることができるのだ。
『船橋ビール醸造所』に通えば、限定ビールに出会えるかもしれないし、自分の突飛なアイデアが採用されて新しいビールが作られるかもしれない。

少量生産なので、鮮度が落ちにくいというのも強み。

「ビールは基本的には新鮮な方がおいしいけれど、熟成することでおいしくなるものもある。いずれにしても隣が醸造所なので、どのビールも最高のタイミングで提供するようにしている」ということだ。

ビールに興味を持ったならぜひ『船橋ビール醸造所』へ

店内は会話をしやすい雰囲気。
店内は会話をしやすい雰囲気。

「クラフトビールが好きなお客さんも多いけど、クラフトビールって何だろうというお客さんもよく来る。そういう人にも興味を持ってもらいたいし、好きになってほしい」と青木氏は朗らかに笑う。

店内は店員さんとの距離も近く、会話もしやすい。何かビールについて聞きたいことがあればいつでもたずねられる環境だ。クラフトビールに少しでも興味をもったなら、『船橋ビール醸造所』に気軽に立ち寄って、ビールについて楽しく会話をしながらおいしい料理とおいしいビールを楽しもう。

住所:千葉県船橋市西船4丁目29-9/営業時間:16:00~22:00(土・日・祝は12:00~22:00)/定休日:火/アクセス:JR・私鉄・地下鉄西船橋駅から徒歩1分

取材・文・撮影=かつの こゆき