アメリカンダイナーのような雰囲気

店頭に置かれた光り輝く看板。思わず入りたくなってしまう。
店頭に置かれた光り輝く看板。思わず入りたくなってしまう。

『ハンバーグ&ステーキ クラウゾ 本店』は、御徒町駅近くのビルの2階にあり、お昼時には1階の外まで行列ができるほどの人気店。
店内は赤と白のギンガムチェック柄のテーブルや重厚な木の椅子、牛をはじめとした装飾品など、アメリカンダイナーのようで気分が盛り上がる。こんな雰囲気の中で、リーズナブルな値段で、ガッツリと肉を味わえるならば、行列ができるのもうなずける。

むき出しのダクトがワイルド感を醸し出している。
むき出しのダクトがワイルド感を醸し出している。

ハンバーグやステーキにはすべてライスとサラダが付いてくる。さらにライスは無料で大盛りにできるので、アメ横散策の空腹を満たすのにも最適だ。

店内に飾られているオブジェの中には牛の頭部をモチーフにしたものも。
店内に飾られているオブジェの中には牛の頭部をモチーフにしたものも。

ハンバーグとステーキを豪快に食べられるコンボが人気

赤身ランプステーキ&ハンバーグコンボ 300gコンボ。撮影用でソースをかけず、ステーキはカットしてもらった。
赤身ランプステーキ&ハンバーグコンボ 300gコンボ。撮影用でソースをかけず、ステーキはカットしてもらった。

ハンバーグにしようか、ステーキにしようかと悩んでしまうところだが、両方とも150gずつ食べられる「赤身ランプステーキ&ハンバーグコンボ 300gコンボ」1980円にする。

しばらく待っていると、ジュウジュウという焼き音が聞こえ、大きな鉄板が運ばれてくる。大きな鉄板にはボリューミーにハンバーグとステーキが並んでいる。
まずはデミグラスソースがかかったハンバーグから。ナイフを入れると肉汁があふれ出す。外側はこんがりとしていて、中は柔らかいがしっかりとした食べごたえを感じられる。やや酸味があって深みのあるデミグラスソースと相まって食欲が増す。上にのったフライドオニオンの食感と風味もたまらない。
店主の中嶋正一さんによると「ハンバーグには国産牛の4つの部位を使用しています。毎日店舗で挽いているのですが、部位によって粗挽きにしたり、細かくしたりと、食感や旨みなどの特徴に合わせて変えています。でも使用する部位は企業秘密です」と話してくれた。
また、デミグラスソースについては「約10種類の香辛料を使って数日間かけて作る自慢のデミグラスソースです。こちらも詳しい作り方は企業秘密です」と笑いながら話してくれた。

赤身ランプステーキは、食べてみると柔らかいがしっかりとしていて、味は赤身肉ならではのあっさり感があるが、噛んでいると旨みがどんどん広がる。特製醤油ダレは、ニンニクベースの醤油に玉ネギやバーベキューソース、タバスコなどが入ったパンチのある味で、ランプ肉との相性もバッチリ!。

ステーキは赤身ランプのほか、値段は異なるが、ハラミやサーロインなどを選ぶことができる。量もハンバーグと合わせて400g・500gと変えられるので、お腹の具合に合わせて注文しよう。

付け合わせのモッチリとしたペンネや野菜にソースを絡ませれば、最後までおいしく食べることができる。

2種類のソースでハンバーグを食べる

ハンバーグステーキ ダブルソース 300g。チーズやアボカドなどのトッピングメニューで自分好みにカスタマイズするのもいいだろう。
ハンバーグステーキ ダブルソース 300g。チーズやアボカドなどのトッピングメニューで自分好みにカスタマイズするのもいいだろう。

ハンバーグのソースは定番のデミグラスソースに加え、チーズソースやジンジャーソース、和風おろしポン酢など7種類ある。

デミグラスソースと、もう1種類ソースが選べるハンバーグステーキ ダブルソース 300g1500円も人気だ。今回はハンバーグの上にチーズとトマトソースがかかったイタリアンソースをチョイス。さわやかなトマトの酸味と、濃厚でコク深いチーズがハンバーグに味の変化を与えている。デミグラスソースのハンバーグと交互に食べ続ければ、アッという間に完食だ。

メニューを見ると2種類のうちデミグラスソースは固定だと思ったが、中嶋さんから「+120円すればお好みの2種類のソースを選ぶこともできますよ」と教えてもらった。デミグラスソースは捨てがたいが、次回は気分に合わせて2種類のソースを選んでみるか……。

手作りのハンバーグやソースを味わう

ハンバーグは外側をカリッと焼いて旨みも閉じ込めている。
ハンバーグは外側をカリッと焼いて旨みも閉じ込めている。

中嶋さんは「ハンバーグやステーキは200gから注文できますし、コンボならば最大500gのボリュームがあり、小食の方から大食漢の方まで満足していただけると思います。ハンバーグやソースなどはほぼ店舗で仕込んでいます。近くには2号店ありますよ」と話してくれた。

好みによってソースを選べるハンバーグ、部位によって産地を変えるこだわりのステーキ……。上野やアメ横散策中に空腹を覚えたならば、ここでたっぷりと肉を味わおう。

取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン