「牛すじつけ麺」ののぼりが目印。
「牛すじつけ麺」ののぼりが目印。

鳶(とび)職人、牛すじつけ麺に出合う

のぼりを頼りに路地に入るとすぐお店が見つかる。
のぼりを頼りに路地に入るとすぐお店が見つかる。

2022年5月に開業されたという『つけ麺 大ちゃん』。親しみやすさ満点のこの店名は、店主の名字である「大文字」の頭文字を取って名付けられた。

元々16歳から35歳まで鳶職人として働いていた大文字さんだが、ある日昼食を摂ろうと立ち寄ったお店で牛すじつけ麺との運命の出合いを果たす。それから牛すじつけ麺の虜(とりこ)になった大文字さんは、友人と一緒に数年かけて鳶職人の仕事と両立しながらなんと自宅のキッチンで牛すじつけ麺の研究を重ねたそう。至極のオリジナルスープが完成した現在も、自宅で丸一日かけてスープを仕込んでいる。味が決まらない時はお店をお休みにしてしまうこともあるんだとか。

ガッツリなのに健康的な牛すじつけ麺

看板メニューの、牛すじつけ麺1000円。
看板メニューの、牛すじつけ麺1000円。

「たくさん食べたい!」でも健康を意識したものはどうしても美味しくない……というのはよく聞く話だが、大ちゃんの牛すじつけ麺はそういった健康志向の食事とは一線を画した存在だ。この日筆者は、看板メニューの牛すじつけ麺、そしてミニ牛すじ丼を頂いた。

ゴロゴロと牛すじの乗った、ミニ牛すじ丼400円。
ゴロゴロと牛すじの乗った、ミニ牛すじ丼400円。

牛すじつけ麺1000円のチャーシューは肉厚なのに柔らかく、火の入り具合も絶妙。コシの強い全粒粉の太麺をトロットロの牛すじが入ったスープにくぐらせ、ズズっと啜る。口の中で店主のつけ麺に対する情熱、愛情が科学反応を起こし、スパークするような、圧倒される旨さだ。そして、その裏には誰が食べても美味しいと感じるような、真っ直ぐで、ひたむきな味わいも感じられる。ミニ牛すじ丼400円は、2023年5月現在店舗インスタをフォロー・投稿で1杯無料のキャンペーンも行われている。

店主曰く、研究時から家族連れやご高齢の方も多くいる錦糸町で、どんな世代の人も牛すじつけ麺を楽しめるようなスープ作りを目指していたそう。

スープにはトロットロの牛すじがゴロゴロ入っている。
スープにはトロットロの牛すじがゴロゴロ入っている。

こんなにも美味しいのに、驚くべきことに『つけ麺 大ちゃん』の牛すじつけ麺は1杯につき何と52.42gものタンパク質を摂取することが出来る。筋トレをする方なら、52.42gものタンパク質を食事の味の質を下げずにたった1食で摂取することがどれほど大変か、ご想像に難くないだろう。ダイエット中も罪悪感なくこんなにガッツリ美味しいつけ麺が食べられるのはかなり嬉しい。こんなお店他にあるだろうか。

店頭ではタンパク質の他、脂質、炭水化物量もチェック出来るので気になる方は是非お店に出向いてみて欲しい。

牛すじ油そば900円。タンパク質は33.32g
牛すじ油そば900円。タンパク質は33.32g

『つけ麺 大ちゃん』は、「たくさん食べて綺麗になりたい!」そんなあなたのワガママを叶えてくれる心強い味方だ。もう辛い食事制限に悩む必要はない。あなたにはもう、『つけ麺 大ちゃん』がついている。

住所:東京都墨田区江東橋3-5-10/営業時間:11:00〜14:30LO/定休日:不定/アクセス:JR・地下鉄錦糸町駅から徒歩4分

取材・文・撮影=北口美愛