創業300年の歴史ある桜もち
押上駅から徒歩15分ほどにある『長命寺桜もち山本や』。
隅田川のほとりにある長命寺の門前で、江戸時代から桜もちのみを販売されてきた老舗で、関東風桜もち発祥のお店としても有名です。
東の長命寺、西の道明寺と、桜もちも関東と関西では違いますよね。
創業以来300年ずっと桜もちだけのお店と聞いただけで、黒猫テンションMAXひゃっほー!
手土産向けとしては、箱詰と昔からあると言う篭詰の2種類がありますが、箱詰の方が需要は多いそうです。
箱詰は、5個入り1500円から50個入り1万3000円まで用意されていますが、バラであれば1個250円から購入できます。
歴史を物語る貴重な資料なども飾られています。
1717年(享保2年)に、創業者山本新六さんが、すでに桜の名所だった隅田川の土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにして、その葉を使った桜もちを考案し長命寺の門前にて売り始めたのがお店の始まりとのこと。
江戸時代の浮世絵にも、お店や当時の看板娘が度々描かれているそうです。
店内での召し上がりセットもあり
イートイン用メニューを店内で楽しむことも可能です。
店内でのイートイン用メニューは、桜もち1個とお茶のセットのみになります。
こちらで1個を楽しまれてから、手土産用を買って帰られる方が多いそうです。
創業以来変わらない製法の伝統の味
この箱の包装の仕方が素敵ですよね。
手土産で喜ばれること間違いなしにゃー♪
箱を開けると、桜の香りが広がり思わずにっこり♪
それもそのはず1個の桜もちに、桜の葉を3枚も使っているので、この箱の中に15枚の桜の葉が詰まっています。
桜もちの桜の葉を食べる派、食べない派に分かれると思いますが、お店では外してから食べることを推奨しています。
確かに長命寺桜もちは、3枚の葉で隙間なく包んでいるので、桜もちに桜の風味と塩気がしっかり移っているので、葉がなくても桜もちを堪能出来ます。
また桜もちは完全無添加なので、桜の葉で包むことで乾燥を防ぐ効果もあるそうです。
長命寺の桜もちは、北海道産小豆を使ったこし餡を、一枚一枚手焼きした小麦粉製の薄皮で包んでいます。
桜の葉は、江戸時代は隅田川沿いの桜の葉でしたが、現在は西伊豆・松崎産オオシマザクラの葉を使っているとのこと。
こし餡や生地の製法は、江戸時代から変わらずに引き継がれています。
江戸時代も、同じ美味しさの桜もちを味わっていたと思うと感慨深いですね。
今回も“黒猫スイーツ散歩”で素敵な手土産発見したにゃー♪
取材・文・撮影=ミスター黒猫