看板メニューの全粒粉使用のつけ麺
今回紹介するメニューは2つ。この店の特徴である全粒粉を使ったつけ麺と、プライムハードという最高級小麦粉を使った中華そばだ。
目の前に出されたつけ麺は、見るからにボリュームがありそうで、食べきれるかな?とちょっと心配になるほど。
極太のストレート麺は全粒粉を使っているとはいえ、褐色が強い。断面がやや角張った感じなのも特徴だ。箸で持ち上げればモッチリと弾力のある麺であることがわかる。口に含めばツルッとしていながらも歯ごたえがあって麺のおいしさを存分に楽しめる。
魚介豚骨のつけ汁はドロッと濃厚。ふんわりと魚介が香り食欲がそそられる。濃厚であるだけに極太麺にしっかりと絡み、麺とつけ汁の旨さを存分に味わうことができる。
味変を楽しむなら、卓上に用意された各調味料を多用したい。まずは黒コショウを少々、次に柚子七味、そして自家製ラー油という順序で味わうと、ピリッとした辛さから刺激のある辛さと違いを楽しむことができる。
かなり量があるが、こうして食べることで最後までおいしく味わうことができた。
小麦の違いを楽しむ中華そばも一押し
続いて紹介する中華そばは、プライムハードという最高級小麦粉を使った1杯。この店で使っているオーストラリア産の小麦粉は、独特の弾力性をもち、プリッとした食感に仕上がるという。
鶏脂の香りがふわっと鼻をくすぐり、つけ麺とは全く異なる1杯に期待が高まる。スープはたまり醬油独特のコクがあり、中細ストレート麺がその旨みを吸い上げて、パンチのきいた味を最後の一滴まで楽しむことができる。
こちらもテーブルに置かれた調味料を加えながら、自分好みの味を見つけるのも楽しみだ。
お腹を空かせた学生には欠かせないランチスポット
椎野店長は「ランチは学生のお客様の利用が多く、夜になると飲んだ帰りに腹ごなしに食べて帰るというサラリーマンといった感じです。ボリュームもあって、ガツンとくる力強い味わいなので、男性のお客様に好まれます」と話す。メニューにはこの2種類を基本とした料理が並び、トッピングの違いでバリエーションを出している。
小麦粉のおいしさを追究できる2つのメニュー。この界隈にはなかった味のラーメンはこれからますます人気が高まることだろう。
『デイトセイ 高田馬場店』店舗詳細
取材・文・撮影=千葉香苗、構成=アド・グリーン