秋葉原から御徒町の高架下商業施設で、アニメコラボが人気のコンセプトカフェ
『カフェアサン』は、「2k540 AKI-OKA ARTISAN」開業とともに2010年12月10日オープン。都内でも珍しいハンモック席があるカフェで、ふわふわのスフレホットケーキがテレビや雑誌で取り上げられ話題となった。アニメーション制作会社が運営を手掛け、アニメやゲームコラボの創作スイーツやグッズ販売などコンセプトカフェの顔も持つ。そのため、アニメ好きはもちろん、人々の癒やしの場として、おいしい食のスポットとして親しまれてきた。
お話を伺ったのは、現オーナー兼株式会社フロンティアワン代表の大原泰三さん。大原さんも、アニメ制作会社を経営しており、2017年から『カフェアサン』のアニメコラボに携わっていた。2021年1月に前オーナーから運営を引き継ぎ、同年11月には店内のレイアウトを変更するなどリニューアルを行った。
「現在は、アニメだけじゃなく、いろんなコラボをするコンセプトカフェになったんです。この間は静岡のお茶屋さんとコラボしてお茶を販売したり、お茶を使ったスフレや抹茶ケーキを出したりしましたね」と大原さん。ほかにも洋菓子店とのコラボケーキ、酒造メーカーとのコラボなども開催している。
リーズナブルなランチでお腹が満たされたあとは、ハンモックで癒やされる
もともと女性客が大半を占めていた、こちらのカフェ。今では男性客も増えてきたと、大原さん。「以前は女性9、男性1くらいの割合だったのが、いま女性6、男性4と、それでも女性の方のほうが多いですが、かなり男性の方も増えてきました。男性お1人とか女性お1人でいらっしゃる方も多くなりましたね」
そのためか、もともとスフレホットケーキ目当てのお客様がメインだったところ、最近はランチ需要が増えてきたとか。お目当ては500円から食べられる、ランチメニューだ。
「ワンコインで食べられるってお得感ありますよね。500円のカレーも人気ですし、スパゲッティは生パスタを使っているんです。どのメニューもお客様から、ボリュームがあっておいしいというお声をいただいてます」と大原さん。
ランチタイムの11:30~14:00には、追加料金なしでミニサラダか一口デザート、ドリンクのセットがつくのでさらにお得だ。定番ランチメニューに加え、限定メニューもあり、豊富なメニューのおかげで、近隣のサラリーマンの方がよく訪れるという。ランチのあと、ちょっとだけハンモックで仮眠すれば、仕事疲れも癒やされること間違いない。
名物スフレホットケーキやランチは、元パティシエが手がける本格派
テレビや雑誌でも話題となったスフレホットケーキの人気はいまだ健在。ジュエリータウン御徒町で買い物帰りのマダムや子供連れのママ友が、ティータイムにスフレホットケーキ目当てに訪れていたのだが、「最近は、男性のお客様がランチだけでなくスフレホットケーキを食べにいらっしゃいますよ」と、お店を取り仕切っているマネージャーの安藤さんが教えてくれた。
料理をすべて任されている安藤さんは、フレンチにも精通し、パティシエの経歴もある。「フランス料理とかお菓子関係の仕事をしていたので、ランチメニューやスフレホットケーキだけでなく、コラボ用のケーキも、すべて料理は本格的なものをお作りしています」。安藤さんが手がける本格的なスフレホットケーキがこちら。
サイズは2種類あり、Sサイズで30分、Rサイズで40分と、注文してからじっくり焼き上げることで、ふわっふわの食感。インスタ映えする見た目に、たくさん写真を撮りたくなるけど、「スフレは焼き立てでお出しするので、ぜひ熱々のうちに食べてください。メニュー写真よりボリュームがあるので、驚くお客様も多いですね」と安藤さん。
週末や祝日にはご家族連れのお客様も多いそうで、「車いすで入れるようにトイレも広く、店内はバリアフリー仕様になっています。お子様もベビーカーごと入りやすいですよ」と、お子様連れにも居心地のよい作りはもちろん、安藤さんら女性スタッフのやさしい配慮も安心ポイント。
御徒町駅も近いので、上野アメ横を経由して来る人も。「アメ横から少し足を延ばして『2k540 AKI-OKA ARTISAN』で買い物されたあとにお食事に寄られたり、カップルのお客様がデートで訪れたり、幅広い年齢のお客様にご利用いただいています」と安藤さん。
おいしくてボリューミーなランチとハンモックでのんびり癒やされたら、次はインスタ映えするかわいいスイーツ! 楽しみ方は自由自在だ。
構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=大熊美智代