市民の一体感を育もうと始まった

1966年に6町村が合併して誕生した埼玉県入間市。もともと3万人ほどだった人口が、合併10年目には3倍以上にも膨らんだ。そのような状況下で市としての一体感を育もうと若手の市民、商店主、市職員などが立ち上がり、市民全員が参加できる祭りとして「入間市民フェスティバル」と「産業祭商工まつり」の2つのイベントが1981年に合同開催された。1992年には現在の「入間万燈まつり」に改称された。かつて市内の社寺で行われていた祭りで家々の門に万燈(花笠や提灯など)を飾る風習があったことに由来している。

入間市地域振興課の担当は「さまざまな市民団体が参加する市民手作りのお祭りです」と話す。2026年は市内の58団体が参加し、山車や御輿が街を練り歩くほか、多彩なステージや出店などの催しが産業文化センター周辺で2日間にわたって繰り広げられる。

さらに2026年は、入間市制施行60周年と新潟県佐渡市との姉妹都市提携40周年を記念したダブルイヤー。24日(土)には産業文化センターホールで姉妹都市提携40周年の記念式典が行われるほか、24日(土)・25日(日)には市制施行60周年記念事業の「緑翠(りょくすい)プロジェクト」から生まれた中学生ダンス&ボーカルユニット「Qs(キューズ)」のライブも楽しめ、アニバーサリーイヤーを盛り上げる。

伝統山車や万燈山車が一堂に会する

入間の山車は祭屋台で、その多くは神田囃子を奏でるのが特徴。各地区で受け継がれてきた伝統山車に加え、弓張提灯で装飾されたオリジナルの万燈山車も数多く出る。24日(土)は辺りが暗くなった17時45分からすべて参加団体によるパレード「入間祝行列」が行われ、茶の花通り、ひばり通り、けやき通りを練り歩いて産業文化センター前の交差点へ。太鼓によって行列が迎えられたのち、19時15分からはお囃子の競演「ひっかわせ」で熱気が最高潮に達する。「万燈の明かりが入り交じり、威勢のよいお囃子が響きわたって圧巻です!」(入間市地域振興課)。

お囃子とともに繰り広げられるユニークなパフォーマンスにも注目!
お囃子とともに繰り広げられるユニークなパフォーマンスにも注目!

また両日、姉妹都市である佐渡市の伝統芸能や物産に触れることができるのも見どころのひとつだ。本場佐渡市から4団体がやってきて、佐渡鬼太鼓(おんでこ)やおけさ流し、佐渡民謡を通りで披露する。彩の森広場では日本酒やおけさ柿、海産物といった佐渡グルメの販売も行われるので、ぜひ立ち寄ってみよう。

25日(日)には15時45分から21団体の山車による圧巻のひっかわせがにぎやかに行われ、フィナーレは全員の掛け声や手拍子も加わる「入間万燈締め」で幕を閉じる。「入間の各地域の文化に触れることのできる祭りです。ふるさとの魅力や市民と行政が一体となって作り上げる協働の祭りを楽しんでいただければ」(入間市地域振興課)。各通りには約180店の露店も出て、街全体が祭りムード一色に。街を散策しながら、入間の魅力を体感しよう。

佐渡名物の鬼太鼓は迫力満点! 佐渡の郷土芸能を見られる珍しい機会だ。
佐渡名物の鬼太鼓は迫力満点! 佐渡の郷土芸能を見られる珍しい機会だ。

開催概要

「入間万燈まつり」

開催日:2026年10月24日(土)・25日(日)
開催時間:12:30~20:00(25日は9:15~16:45)
会場:入間市産業文化センター(埼玉県入間市向陽台1-1-7)
アクセス:西武鉄道池袋線入間市駅から徒歩10分

【問い合わせ先】
入間市地域振興課☎04-2964-1111
URL:https://iruma-mandoumatsuri.com/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供