デヴィッド・ボウイらと共同制作した《空(くう)》、世界初公開!

《スペキュラー》前にてトニー・アウスラー、撮影=Yuya Furukawa。
《スペキュラー》前にてトニー・アウスラー、撮影=Yuya Furukawa。

映像インスタレーションやプロジェクションマッピングといった立体物に映像を投影する表現スタイルを切り開いたパイオニア、トニー・アウスラー氏(1957年~)。映像、彫刻、音、光、言葉を組み合わせた不可思議な没入型インスタレーションで広く知られているアウスラー氏だが、これまで日本ではまとまった規模の作品が紹介されることがなかった。本展は初期の代表作から本展に合わせて制作された最新作まで、一度に鑑賞できる日本初の大規模個展となる。

広報担当者は、「アメリカを代表するマルチメディアアーティスト、トニー・アウスラーの日本初となる大規模個展です。全49作品のうち、なんと約半数が日本初公開。世界的音楽家デヴィッド・ボウイおよび作曲家グレン・ブランカと1999年頃から共同で制作を開始していた《空(くう)》の世界初公開も見逃せません。どこか奇妙で不可思議な魅力に満ちており、暑い夏のお出かけにぴったりの内容です」と見どころを語る。

また、アウスラー氏の創造の源泉でもある、科学、魔術、未確認現象など約3000点以上に及ぶ収集資料の一部も特別に紹介される。ぜひ、こちらにも注目したい。

《空(くう)》2000年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=Yuya Furukawa。
《空(くう)》2000年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=Yuya Furukawa。
《mAcHiNe E.L.F.》 2023年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=木奥惠三。
《mAcHiNe E.L.F.》 2023年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=木奥惠三。

ドーム型スペースには大型新作も出現

《キメラ》 2026年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=木奥惠三。
《キメラ》 2026年、展示風景:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま」TOKYO NODE、撮影=木奥惠三。

特に注目の作品のひとつが、TOKYO NODEの天井高15mに及ぶドーム型のギャラリースペースを生かした大型の新作《キメラ》だ。空間に足を踏み入れると、心身ともに包み込まれるような感覚に陥る。ほかにも暗闇の中に浮かぶ大小さまざまな「眼」の玉のインスタレーション《スペキュラー》や、日本初公開となる長編映像インスタレーション《計り知れないもの》などが展示される。鑑賞者は作品を観ているのに、観られているような感覚がもたらされ、「観察」のループに巻き込まれる奇妙な没入体験を味わうこととなる。

また、虎ノ門ヒルズ館内5店舗では9月27日(日)まで、アウスラーの世界観が楽しめるコラボメニューが展開されているのも見逃せない。(メニュー詳細:https://www.toranomonhills.com/assets/files/topics/collabomenu_20260703.pdf)。

本展のテーマのひとつでもある「魔術」をさまざまな仕掛けで体感してみてはいかがだろう。

開催概要

「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」

開催期間:2026年7月3日(金)~9月27日(日)
開催時間:10:00~19:00(金・土は~20:00、入館は閉館30分前まで)
休館日:無
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F)
アクセス:地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結・地下鉄銀座線虎ノ門駅からすぐ
入場料:一般2400円、大学生・専門学校生1400円、中学生・高校生800円
※小学生以下無料

【問い合わせ先】
TOKYO NODE ☏03-6433-8200(インフォメーション)
公式HP:https://www.tokyonode.jp/index.html

 

取材・文=前田真紀 画像提供=TOKYO NODE