2026年は3年に一度の本まつり!

荒川区の南千住にある素盞雄神社は、平安時代の延暦14年(795)に創建され、区内で最も広い氏子区域をもつ鎮守。御祭神は素盞雄大神と飛鳥大神。素盞雄大神は天照大御神の弟にあたる神で、ヤマタノオロチを退治した神様として知られている。一方の飛鳥大神は善悪を一言で判断する明智を誇る神様といわれている。二柱の神様を祀り、地元では「お天王さま」と親しまれるパワースポットだ。

そんな素盞雄神社で毎年6月に行われる天王祭は、悪疫退散・除災招福・郷土繫栄を願うお祭り。6月3日(水)の例大祭では総代や氏子参列のもと神事が執り行われた。さらに2026年は3年に一度の「本まつり」で、週末の6日(土)・7日(日)には本社神輿が渡御する(宮出しは6月6日7時、宮入りは6月7日17~19時ごろを予定)。四間半(約8.1m)の長い担ぎ棒で担ぐ大神輿を筆頭に、中神輿、小神輿(子供神輿)の3基が登場し、さまざまな神事や行事を経て、南千住・三ノ輪、三河島、町屋の61ヶ町にわたる広い氏子区域を練り歩く。

大中小の3基の本社神輿がそろって三河島地区を渡御する様子。
大中小の3基の本社神輿がそろって三河島地区を渡御する様子。

勇壮な二天の神輿振りが特徴

神輿の担ぎ棒は4本や6本を井桁に組んで担ぐことが多いなか、素盞雄神社では2本のみで担がれる。そして荒々しい「神輿振り」が特徴で、屋根に載る鳳凰が地面につくほど90度近く倒して左右へ激しく振られる。これは、人や物の往来が盛んな街道で夏に流行する疫病を、激しい神輿振りによって御祭神の力を振り起こして祓ってもらおうとするものだ。また、同じ二天の神輿振りでも、南千住・三ノ輪、三河島、町屋の3地区により担ぎ方が異なり、渡御の地区ごとの引き継ぎ前後ではその様子を身近に感じることができるかもしれない。

本まつり、それ以外の氏子まつりの年を問わず、毎年100基を超える町神輿も巡行するため、期間中はどこを歩いても祭囃子や担ぎ手たちの威勢のよい掛け声が聞こえてきて、南千住一帯が祭りムード一色に染まる。境内では和太鼓の演奏や参道を埋め尽くすほど数多くの露店の出店もあり、終始にぎやかな雰囲気を味わえる。

天王祭は荒川区の無形民俗文化財に登録されているが、その文化財保持者は「素盞雄神社氏子中」とあり、神輿の担ぎ手のみならず、掛け声や手拍子のおじいさんやおばあさん、山車を曳く子供たちなど、氏子みんなが文化財保持者としてのタイトルホルダーであることを意味している。勇壮な神輿渡御と街が一体となって盛り上がる様子や、誇り高きタイトルホルダーたちの雄姿を、ぜひ現地で体感しよう。本社神輿の渡御については素盞雄神社ホームページに掲載されている巡行図で確認を。

7日(日)の夕方に行われる宮入り道中では小塚原通りを大勢の担ぎ手が埋め尽くす!
7日(日)の夕方に行われる宮入り道中では小塚原通りを大勢の担ぎ手が埋め尽くす!

開催概要

「素盞雄神社天王祭」

開催期間:2026年6月6日(土)・7日(日)
開催時間:本社神輿の宮出しは6日(土)7:00、宮入りは7日(日)17:00~19:00ごろを予定
会場:素盞雄神社(東京都荒川区南千住6-60-1)および氏子61ヶ町
アクセス: JR・地下鉄・つくばエクスプレス南千住駅から徒歩8分
URL: https://susanoo.or.jp/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供