大正時代の「千住の花火大会」がルーツ
48回目を迎える「足立の花火」だが、もともとは大正13年(1924)に千住新橋の開通を記念して打ち上げられた「千住の花火大会」がルーツといわれている。「両国の花火」と双璧をなす夏の風物詩として多くの人々に親しまれていたが、戦争の影響を受け昭和14年(1939)に姿を消した。戦後復活するも、河川改修により1959年に幕を下ろすことに。その後、昭和50年代に区民から花火の復活を望む声が挙がり、1978年に区民納涼大会で約800発の花火を打ち上げたところ好評だったことから、1979年に「足立の花火」と名称を変えて開催されるようになった。
かつては7月下旬に行われていたが、2024年は急な雷雨の接近により中止。その時季にゲリラ豪雨や雷などのリスクが高いこと、また熱中症のリスクなども考慮して、2025年から5月の開催へと踏み切った。ところが、2025年は強風により当日に開催中止が決定。「残念ながら2年連続で中止になってしまいましたが、今年は花火師も、我々も、2年分の思いも込めて打ち上げます!」と力強く話すのは足立区観光交流協会の安田真人さん。
迫力ある超高密度花火を現地で!
足立の花火といえば、なんといってもわずか1時間の間に約1万3000発が打ち上げられる超高密度の花火。「ほぼノンストップといってもいいぐらい、1時間ずっと息を呑む迫力が味わえます。打ち上げ場所が観客席から近いので目の前に上がりますよ」(安田さん)。
プログラムは全5幕から構成。第1幕の華やかなオープニングで幕を開け、第2幕では技巧を凝らした芸術花火、第3幕では名物のWナイアガラ、第4幕では音楽やレーザーとのコラボ、第5幕は『威風堂々』に合わせて「黄金のしだれ桜」が夜空を覆い尽くすフィナーレと、見ごたえのある花火が息つく間もなく打ち上げられる。
趣向を凝らした演出が盛りだくさんの「足立の花火」だが、北千住側は打ち上げ場所となり観覧エリアが少ないため、荒川北側の西新井側が比較的混雑が少なくておすすめ。また打ち上げ直前は混み合うので、早めの来場が吉だ。「足立の花火ならではの、高密度で迫力ある花火をぜひ会場でご覧ください」と安田さん。帰りは混雑緩和のため、30分ほど待機してからの分散退場を呼びかける。マナーを守って、3年越しの思いが詰まった花火を心ゆくまで堪能しよう。
開催概要
「第48回足立の花火」
開催期間:2026年5月30日(土)※荒天中止(順延なし)
開催時間:19:20~20:20
会場:荒川河川敷(東京都足立区)
アクセス: 〈千住側〉JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩20分ほか、〈西新井側〉東武鉄道東武スカイツリーライン小菅駅・五反野駅・梅島駅から徒歩20分ほか
【問い合わせ先】
お問い合わせコールあだち☎03-3880-0039
URL: https://www.adachikanko.net/adachi_no_hanabi48https://www.adachikanko.net/adachi_no_hanabi48
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供





