「江戸の祭りは下谷から」といわれた
奈良時代の天平2年(730)に創建された古社・下谷神社。明治5年(1872)以前は「正一位下谷稲荷社」と称し祀られ、都内で最も古いお稲荷様として知られている。現在神社がある「稲荷町」という町名は、まさに下谷神社の旧称に由来しているのだ。そんな下谷神社で1000年以上の歴史を誇るのが、毎年5月に行われる「下谷神社大祭」。昔から「江戸の祭りは下谷から」といわれたように、下町で一番早い夏祭りとして有名だ。
下谷神社では、本社神輿の渡御が行われる「本祭り」と町会神輿のみの「陰祭り」が隔年に行われるが、2026年は本祭り。5月8日(金)13時から大祭式典が執り行われ、9日(土)は町会神輿が終日町内を練り歩く。19~20時には連合神輿渡御として、各町会の神輿がライトアップして神社に集まり、まさに壮観。その後、翌日に向けて本社神輿への御霊移しが行われる。
10日には巨大な千貫神輿が登場!
そしていよいよ10日(日)には本社神輿の渡御が行われる(6時15分宮出し、18時30分宮入り)。「本社の神輿は『千貫神輿』と呼ばれる、高さ3m超の大神輿。今年で新調して100年目を迎えました」と教えてくれたのは下谷神社の阿部さん。普段は非公開という迫力ある本社神輿は必見! 約1トンともいわれる重さを物ともせずに、大勢の担ぎ手が威勢のいい掛け声をあげながら街を練り歩く。
「お祭りは一般の方が重要な祭祀に触れる貴重な機会です。初日の大祭式には参列できませんが、境内でその雰囲気を感じることができます。各町会の神酒所での神酒所祓いや、御霊移し、発輿式などにも立ち会うことができるので、ぜひ注目してみてください」と阿部さん。期間中はあちこちで担ぎ手の勇壮な掛け声や縁日ではしゃぐ子供たちの声が聞こえてきて、地域一帯がにぎやかな雰囲気に。下町の活気を感じに足を運んでみては。
開催概要
「下谷神社大祭」
開催期間:2026年5月8日(金)~10(日)
開催時間:本社神輿の渡御は10日(日)の6:15~18:30ごろ
会場:下谷神社(東京都台東区東上野3-29-8)
アクセス: 地下鉄銀座線稲荷町駅から徒歩2分、JR・私鉄・地下鉄上野駅から徒歩6分
【問い合わせ先】
下谷神社☎03-3831-1488
URL:https://shitayajinja.or.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供





