“英姿颯爽(えいしさっそう)”な姿を彷彿させる武具の数々

重要美術品 太刀 銘 来国俊 日本・鎌倉時代 13世紀 『根津美術館』蔵。
重要美術品 太刀 銘 来国俊 日本・鎌倉時代 13世紀 『根津美術館』蔵。

『根津美術館』に収蔵されている武器・武具作品は現在1100件を超える。その中心は、実業家・光村利藻から明治42年(1909)に一括購入した、3000点におよぶ武器・武具コレクションだ。優れた作品群の海外流出を危惧しての購入だったとされ、同じコレクターで『根津美術館』の礎を築いた根津嘉一郎が、光村の蒐集を高く評価していたからだと言われている。

収蔵数で最もボリュームのある刀装具は、武士から富裕層まで幅広い注文主によるもので、自由で洒脱なモチーフの作例(町彫り)を豊富に含んでいる。

本展はこれら光村コレクションを中心に、他にも、根津嘉一郎が選んで購入した数少ない作品の中から重要文化財になった鎧まで、幅広いコレクションの中から選りすぐりの品々を楽しめる。

御伽噺図揃金具 小川知恒作 日本・江戸時代 19世紀 『根津美術館』蔵。
御伽噺図揃金具 小川知恒作 日本・江戸時代 19世紀 『根津美術館』蔵。

刀剣約20口、刀装具70件も展示

作品の中には、重要美術品の古刀や、桃山時代から江戸時代にかけて京都を中心に活躍した刀工の一族・埋忠(うめただ)による新刀など、刀剣約20口も展示される。また、刀装具では、コレクションの大きな柱である一乗派と大月派を中心に、美麗な拵(こしらえ)も含めた約70件が登場。さらに武士の装いである甲冑のほか、まばゆい蒔絵(まきえ)の鞍といった馬具もそろい、厳選された総数約100件が展観される。

関連イベントも開催

講演会「光村コレクションの刀剣」

3月14日(土)14時~、講師に元日本美術刀剣保存協会博物館事業課長・久保恭子氏を招き、講演会「光村コレクションの刀剣」が『根津美術館』講堂で開催される。参加費無料、事前申し込み制。申し込みは公式HPにて。

スライドレクチャー開催

2月27日(金)・3月20日(金・祝)各日11時30分~、担当学芸員によるスライドを使った展示解説が『根津美術館』講堂で開催。各日同じ内容。参加費無料、事前申し込み制。申し込みは公式HPにて。

開催概要

企画展「英姿颯爽―根津美術館の武器・武具―」

開催期間:2026年2月14日(土)~3月29日(日)
開催時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし2月23日は開館)・2月24日
会場:根津美術館(東京都港区南青山6-5-1)
アクセス:地下鉄表参道駅から徒歩8分
入場料:オンライン日時指定予約:一般1300円、学生1000円、中学生以下無料
※身体障害者手帳などの手帳をお持ちの方及びその付添いの方は200円引き。
当日券(一般1400円、学生1100円)も販売。ただし予約優先。

【問い合わせ先】
根津美術館☏ 03-3400-2536
公式HP https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/

 

取材・文=前田真紀 画像提供=根津美術館