市川市民の台所で開かれるマルシェ

1972年5月、市内に点在する12の市場を統合し、市川市によって開設された「市川地方卸売市場」。1982年には花きが参入し、市内で生産された野菜や果物などのほか、花や観葉植物も出荷されるようになった。2018年には民営化され、現在は株式会社市川市場が運営を行っており、市川市の食のインフラとしての機能を果たしている。

「いちマル」は、市場をより多くの人に知ってもらいたいと、2020年11月に始まった。野菜ソムリエ協会講師でもあった農業プロデューサーの中村敏樹さんから「コロナ禍でさまざまな制限はあるけれど、『種まきは雨が降っているときにやった方がいい』」というアドバイスもあってマルシェを開催することになった。当時は旅行や遠出がなかなかできなかったこともあり足を運んでくれる人も多く、いいスタートがきれたという。

見た目もかわいいカラフルなピクルスが並ぶことも!
見た目もかわいいカラフルなピクルスが並ぶことも!

地域住民の交流の場としても

マルシェには毎回、物販が約30店舗、キッチンカーが10台前後出店する。場内の卸売業者や仲卸業者以外にも市川市や千葉県、さらには全国から出店者が集う。地元・市川や千葉県内で採れた新鮮な野菜や果物、手作りのパンや焼き菓子、スーパーではなかなか見かけない珍しい野菜などが並び、訪れる人の目を楽しませている。「なにより出店者同士も仲が良くて、和気あいあいと楽しそうにマルシェに参加してくださっています」(事務局の清野さん)。

また、「いちマル」の特徴のひとつが野菜ソムリエによるプチセミナーだ。毎回テーマとなる食材を決め、その魅力やおいしい食べ方を紹介。テーマに合わせて、出店者やキッチンカーが限定メニューやコラボ商品を展開することもあり、その日だけの出合いを楽しめる。そのほかにも、「いちマルキッズお仕事体験」や「フルーツカッティング」などの体験型イベントを随時開催し、子供から大人まで学びながら食を楽しめる。

このように、買い物だけでなく、多彩なキッチンカーでお昼を食べたり、プチセミナーに参加したり、子供向けひろばや近隣の千葉商科大学の学生たちが行うミニ縁日やハロウィンなどのイベント企画などを楽しんだりすることもでき、ファミリー層でにぎわっている。「どなたでも入りやすい、“開かれた市場”を目指しています。地域の方々が楽しんでもらえるような催しも計画していて、気軽に買い物を楽しんでもらうだけでなく、地域の人たちとも交流していけたら」と清野さん。

「いちかわごちそうマルシェ」は第2・4土曜に開催(1・8・12月は月1回)。アットホームなマルシェにぜひ足を運んでみよう!

キッチンカーで買ったものを食べるスペースもあって、のんびりと過ごせる。
キッチンカーで買ったものを食べるスペースもあって、のんびりと過ごせる。

開催概要

「いちかわごちそうマルシェ」

開催日:2026年1月24日(土)※毎月第2・4土曜に開催(1・8・12月は月1回)
開催時間:9:30~15:30
会場:市川地方卸売市場(千葉県市川市鬼高4-5-1)
アクセス:JR総武線・地下鉄新宿線本八幡駅から徒歩20分

【問い合わせ先】
市川市場☎047-712-8411
URL:https://ichimarche.com/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供