マンガ家・つげ義春の作品世界に肉薄

つげ義春「海辺の叙景」1967年。
つげ義春「海辺の叙景」1967年。

「ねじ式」「紅い花」などの数々の名作を世に送り出し、奇想な世界観でマンガ界に独自の足跡を残し続けてきたマンガ家・つげ義春。

本展では、2023年に開催された、長年調布に居を構えるつげ氏を特集した調布市立図書館主催の「マンガ家・つげ義春と調布」展をベースに、調布市立図書館の調査に基づいて、つげ氏の「調布のマンガ家」としての姿が紹介される。

展覧会担当者の津村さんは、「つげ義春は人物、作品どちらをとっても、一口には語り尽くせないほど多面的な魅力を持っています。本展では、(1)複製原画で見る独自の表現、(2)さまざまな分野で活躍する表現者たちの言葉、(3)調布のマンガ家としての姿の3つのパートからその魅力に迫ります。展覧会を通じて、あなたの心の中にあるつげ義春を見つけていただければ幸いです」と見どころを語る。

表現者たちの声からその魅力に多角的に迫る

多摩川住宅と給水塔。
多摩川住宅と給水塔。

美術史家・明治学院大学教授である山下裕二氏監修のもと、マンガのセオリーを超え、熱烈なつげ義春マニアを生み出してきた独自の表現に着目。作品に影響を受けた、美術、文学、映画など多様なジャンルの表現者たちの言葉を通して、今なお心に鮮烈にあり続けるつげ義春作品の魅力が多角的にひもとかれる。

マンガ家をはじめ、アーティスト・尾花賢一氏、俳優・佐野史郎氏、イラストレーター・南伸坊氏、マンガ家・ヤマザキマリ氏といったさまざまなジャンルで活躍する表現者たちがつげ義春を語る言葉がひとつひとつ響く。

関連イベントも開催

トークイベント「つげ義春への偏愛を語る」

3月7日(土)14時~、美術史家・山下裕二氏、東京国立近代美術館主任研究員・成相肇氏によるトークイベントが『調布市文化会館1002学習室』(たづくり10階)で開催。定員50名、参加費無料。申し込みは2月2日(月)10時~、HPより。

開催概要

「マンガ家・つげ義春のいるところ展」

開催期間:2026年1月29 日(木)~3月22日(日)
開催時間:10:00~18:00
休館日:2月14日(土)~17日(火)
会場:調布市文化会館たづくり1階展示室(東京都調布市小島町2-33-1)
アクセス:京王電鉄京王線調布駅から徒歩4分
入場料:無料

【問い合わせ先】
調布市文化・コミュニティ振興財団☏042-441-6150
公式HP https://www.chofu-culture-community.org/events/archives/35647

 

取材・文=前田真紀 画像提供=調布市文化・コミュニティ振興財団