北斎作品を軸に浮世絵版画の幅広い魅力を紹介

葛飾北斎「雪月花 隅田」すみだ北斎美術館蔵(前期)。
葛飾北斎「雪月花 隅田」すみだ北斎美術館蔵(前期)。

浮世絵版画は、なぜこれほどまで世界に知れ渡り、親しまれるようになったのか。本展では葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をはじめ、北斎作品を中心に例に挙げ、浮世絵版画の魅力をさまざまな角度から紹介する。

浮世絵版画に焦点をあて、その歴史や技法、テーマなどをひもとく企画展。量産され、江戸土産のひとつとして、広く流通した浮世絵版画には情報を伝えるメディアという側面もあり、江戸に生きる人々の身近な日常を垣間みることができる。

浮世絵版画の制作方法として輪郭線を掘った主版(おもはん)と色版を合わせて展示し、江戸の職人たちが生み出した摺りの技術や創意が次々と紹介される。実際に北斎作品がどのように制作されたのか、その過程を楽しむとともに、判型の多様なバリエーションや細部に宿る職人技など、浮世絵版画の魅力をつぶさに伝えていて興味深い。

葛飾北斎「新版浮絵浦島竜宮入之図」すみだ北斎美術館蔵(後期)。
葛飾北斎「新版浮絵浦島竜宮入之図」すみだ北斎美術館蔵(後期)。
葛飾北斎「あづま与五郎の残雪」「伊達与作せきの小万夕照」すみだ北斎美術館蔵(後期)。
葛飾北斎「あづま与五郎の残雪」「伊達与作せきの小万夕照」すみだ北斎美術館蔵(後期)。

関連イベントも開催

「スライドトーク」

2026年1月17日(土)と2月7日(土)各日13時30分~・15時~、担当学芸員による「スライドトーク」が「MARUGEN100」(講座室)で開催される。定員40名、無料(ただし企画展観覧券か前売券が必要)。開催30分前から整理券を配布。

講演会「錦絵の売られ方―いくらで、どのように」

2026年1月24日(土)14時~、『すみだ北斎美術館館長』の大久保純一館長による講演会が「MARUGEN100」(講座室)で開催される。定員40名(事前申し込み制・先着順)、無料(ただし企画展観覧券か前売券が必要)。申し込みは公式HPより。

開催概要

「北斎でひもとく! 浮世絵版画大百科」

開催期間:2025年12月11日(木)~2026年2月23日(月・祝)
※前後期で一部展示替えを実施
《前期》2025年12月11日(木)~2026年1月18日(日)
《後期》2026年1月21日(水)~2月23日(月・祝)
開催時間:9:30~17:30(入館は~17:00)
休館日:月 (1月3〈土〉・12日〈月・祝〉・2月23日〈月・祝〉は開館)・2026年12月29日(月)~2026年1月2日(金)・13(火)
※ただし2026年1月20日(火)は展示替えのため当企画展は休室
会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室(東京都墨田区亀沢2-7-2)
アクセス:JR総武線両国駅から徒歩9分、地下鉄大江戸線両国駅から徒歩5分
入場料:一般1000円、高校生・大学生・65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料

【問い合わせ先】
すみだ北斎美術館☏03-6658-8936
公式HP https://hokusai-museum.jp/encyclopedia/

 

取材・文=前田真紀 画像提供=すみだ北斎美術館