駄菓子ってなに? さまざまな駄菓子を解説
駄菓子というとどんなお菓子が思い浮かぶだろう? 黒砂糖やきな粉を用いた素朴な味わいのお菓子や当たりクジ付き、おまけの玩具付きのものなど、それぞれ頭に浮かぶお菓子は違うかもしれない。それでも「駄菓子」や「駄菓子屋」と聞くとワクワクして心が躍るような気持ちになるのは誰もが同じなのでは? この会場にはそんな懐かしくも楽しい気持ちになれる空間が広がっている。
広報担当の龍さんは「展示の見どころは、駄菓子屋さんに遊びに来た気分になれる装飾や仕掛けです。昔ながらの駄菓子屋さんのような会場で、レトロな雰囲気に浸ることができます。中央にはさまざまな駄菓子のカードを使って、お買い物ごっこを楽しめるコーナーも。お菓子の値段が合計100円以内になるように組み合わせてみてくださいね。また、歴史や地域の駄菓子についても取り上げていますので、駄菓子について学びたい方にもおすすめです」と楽しみ方を教えてくれた。
お買い物ごっこをしてみよう!
黒砂糖などを用いた比較的安価なお菓子は「駄菓子」と呼ばれ、江戸時代から現在に至るまで広く親しまれてきた。駄菓子には多種多様なものがあるが、それらを改めてジャンルごとにどのようなものか説明しているのが新鮮だ。
展示棚には駄菓子を描いたカードが置いてあり、いろいろな駄菓子のイラストカードを「合計100円分になるよう組み合わせてみよう!」という提案も。自分の好きな駄菓子カードを100円以内に収まるように選んでいく作業は子供の頃を思い出してワクワクさせられる。
また、ふがしはどうやって作られているのかという疑問に応えてくれる動画コーナーでは、「荒井製麩店」と「鍵屋製菓」の協力によって「ふがし」の製造風景を動画にまとめて公開。何百本ものふがしが出来あがっていく様子は圧巻だ。
地域の食材を生かした伝統的な駄菓子を今も作り続けている『宇佐美煎餅店』(山形県)、『音羽屋』(岐阜県)、『熊谷屋』(宮城県)、『長門屋』(福島県)や、「当てもの」と呼ばれる当たりクジ付きの駄菓子を作っている『佐藤製菓』(青森県)といったメーカー担当者に駄菓子づくりへの思いを聞いたコーナーにも注目。作り手の情熱を感じられる内容になっていて改めて興味をそそられそうだ。
開催概要
企画展「駄菓子屋さんに行ってみよう!」
開催期間:2025年2月28日(金)~ 6月25日(水)
開催時間:11:00~21:00※東京ミッドタウンに準じる
会場:とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリアB1)
アクセス:地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅直結、地下鉄千代田線乃木坂駅から徒歩3分
【問い合わせ先】
とらや 東京ミッドタウン店☏03-5413-3541
公式サイト https://www.toraya-group.co.jp/news/20250221-2
取材・文=前田真紀 画像提供=とらや