3つの個性的な展覧会を同時に開催

堀内誠一 デザイナー、アートディレクター、絵本作家 (C)Seiichi Horiuchi。
堀内誠一 デザイナー、アートディレクター、絵本作家 (C)Seiichi Horiuchi。

デザイナー、アートディレクター、絵本作家と3つの顔を持つ堀内誠一の功績を、3つの展覧会を同時に行うことで回顧していく本展。

『anan』や『BRUTUS』、『POPEYE』など雑誌のロゴマークや『anan』創刊時のコンセプト作りやアートディレクションを手がけ、ビジュアル雑誌の黄金時代を築いた堀内。1958年には初の絵本『くろうまブランキー』を皮切りに『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』など70冊を超える絵本を世に送り出し、挿絵も数多く描いた。

広報担当者の宮崎さんは、「アートディレクション、絵本の絵などさまざまな仕事を手がけた堀内誠一さんの魅力を伝えるべく、FASHION、FANTASY、FUTUREとテーマで分けた3つの個性的な展覧会を同時開催します。それぞれ有山達也さん、設計事務所imaの小林恭さん・マナさん、三宅瑠人さん・岡崎由佳さんがデザインした展示空間で、堀内さんの多彩な世界観を体感していただければ幸いです」と語る。

「FANTASY」展では、絵本『ぐるんぱのようちえん』の原画に囲まれた展示室中央を頭の上にクッキーやお皿をのせた大きなぐるんぱが笑顔で歩き、作品的な世界が広がっているのも見どころのひとつ。堀内の世界観にどっぷり浸ることができそうだ。

『ぐるんぱのようちえん』(1965年)福音館書店 (C)Seiichi Horiuchi。
『ぐるんぱのようちえん』(1965年)福音館書店 (C)Seiichi Horiuchi。
『anan』表紙(11号、1970年)平凡出版 (C)マガジンハウス (C)Seiichi Horiuchi。
『anan』表紙(11号、1970年)平凡出版 (C)マガジンハウス (C)Seiichi Horiuchi。
『くるみわりにんぎょう』(1968年)偕成社 (C)Seiichi Horiuchi。
『くるみわりにんぎょう』(1968年)偕成社 (C)Seiichi Horiuchi。
『てがみのえほん』(1972年)福音館書店 (C)Seiichi Horiuchi。
『てがみのえほん』(1972年)福音館書店 (C)Seiichi Horiuchi。

絵本とオリジナルメニューをそろえたブックカフェも登場

展覧会期間中、『PLAY! CAFE』がブックカフェに! 堀内が手がけた絵本や雑誌に加え、堀内が愛した世界のイラストレーターたちの絵本がずらり。絵本の世界観を楽しむオリジナルメニューも登場する。
また堀内が暮らしたパリや旅のエッセンスを取り入れた雑貨や『ぐるんぱのようちえん』をはじめとした絵本のイラストをあしらったアパレル、ステーショナリーなどチャーミングなオリジナルグッズがそろい、心躍る空間が広がっている。

開催概要

「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」展

開催期間:2025年1月22日(水)~4月6日(日)
開催時間:10:00~17:00(土・日・祝は~18:00。入館は閉館30分前まで)
休館日:2月16日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟2F)
アクセス:JR立川駅から徒歩10分
入場料:一般1800円、大学生1200円、高校生1000円、中・小学生600円、未就学児無料

【問い合わせ先】
PLAY! MUSEUM☏ 042-518-9625
公式HP https://play2020.jp/article/seiichi_horiuchi/

 

取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供