吉田靖直(達人)の記事一覧

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喉から手が出るほどゆずのストラップが欲しかった
初めて東京に行ったのは小学6年生の時だった。夏休みの終わりの1週間、10歳上の姉が上京して住み始めた井の頭線池ノ上のアパートに、幼馴染と一緒に遊びに行くことになったのだ。
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彼女とデートの最中、ものすごく好みの女の子に出会ってしまったら?
中野には学生時代からよく行っていた。家から近くて中古CD屋や本屋が多かったから買い物しに行っていたのだが、中野という街自体も好きだった。
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阿佐ケ谷「スターロード」に行きつけの店がほしかった。
地元から上京して半年間、大学に近い高田馬場に住んでいた。高田馬場とはいえ駅から徒歩25分の場所なので周りには住宅しかない。場所もあまり好きになれなかったし、半年住んだ頃からネズミが大量に発生、糞尿被害に耐えられなくなったので引っ越すことにした。今度はもう少し駅から近い、楽しい街に住もうと思った。
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夜行バス大爆発の危機
数年前の冬、広島でライブをした。ライブはそれなりに盛況に終わり、地元のバンドマンに連れて行ってもらったお好み焼き屋での打ち上げも盛り上がった。場はお開きになろうとしていたが、まだ帰りたくない。せっかくの広島を楽しみ尽くしたい。私は、車に機材を詰め込み帰り支度を始めるメンバーに「もう1日残っていくわ」と告げ、一人広島のサウナに宿泊することにした。
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ピザ屋のバイトで忘れ物をし、噓に噓を積み重ねていった夜
生来の気の小ささと自尊心の強さのせいだろう、保身のための小さな噓をつき、その辻褄を合わせるため噓を積み重ね、後戻りのできない状況を招いてしまうことが多い。話の流れで出てきた知らないミュージシャンを知っているフリをしたせいで、その後も「あー、あのアルバムもいいよね」「うん、リズム隊が最高だよね」など延々と噓の相槌を打ち続けなくてはならなくなる。最初から正直に「知らない」と言っておけばよかった。そんな時にいつも思い出すのが、昔バイトしていた高田馬場の宅配ピザ屋での一夜だ。
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店の名物、チーズドリアは、なぜかおいしくなかった
亀戸で文章作成のバイトをしていた時期があった。私は基本的にバイト先で明るく振る舞うということができないのだが、特にそのバイトにおいては顕著であった。同じ班のメンバーが私以外全員女性だったことが大きい。女性が多い職場特有の明るい雰囲気にうまく溶け込めず、ただ黙って仕事に集中しているフリをしながら、実際は誰より人の目を気にしていた。
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オークションで落札したヤンキーくさいおしゃれバイク
初めて原付を買ったのは二十歳の頃だった。当時、ピザ屋のデリバリーで日常的に原付に乗っていたこともあって、自分の愛車が欲しくなったのだ。ホンダのスーパーカブやVespaなど欲しいバイクはたくさんあったが、迷った結果「tomos」に決めた。スロベニア製のおしゃれなバイクだ。レトロな自転車のようなかわいい見た目で日本でも人気がある。
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楽器街でギターを買い、楽器街でギターを売るまで
大学に入学してすぐバンドサークルに入った。何十ものサークルがある中で、最も意識が高そうなところを選んだ。大学生になってまで、遊びのバンドをするつもりはない。全力で取り組みたかった。あわよくば、プロのミュージシャンになりたいとも思った。
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