芳一

串よし人よし。ニシコク奇跡の立ち飲み

良質のものが入ったときのみ味わえる子袋(手前)など串は各150円。味噌仕立ての濃厚 なもつ煮込み490円。ホッピーセット580円(価格は2020年3月末改定予定)。

店の看板は朝絞めの豚モツなどを炭火で焼く串焼き。シロは驚くほど柔らかく、レアでプリプリなハツはお通しで出されるキャベツの辛味噌を付けても旨い。サッと焼いたレバーは噛めばプルンと躍り、甘みが残っているうちにホッピーを流し込めば、無上の幸せ。「うちは甲類じゃなく本格焼酎で作る高級ホッピーだよ(笑)」と気さくな大将。28人で満席になるような小さな店だが、スタッフの気遣いも素晴らしく、立ち飲みなのについ長居。

2004年に開店。常連が多く、壁一面にボトルキープの瓶。

『芳一』店舗詳細

住所:東京都国分寺市西恋ヶ窪2-3-1/営業時間:15:30~22:30(土は15:00~)/定休日:日・祝/アクセス:JR中央線・武蔵野線西国分寺駅から徒歩すぐ

酒歩たから

つい足が向く、気張らないほっこり酒亭

店主の岡村奈美さん。

迎えるのは店主の岡村さんと、福々しい招き猫。カウンターに座れば、岡村さんを媒介に、客同士で話が弾んでいく。本日の献立は、壁のお品書きをチェック。たこさんウインナーや干物など、気張らない料理が揃うなか、ごはんと味噌汁、パンもあり、定食や締めにも仕立てられる。なかでも、祖母の味を再現した醤油味のオムレツや、ことこと煮込んだ国産の牛すじは、酒とも、ツヤピカごはんとも相性抜群。おなかも心もほっこり和む。

テラス席あり。
酒盗クリームチーズ580円(手前)、サクサクのごまチーズ380円、酒1合780円。
おばあちゃんのオムレツ480円、土鍋で炊いたごはん200円、牛すじ味噌煮込み680円。

『酒歩たから』店舗詳細

住所:東京都立川市柴崎町2- 4-18 山田ビル1F/営業時間:17:00~23:00/定休日:日・月/アクセス:JR立川駅から徒歩6分

うなちゃん

焼きの煙と笑顔に満ちる7坪の幸せ

煙で飴色になった壁や酒燗器が渋い。「こだわり?強いて言えば古さと安さだね(笑)」とガラケーを愛用する4代目。

週末は7坪の店が開店前から酔客で埋まっていく。カンカンッと炭を割り、串を返す4代目・広田祐一郎さんの焼き姿を肴に、まずは一献。「カウンターは最高の煙かぶり席だね」と十数年通う常連Aさん。生のウナギを一から焼く各串は、4、5本を1500円で出してくれるコース仕立てだ。わさび醤油でいただく一口蒲焼のフワトロ食感、都心まで仕入れにいく肝の絶妙なほろ苦さに目尻が垂れる。50年通う常連Bさんいわく「ここは都心の名店の蒲焼きより安くて旨い!」。

手前から一口蒲焼、くりから焼、ひれ焼など。瓶ビール600円。焼酎は瓶からセルフで注ぎ、氷は客同士でシェア。
店は1964年築。2階席も。

『うなちゃん』店舗詳細

住所:東京都国立市北1-1/営業時間:17:00~売り切れ次第終了/定休日:日・祝/アクセス:JR中央線国立駅から徒歩2分

ごはんと雑貨 mokuji

たっぷり野菜の味が引き立つ定食を

さきいかの天ぷら500円、5種の野菜の白和え450円、酒750円~。

「定食には動物性の食材を使っていないので、出汁やタレなどを工夫して味に抑揚をつけています」とは、店主の大月勇人さん。定番メニューの車麩のフライは、外カリ中フワで、麩に染み込ませた出汁がジュワリと口中に広がる。すり鉢で潰したゴマと麦味噌を合わせたタレとの相性が良く、固めの五分搗きごはんが進む。また、味噌汁は野菜の甘みが凝縮され、シイタケと昆布の出汁の香りがふわり。優しい味わいに、疲れた体が喜んでいるようだ。

車麩のフライと季節の野菜の素揚げゴマ味噌だれ定食1300円。
大月さんと妻・絵美さん。
カフェスペースの隣に雑貨の展示や販売も

『ごはんと雑貨 mokuji』店舗詳細

住所:東京都国分寺市日吉町2-33-20 シャルムビル 1F/営業時間:12:00~15:00(14:30LO)・18~21:00(20:30LO)/定休日:月・火/アクセス:JR中央線国立駅から徒歩7分

構成=フラップネクスト 取材・文=高橋健太・佐藤さゆり(teamまめ)、鈴木健太 撮影=原 幹和、木村心保、丸毛 透