cotito ハナトオカシト
季節の花をあしらった愛らしいサブレ
ひとつ屋根の下に花屋とカフェ、焼き菓子の店が同居。夫の前山真吾さんは生花を担当し、妻の由佳さんが菓子をこしらえる。由佳さんはクッキーを作る際、卵や乳製品を使わず、また、できる限り国産、有機栽培された食材を調達。食用花をのせたハナサブレ1枚330円は、かじるとサクッ。てんさい糖の優しい甘みがフンワリ舞い、食べた者を一瞬にして華やいだ気分にしてくれる。
『cotito ハナトオカシト』店舗詳細
カナム
卵、乳製品を使わない癒やし系の味わい
マーブルごまきなこケーキ310円は、小麦粉に同量の米粉を混ぜ、モッチリ仕上げに。その食感が、黒ゴマ、黄な粉が醸す和の甘みと合う。ぜひ日本茶と一緒にどうぞ。意外と食べ応えがあるのは、オートミールざくざくクッキー2枚入り280円。オートミールとクランベリーがぎっしり入っている!個々の素材を生かしながら、それらをどう組み合わせるか。創意工夫があふれる。
『カナム』店舗詳細
Macaron et Chocolat
サクサクな歯触りにやみつき必至
店主の三浦哲也さんは、フランスの老舗『ラデュレ』で修業。マカロンボーロ320円は、三浦さんが考えた新世代マカロンだ。タマゴボーロに似て小ぶりで、気軽に楽しめることから、こう命名。通常のマカロンのように間にジャムを挟むのではなく、生地そのものに味をつけて焼き上げる。軽い歯触りで、お茶請けに◎。ひと口サイズゆえ、つい食べ進めてしまい、手が止まらない。
『Macaron et Chocolat』店舗詳細
越後鶴屋
ハフッと柔らかい餅に果てしなくうっとり
営業中は絶えず餅つき機が動き、つきたての餅が準備万端。その柔らかさたるや格別で、そっと唇を跳ね返すよう。これを実現するためにこだわって選んだ材料のひとつが、粘りがあり、コシが強いと評判の新潟県産こがねもち米だ。なお、豆大福200円はつぶあんタイプが人気。ほんの少し塩を加えた餅と、北海道産大納言小豆の滋味深い風味が口の中で出合い、夢心地。
『越後鶴屋』店舗詳細
Amy's Bakeshop
ボリューミーかつスタイリッシュ
マフィン、スコーンといえば、アメリカでは家庭的な菓子の代表格。その気軽さと、フランス菓子のように小粋な味わいとを併せ持つのが、この店の品々だ。バナナ&チョコチップのマフィン390円は、ごろんとビッグサイズ。遠慮せず手で持ち、元気よくかぶりつこう。表面はカリッとクリスピーで、中はしっとり。チョコレートとバナナ、2種類の甘みが融合しつつ広がる。
『Amy's Bakeshop』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=信藤舞子 撮影=井原淳一