舌の上でとろけるレアチーズ『CAFÉ TOUJOURS DÉBUTER』

レアチーズ500円。ブレンド600円。
レアチーズ500円。ブレンド600円。

創業は1986年。地下への階段を下りると外の喧噪がうそのような別世界。マントルピースや小窓を配し、落ち着いた間接照明の店内には、思わず長居したくなる小部屋まである。アメリカのポーリークリームチーズを使い、自家製ブルーベリーソースをかけたレアチーズケーキはどこまでもなめらかで、フォークがすっと入る。ブラジル、コロンビアをベースに7種の豆をブレンドし、ネルドリップしたコーヒーのコクがいっそう引き立つ。

小窓の奥が小部屋。カウンターには10時間かけて抽出するという水出しコーヒー器も。
小窓の奥が小部屋。カウンターには10時間かけて抽出するという水出しコーヒー器も。
間接照明に浮かぶステンドグラスが幻想的。
間接照明に浮かぶステンドグラスが幻想的。

『CAFÉ TOUJOURS DÉBUTER』店舗詳細

住所:東京都品川区東五反田5-27-12扇寿ビルB1/営業時間:12:00~20:30LO(土・日・祝は~17:30LO)/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄五反田駅から徒歩1分

内装もメニューも高揚感あふれる『リプトン』

名物のアイスぜんざいコーヒー650円。
名物のアイスぜんざいコーヒー650円。

TOC 創成期、紅茶ブランド「リプトン」が携わり紅茶メインの店として誕生。だが当時は紅茶ファンが少なく、2代目としてお店を引き継いだ阿部三枝子さんは「コーヒーと合う、他のお店と違ったものを出したい」と、ソフトクリームをメニューに採用した。クリームソーダなどフロート類にも高々と盛られ、運ばれてくると思わず「わ!」と声が出てしまう。船のキャビンをイメージした内装に浸りながら、ささやかな非日常感を楽しみたい。

「最初はど素人。『おつりが多かったよ』って、翌日返してくれる常連さんもいました(笑)」。阿部さんのファンも多い。
「最初はど素人。『おつりが多かったよ』って、翌日返してくれる常連さんもいました(笑)」。阿部さんのファンも多い。

『リプトン』店舗詳細

住所:東京都品川区西五反田7-22-17TOCビルB1/営業時間:11:00~16:30/定休日:土・日・祝/アクセス:JR・私鉄・地下鉄五反田駅から徒歩8分

合言葉は "リトル イズ ビューティフル"『coffee salon Satoya』

朗らかな理子さんと正雄さん。
朗らかな理子さんと正雄さん。

ダークブラウンのシックな外壁に誘われる『Satoya』は、吉田理子さんがTOC開業時に開いた小さな喫茶店。レトロな店内には、山岳写真家でもある理子さんが撮った写真が飾られ、マスターの正雄さんが好きな60 年代のジャズが流れる。一人一人に丁寧に淹れてくれるコーヒーをいただきながら、時を忘れる贅沢さ。「 “リトル イズ ビューティフル”。このサイズだと、お客さんが今日は上司に叱られたなんてことまでわかるよ(笑)」。バニラアイスとクリームを浮かべるコーヒーフロート650円もおすすめ。

パリジャンサンド550円。ポテトはドライトマトがいいアクセント。「冷たくて唇に触れるだけで気持ちいいのよ」と、カップにもこだわるアイスコーヒー450円。
パリジャンサンド550円。ポテトはドライトマトがいいアクセント。「冷たくて唇に触れるだけで気持ちいいのよ」と、カップにもこだわるアイスコーヒー450円。
上品さが漂う入り口。
上品さが漂う入り口。

『coffee salon Satoya』店舗詳細

住所:東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビルB1/営業時間:11:00~18:00/定休日:日/アクセス:JR・私鉄・地下鉄五反田駅から徒歩8分

構成=前田真紀 取材・文=香月真理子、渡邉恵(編集部) 撮影=鈴木愛子、金井塚太郎