『三鷹 二葉』のばらちらし

海鮮キラめき 五感が悦(よろこ)ぶ宝石箱

1人前2200円(店内2160円)~。写真は上2700円の2人前5400円。消費期限当日。

思わず見ほれる麗しさ。2代目の松原弘忠さんは、「(惜しまれつつ閉店した)神楽坂『二葉』の叔父が考案したんです。芸妓さんたちが食べやすいようにって」と話す。コシヒカリの酢飯に穴子のツメをたらりとかけ、10種以上の具をちりばめる。貝、トロが加わる「上(じょう)」は贅沢至極で、まろやかな旨味の坩堝(るつぼ)。作りたてはふっくら、時間が経てば味がなじむ、異なる味に出合えるのもうれしい。宴用に皿を持参し、盛り付けてもらう常連も少なくない。

具材に合わせた包丁さばきで口の中でシャリと一体に。醤油要らずでいただける。
ばらちらしの包み

『三鷹 二葉』店舗詳細

住所:東京都三鷹市下連雀3-29-4/営業時間:11:30~13:30LO・17:00~20:00、持ち帰りは11:30~14:00・17:00~20:00/定休日:月・火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩7分

『寿し屋のやすけ』の手巻き寿し

先っちょまで具がぎっしり!

うに418円、ねぎとろ286円、いくら308円、なっとう143円、めんたいこ231円、たまご176円。消費期限当日。

押し寿司、太巻き、茶巾寿しなどもあるが、都内でも珍しい手巻き寿しがおすすめ。足立市場で仕入れたネタを惜しげもなく用いた6種類を、初代親方の味を実直に守った酢飯と、多少時間が経っても風味よく歯切れもいい海苔でくるり。なかでも、店主の古屋清隆さんに「出血大サービス」と言わしめるうには、まろやか&濃厚なウニの海の中を飯粒が泳ぐよう。ねぎとろのなめらかな甘みにもほれる。1本で食べ応え十分。手づかみでかぶりつけ!

王子界隈で長年営み、地元民がひっきりなし。幅広い層に支持され、日曜•予約限定いそべ巻きも評判だ。
手巻き寿しの包み。

『寿し屋のやすけ』店舗詳細

住所:東京都北区王子1-5-11/営業時間:10:00~19:30/定休日:月不定休(祝は営業)/アクセス:JR・地下鉄王子駅、都電荒川線王子駅前停留場から徒歩1分

『西麻布 いなりや 呼きつね』のいなりずし

歯触りと香味に心躍る一口サイズ

8個入り1200円~。消費期限当日。(写真提供=西麻布 いなりや 呼きつね)

袋状が多いなか、こちらは巻きタイプ。使うのは、熊本名産の南関(なんかん)揚げだ。「これは袋にならないんですよ」とは店主。炊いた揚げを、2日以上寝かせて味をなじませていて、上品でふくよかな旨味がのぼる。お寿司屋のオーナーが、お客様の手土産から考案した食べやすい小ぶりサイズで3種入りを用意。シャリにまぶした金胡麻と、炒って香ばしさと小気味いい歯触りを際立たせたクルミ、そして明太子や焼きのり、数の子など。豊洲仕入れの旬味が楽しみだ。

クルミや旬味は、シャリと揚げの間にイン。作りたてを用意してくれるので、予約が便利だ。取り寄せ不可。(写真提供=西麻布 いなりや 呼きつね)

『西麻布 いなりや 呼きつね』店舗詳細

住所:東京都港区六本木7-8-5 藤和六本木コープⅡ/営業時間:10:30~19:00/定休日:不定/アクセス:地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅から徒歩2分

『すし乃池』の名代穴子寿司

時間をおいてもふわふわとろける

8貫2500円。消費期限1日。

江戸前穴子をなるべく用い、握る直前にさっと炙って香ばしさを醸す。その風味を損なわぬよう、シャリは塩と酢で仕上げ、皮目に濃厚な穴子のツメをたっぷり。「店と同じ味が楽しめるように」と店主の野池幸三さんが工夫を凝らした名品だ。鼻を抜ける香味に、思わず鼻息が荒くなる。

名代穴子寿司の包み。

『すし乃池』店舗詳細

住所:東京都台東区谷中3-2-3/営業時間:11:30~14:00(13:30LO)・16:30~22:00(21:30LO)、日・祝は11:30~20:00(19:30LO)/定休日:水/アクセス:地下鉄千代田線千駄木駅から徒歩1分、JR・地下鉄・日暮里・舎人ライナー日暮里駅から徒歩7分

構成=フラップネクスト 取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=オカダタカオ